私たちがどこへ向かうのか

2018年10月15日 05時29分28秒 | 社会・文化・政治・経済
なぜ先端思想だった社会主義が敗北したのか。
新しいテクノロジーに付いていけなかったのだ。
ブレジネフもカストロもマルクスやレーニンが蒸気の時代にまとめた考えにしがみつき、コンピュータとバイオテクノロジーを理解しなかったからだ。
もしマルクスが現代に生きていたら、「資本論」を読む暇があったら、インターネットやヒトゲノムを勉強するように命じただろう。
21世紀、生物学と情報工学がますます発達すれば、自由主義も資本主義も民主主義も崩壊の危機にさらされる。
コンピュータが個人のすべてを把握する可能性は無視できない。
今や科学は魂も意志も否定し、遺伝子とホルモンとニューロンが存在するだけだ。
「ホモ・デウス」
ユヴアル・ノア・ハラリ著, 柴田裕之 (翻訳)

内容紹介
世界800万部突破の『サピエンス全史』著者が戦慄の未来を予言する!
『サピエンス全史』は私たちがどこからやってきたのかを示した。『ホモ・デウス』は私たちがどこへ向かうのかを示す。

全世界800万部突破の『サピエンス全史』の著者が描く、衝撃の未来!

我々は不死と幸福、神性を目指し、
ホモ・デウス(神のヒト)へと自らをアップグレードする。
そのとき、格差は想像を絶するものとなる。
35カ国以上で刊行され、400万部突破のベストセラー!

ニューヨーク・タイムズ紙、ウォール・ストリート・ジャーナル紙、
ワシントン・ポスト紙、ガーディアン紙ほか、各紙大絶賛!


「優れた作品である『サピエンス全史』よりも面白く読める、より重要な作品である。」
──カズオ・イシグロ(ノーベル文学賞受賞者)

「人類にとって何が待ち受けているのか、思慮深い考察を著している。」
──ビル・ゲイツ(マイクロソフト創業者)

「あなたに衝撃を与え、楽しませ、そしてなによりも
以前は考えたこともないような方法であなたを考えさせる。」
──ダニエル・カーネマン(ノーベル経済学賞受賞者)


【上巻目次】
第1章 人類が新たに取り組むべきこと
生物学的貧困線/見えない大軍団/ジャングルの法則を打破する/死の末日/幸福に対する権利/地球という惑星の神々/誰かブレーキを踏んでもらえませんか?/知識のパラドックス/芝生小史/第一幕の銃

第1部 ホモ・サピエンスが世界を征服する

第2章 人新世
ヘビの子供たち/祖先の欲求/生き物はアルゴリズム/農耕の取り決め/五〇〇年の孤独

第3章 人間の輝き
チャールズ・ダーウィンを怖がるのは誰か?/証券取引所には意識がない理由/生命の方程式/実験室のラットたちの憂鬱な生活/自己意識のあるチンパンジー/賢い馬/革命万歳! /セックスとバイオレンスを超えて/意味のウェブ/夢と虚構が支配する世界

第2部 ホモ・サピエンスが世界に意味を与える

第4章 物語の語り手
紙の上に生きる/聖典/システムはうまくいくが……

第5章 科学と宗教というおかしな夫婦
病原菌と魔物/もしブッダに出会ったら/神を偽造する/聖なる教義/魔女狩り


著者について
ユヴァル・ノア・ハラリYuval Noah Harari
1976年生まれのイスラエル人歴史学者。オックスフォード大学で中世史、軍事史を専攻して博士号を取得し、現在、エルサレムのヘブライ大学で歴史学を教えている。軍事史や中世騎士文化についての著書がある。オンライン上での無料講義も行ない、多くの受講者を獲得している。著書『サピエンス全史』は世界的なベストセラーとなった。
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