人生地理学 (1)

2024年07月08日 15時34分44秒 | その気になる言葉

牧口常三郎 (著)


自分の子どもの命と健康を支えてくれた乳製品や綿着を見る時、スイスの牧童や、炎天下で汗を流して働くインドの人々の存在が目に浮かぶ。

その眼差しは何より、<世界の見知らぬ人々の労苦>に向けられていた。

そうした人々に対する感謝の思いを、世界認識の基軸に据えていたのである。

目に見えない結びつきを通して日常生活に恩恵をもたらしてくれる人々をはじめ、同じ地球の上で暮らしている誰もが、共に平和で安心して生きられる時代を築かねばならないと考えた。

そして、その一心で「人生地理学」において、自他共の幸福を目指す「人道的競争」のビジョンを提唱したのではないだろうか。

その思想の基盤には、世界は「共同生活」の舞台にほかならないとの認識があった。

出会ったこともない世界の人々への尽きぬ感謝の思いが示すように、「共同生活」という言葉を世界のあるべき姿としただけではなく、見落とされがちな世界の現実(実相)として位置付けた。

世界は本来、多くの人々の営みが重なり合い、影響を与え合う中で成り立っている。

それにもかかわらず、その実相が見失われる形で競争が続けられることになれば、深刻な脅威や社会で生じた歪の中で苦しんでいる人々の存在が目に映らなくなってしまう。

だからこそ、「共同生活」を意識的に行うことが重要となる。

「自己と共に他の生活をも保護し、増進する」生き方を社会の基調にする必要がある。

その源泉には、仏教の「万人尊厳の思想」がある。

 

これからの人生で
 
学ぶべき基礎基本が書かれています。人生をより深くより広く生きたい方、おすすめの一冊です。
人生哲理を学びたい方、必須アイテムです。
 
 
 
牧口常三郎氏の地理学書。後の地理学研究に多大な影響を与えている。


本書は、1903年(明治36年)に、当時32歳だった牧口常三郎氏が、新しい地理学の書として発刊しました。

従来、川の長さや山の高さを測って記録することに重点を置いていた地理学を、著者は、人間生活とその周囲に存在する地理的条件とを観察して、それらの間に存在する関係性を発見しようと考えました。

海辺に住む人たちと山の中に住む人たちでは、気質が違うことは我々でも気がつきますが、環境が人間に及ぼす影響を、明治の日本で体系的に整理した発想力と行動力は、驚嘆に値すると思います。

本書では、太陽や月が与える影響、島・半島・山岳・平原・高原などが与える影響や、それらによって興る文明といった事柄について論じられています。

地理学を、太陽の放出する熱量やその変動の影響から生物の繁殖を考察したり、
山脈による地域の分断(中国地方の山陰・山陽のような)は、統合の障害となり、気候の分かれ目となって、住民の気質にも大きな影響を与えることなど、
明治期の中頃の日本で、30代の青年がこの発想をもったことにたいへん驚きました。
 
 
人生地理学について


地理学者にとっては研究の対象に値するすばらしい著書です。

また違った視点からでのアプローチもあり研究方法に新たな視座を与えると思っています。
柳田国男氏や新渡戸稲造氏ともご交友があったようです。
 
 
凄い
 
明治の文体でなかったら、もっと読む人が多いでしょう。内容は凄い。世界に誇れる本。

 

 

「人生地理学」からの出発-牧口常三郎先生 生誕150周年記念|斎藤毅

〇…『「人生地理学」からの出発』は、創価学会初代会長の牧口常三郎先生の生誕150周年記念出版です。
この本は、牧口先生が32歳の時、地理教育者として著した『人生地理学』に光を当てたものです。

「人道的競争の時代の到来」を予見するなど、牧口先生の先見性と世界性を分かりやすく解説するとともに、コロナ禍を生きる今だからこそ、「私たちが今いる世界をどう見るのか」を考え、豊かな世界像を自己の中に築くことは、創造的な人生観を形成することだ大事だと訴えています。
著者は、斎藤毅(たけし)・東京学芸大学名誉教授(日本地理教育学会元会長)です。

〇…1903年(明治36年)に発刊された牧口先生の大著『人生地理学』は、志賀重昂や新渡戸稲造、柳田國男など著名な地理学者から絶賛され、第11版まで版を重ねた、当時のベストセラーでした。
1世紀以上を経た今も、「自己の中にもう一つの新たな世界像を築く」ことを訴えた牧口先生の哲学が色あせることはありません。牧口先生の先見性と世界性を現代に蘇らせた、コロナ禍を生きる今だからこそ学ぶべき内容です。

〇…聖教新聞に昨年(2020年)4月から11月に連載された寄稿「人生地理学からの出発」をまとめ、加筆するとともに新たに2章を書き下ろして書籍化しました。また、「切手で築こう 現代の世界像」32回と、牧口先生の最新研究に基づく略年譜が掲載されています
更に、斎藤先生の門下で、奈良教育大学名誉教授の岩本廣美さんが、書籍の意義と恩師・斎藤先生との思い出を寄稿しています。

著:斎藤毅

 

