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日々発見の毎日を、ぽつぽつと綴ります。お菓子作り、フラメンコ、音楽フェス、入院日記。

100000年後の安全

2011-07-15 00:05:55 | シネマ
おもしろい映画を観て来た!というさんにん展仲間のまいこちゃんから
この映画の存在を知り、ずっと興味深く思ってた。
近所のしもたかシネマで上映されることになり、やっと観てきました。

100000年後の安全
映画『100,000年後の安全』

『フィンランドのオルキルオトに世界初の高レベル放射性廃棄物の永久地層処分場の建設が決定し、
固い岩を削って作られる地下都市のようなその巨大システムは、10万年間保持されるように設計されるという。
この施設に潜入取材、そしてこのオンカロ(隠された場所)プロジェクトの専門家たちにインタビューする。』


18億年安定していた地層。
地下500メートルに放射性廃棄物を10万年貯蔵する地下施設。

まず、数字が膨大すぎて実感が沸かないというのが正直なとこ。
ただもうそこまで考えることができているのがスゴい。
同じことを考えついたとしてもそんな場所は日本にはないんだけど。

でも問題はそこだけじゃない。
10万年後の人類への伝達方法だ。
危険性やさらされてはいけないものであることを正確に伝えられるか。
そもそも10万年後の人類はどんなことになってるのか。
10万年前の人類はネアンデルタール人だ。
映画『100,000年後の安全』
戦争は起きているのか。
同じ言語や記号、考え方を理解できるのか。

責任は国家にゆだねられてはいるけど
伝達すべきことの内容は次の世代が更新していかなければならない。

そして、インタビュアーが専門家に聞く。
「未来の人類を信頼できるか」
くるしまぎれに答える。
「わからない・・・」

本当の課題はそこにある気がする。
なんとなくやるせなく観てしまったが
話に聞いていた通り、映像と音楽の美しさで気が紛れてしまった。

暗いトンネルは完全にSFの世界。
音楽もピッタリはまってて、とくにドイツの電子音楽ユニット、クラフトワークの
Radioactivity(放射能)という曲が印象的だった。
エンドロールは、風の音がずっとなっている。

ドキュメンタリー映画にありがちな素人っぽさがない。
だからなおさらリアリティにかけるのかも。。

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