澎湖島のニガウリ日誌

Nigauri Diary in Penghoo Islands 澎湖島のニガウリを育て、その成長過程を記録します。

澎湖諸島にカジノができる…

2009年03月13日 17時18分57秒 | 台湾

かつて鄭成功が活躍した時代から、交易、軍事の要衝として知られた澎湖諸島だが、ここにカジノを開こうとする計画が進められている。
台湾海峡の真ん中にある澎湖諸島は、大陸中国とは極めて近いが、現在は直行便が運行されていない。だが、馬英九政権になってから、台湾と中国は急接近しようとしている。
静かなリゾート地が大陸からの賭博客であふれる前に、ぜひ、澎湖諸島を訪れたらいかがだろうか。

 

カジノに賭ける経済振興

 

地図アジアのカジノの現状 ※写真をクリックすると拡大します 写真ほとんど外観はできあがっていた大規模カジノリゾート群(中央)の開発が金融危機の影響で中止となり、工事の灯が消えた。右は世界最大級のカジノ「ベネチアン」=マカオ・コタイ地区、奥寺写す

 経済振興を狙ったカジノ開設の動きがアジアで活発化している。台湾では今年1月に住民投票を条件に離島のカジノ開設を認める条例が可決された。シンガポールでは今年、初のカジノが開業する。ただ、世界的な景気低迷もあって、近年カジノ景気に沸いてきた本場マカオでは開発の中断や客の減りも目立つ。カジノの導入は文字どおり「賭け」になりそうだ。

■離島限定、住民投票で 台湾

 カジノの設置を住民投票で決めよう――。そんな条例が1月、台湾の立法院(国会)で成立した。過疎などに悩む離島に限って投票の過半数の賛成を条件にカジノを認めるものだ。

 住民投票の第1号に確実視されているのが、澎湖(ポンフー)諸島。台北から50分のフライトで、美しいビーチの島々、新鮮な海鮮料理……。しかし、秋から冬は強い季節風のため閑古鳥が鳴く。島の海豚湾ホテル・鄒秀成マネジャーは「カジノがあれば季節に左右されない集客力がつく」と力を込めた。

 600億台湾ドル(約1650億円)の投資で二つのカジノを建設。現在年間50万人の観光客を300万人に引き上げ、人口9万人の島で1万人の新規雇用を創出する――そんな青写真を描く澎湖県は、夏にも住民投票の実施に踏み切る構えだ。治安の悪化や環境汚染を心配するグループもあるが、賛成多数の通過は確実視されている。

 王乾発・同県知事は「我々は日本や韓国、香港から3時間以内という地理的な優位性がある」と話し、住民投票の成立を待って誘致活動に乗り出す構えだ。