台湾人医師に被爆者健康手帳が発行された。
下記のニュースでは「旧長崎医大に留学中に被爆し」と書かれているが、正確には「在学中」にと言うべきだろう。当時、台湾は日本に属していたのだから…。
その意味で、王医師が「生涯の宝物にしたい」という言葉を、我々は深く吟味する必要があるのだろう。日本が政治的に台湾を見捨てた現状においてでさえ、王医師は決して日本を非難するのではなく、「生涯の宝物にしたい」と言っているのだ。この言葉の持つ意味は、限りなく重い。
台湾被爆者に手帳発行 90歳医師「生涯の宝物」
3月6日(金) 16時52分
長崎市は6日、旧長崎医大(現長崎大医学部)に留学中に被爆し改正被爆者援護法に基づき台湾で被爆者健康手帳を申請した医師王文其さん(90)に4日付で手帳を発行したと明らかにした。昨年12月の改正法施行で来日しなくても手帳を取得できるようになり、韓国などで申請が相次ぐ。台湾の被爆者への発行は初。窓口の台湾の交流協会高雄支部を通じ届ける。王さんは「生涯の宝物にしたい」と声を弾ませた