こんな本を読んでいる

日々出版される本の洪水。翻弄されながらも気ままに楽しむ。あんな本。こんな本。
新しい出会いをありがとう。

町民運動会の思い出

2005年10月11日 | 思い出・昔話
 毎年,体育の日の町民運動会が楽しみだった。何故か真っ直ぐを走ることだけは早く,学年別リレーは必ず選手をやっていた。他の人があまり早くなかったせいもあるけど,いつもダントツでごぼう抜きを演じていた。

 13秒8。小学5年生の時の100mの記録で当時は地域レコードだった。11秒3。これはおやじが最も早かったときの記録で,とうとう最後までおやじを抜くことはできなかった。2人で組んででる,町民運動会の親子リレーは他を圧倒した。

 走ることが好きだった。駆け抜けるときの風圧が心地よかった。抜き去るときの快感は,たまらなかった。記録だけからみると,当時でも,自分より早い人はいくらでもいたはずだが,少なくとも地域の中ではダントツの一番だった。だから,この季節は好きだった。

 あれから随分時間がたった。かつてのあの爽快感は,遠い記憶の中にしかない。子供に追憶の像を重ねようとしても,選手にすら選ばれないDNAの悪戯で,思いを遂げさせてもらえない。毎年,体育の日が近づき通り過ぎるとき,昔をなつかしんでしまう。歳をとったものである。

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