下高井戸シネマで毎年恒例になっている一週間。
『優れたドニュメンタリー映画を観る会vol.30 ~もうひとつの家族~』
今年は日替わりで全11作品が上映されています。
公開前夜祭では『ある精肉店のはなし』と監督、プロデューサーによるトークショーがありました。
大阪の被差別の名残りある町の精肉店。
差別を受けてきた父の姿を見て育った家族。
代々、家業を継ぎ、生活をしている。
なにより明るい。
100年もの歴史ある場がもうすぐ閉鎖となる。
牛舎から連れて行かれる牛の姿は
最期に気づいているのかなんともせつない。
手塩をかけて育てた牛の頭にハンマーを落とし、ナイフ一本で皮と身を切り離す。
ドキュメンタリーならではのストレートでウソのない映像。
冒頭のこのシーンは観ているのがつらくなる。
もちろん、育ててきた人達のほうが何倍もつらいだろう。
なにも知らない、想像はできてもやはり知ることのない世界。
美味しい肉ははじめからきれいにパッキングいるわけがない。
なにも考えずに無意識にいただいてる私たちのほうがよっぽど残酷だ。
一頭の牛は、どの部位も余すところなく加工され無駄がない。
脂は石鹸の原料、アブラカスはお好み焼きの隠し味、皮はなめしてだんじり祭りの太鼓になる。
大切に工夫して、試行錯誤して使い切る。
「いのちを食べて人は生きる」
まさに生き抜いているのは牛であり、
この家族だなと思う。
食卓のシーンは、飾りっけのない台所で
揚げたての天ぷらをお皿に盛るのもつかの間、すぐ食べてる。
サクサク音がする。
みんな笑ってる。
大好きな映画『eatrip』を思い出した。
食べることは生きること。
誰かととつながりたくて。誰かといっしょに、人は食べたいと思う。
素直においしいと感じ、ごちそうに純粋に感謝すること。
最後に、いよいよ閉鎖となる場の最後の日。
冒頭と同じ、牛が連れて行かれるシーンからはじまる。
でも、今度はちゃんと背けずにみれました。
慣れた訳じゃない、気がします。
『優れたドニュメンタリー映画を観る会vol.30 ~もうひとつの家族~』
今年は日替わりで全11作品が上映されています。
公開前夜祭では『ある精肉店のはなし』と監督、プロデューサーによるトークショーがありました。
大阪の被差別の名残りある町の精肉店。
差別を受けてきた父の姿を見て育った家族。
代々、家業を継ぎ、生活をしている。
なにより明るい。
100年もの歴史ある場がもうすぐ閉鎖となる。
牛舎から連れて行かれる牛の姿は
最期に気づいているのかなんともせつない。
手塩をかけて育てた牛の頭にハンマーを落とし、ナイフ一本で皮と身を切り離す。
ドキュメンタリーならではのストレートでウソのない映像。
冒頭のこのシーンは観ているのがつらくなる。
もちろん、育ててきた人達のほうが何倍もつらいだろう。
なにも知らない、想像はできてもやはり知ることのない世界。
美味しい肉ははじめからきれいにパッキングいるわけがない。
なにも考えずに無意識にいただいてる私たちのほうがよっぽど残酷だ。
一頭の牛は、どの部位も余すところなく加工され無駄がない。
脂は石鹸の原料、アブラカスはお好み焼きの隠し味、皮はなめしてだんじり祭りの太鼓になる。
大切に工夫して、試行錯誤して使い切る。
「いのちを食べて人は生きる」
まさに生き抜いているのは牛であり、
この家族だなと思う。
食卓のシーンは、飾りっけのない台所で
揚げたての天ぷらをお皿に盛るのもつかの間、すぐ食べてる。
サクサク音がする。
みんな笑ってる。
大好きな映画『eatrip』を思い出した。
食べることは生きること。
誰かととつながりたくて。誰かといっしょに、人は食べたいと思う。
素直においしいと感じ、ごちそうに純粋に感謝すること。
最後に、いよいよ閉鎖となる場の最後の日。
冒頭と同じ、牛が連れて行かれるシーンからはじまる。
でも、今度はちゃんと背けずにみれました。
慣れた訳じゃない、気がします。