書評
斎藤毅著

『「人生地理学」からの出発』
岩 木 勇 作


本書では 1903(明治 36)年に出版された、牧口常三郎著『人生地理学』(文会堂発行・冨山房発売)
の現代的な意義づけが、地理学・地理教育論を専門とする著者・斎藤毅氏によって語られており、
特に現代において牧口の思想を継承・発展させる意義とその方途を、地理教育の「世界像の形成」
の視点から述べている。新型コロナウイルスの全世界的な流行によって、人類が新たな枠組みを
模索しているなか、『「人生地理学」からの出発』と題する本書が、牧口常三郎生誕 150 周年記念
として出版された意義は大きいだろう。
本書は、2017 年 1 月~ 2020 年 3 月に『聖教新聞』に掲載された「切手で築こう現代の世界像」、
2020 年 4 月~ 10 月に『聖教新聞』に掲載された「『人生地理学』からの出発」を、加筆・再構
成したものである。
本書は次の通り、2 部で構成されている。
 「人生地理学」からの出発
 第 1 章  牧口常三郎と「人生地理学」
 第 2 章  「人生地理学」の概要
 第 3 章  継承・発展させたい研究課題
 第 4 章  地理学の考え方と人生
 第 5 章  子どもの発達と「地理」
 第 6 章  代償行動の一つ、郵便切手の収集
 第 7 章  科学的世界観と地理教育
 第 8 章  自然美と新しい風景観
 第 9 章  多様な世界像の共存と国際理解
 第 10 章  「人生地理学」からのメッセージ
 切手で築こう現代の世界像
 (以下略)
Yusaku Iwaki(創価大学通信教育部非常勤講師)
― 199 ―
創価教育 第 15 号
第 1 部から順をおって内容を見ていこう。

第 1 章では、著者と『人生地理学』との出会い、牧
口と地理学の関係について述べられている。『人生地理学』は当時の地理学書としては珍しく「系
統地理学」的な手法が取られていること、世界の自然とそれに関わる人間の営みを人生の視点か
ら記したものであることが指摘されている。また『人生地理学』の校閲・批評を担当した高名な
地理学者・志賀重昂の『日本風景論』(1894 年刊)が当時の日本人の風景観に大転換をもたらし
たことに言及している。
第 2 章では、『人生地理学』の概要が述べられ、現代の我々は、牧口の思想の何を継承・発展
させていけばよいのかとの問題提起が行われている。この問題提起を受けて、第 3 章では、牧口
の思想を継承・発展させるための重要な課題として、第 1 に「トポフィリア」概念と牧口の思想
との関係。第 2 に、長年にわたる教育現場で得られた地理教育の経験を反映した教育諸説、の 2
つを挙げている。
第 4 章では、「歴史」や「地理」は暗記科目だと捉えられがちだが、地理学は本来、世界観と
直接かかわることから哲学であるとする。私たちがいる世界をどう見るかという「世界観」と世
界の姿である「世界像」が個人にとってどのように形成されていくかを第 5 章~第 7 章で考察し
ている。
第 5 章では、子ども時代の独特な見方や考え方(児童世界観)、子どもの空間行動圏の広がり(探
検行動)を捉え直した「児童世界像」という著者が提唱した理論を基に、「児童世界観」から「科
学的世界観」の橋渡しという学校教育の役割が語られている。また実際の探検行動の代償行動と
して読書や、世界の郵便切手の収集が紹介されている。
第 6 章では、代償行動として世界の郵便切手の収集が詳しく述べられているが、この収集が、
実は牧口も参考にした内村鑑三の『地人論』(1894 年に『地理学考』の書名で刊行され、のちに
『地人論』と改められた)において「世界観念を発起」するために効用があると述べられていた
ことが指摘されている。著者も郵便切手収集の世界像形成の効用について実感しており「現代世
界像の形成と郵便切手―その地理教育論的一考察」(『切手の博物館紀要』第 6 号、切手の博物
館、2010 年)を著しているが、この世界の郵便切手の収集、分類を通して、科学的認識が進み、
世界像が形成されていくという事例を自身の経験を踏まえながら解説し、切手が地理的な情報と
ともに近現代の世界の歴史を刻み込んだ優れた教材であることを主張している。
この章は第 2 部の「切手で築こう現代の世界像」にも関連している。先に第 2 部に簡単に触れ
ておくと、ここでは、世界の郵便切手の図柄からその国や土地の様子、歴史が記述されている。
つまり、本章と関連付けて考えるならば、これは単なる各国の紹介ではなく、本書の主題でもあ
る「世界像の形成」を著者の世界の郵便切手の収集という事例を通して提示されているのだとい
えよう。
第 7 章では、豊かな世界像を築くための基礎となる地理教育の工夫について述べている。この
章では「それにしても、科学的世界観への転換期の最も大切な時機に市役所や町役場の仕事を教
えることに、どれほどの意義があるのか、私には分かりかねます」と、やや批判的に「社会科」
― 200 ―
斎藤毅著『「人生地理学」からの出発』
が捉えられているが、地理教育が学校教育において十分な役割を果たせていないという著者の長
年の主張がうかがえる。
第 8 章では、第 2 次世界大戦後に発見された新たな風景美である熱帯・亜熱帯の風景について
述べられている。特に亜熱帯の美を日本画家たちの生涯を通して紹介している。
第 9 章では、多様な世界像の共存について述べている。個々人が形成する世界像は、科学的世
界観を共有することで一定の共通性を持つことは事実であるが、一方で、民族・国家・地域によ
って偏りがあることも事実であるとし、異文化との対話こそ、自分の持つ文化を相対化し、より
理解を深め、さらには様々な世界像と共存する国際理解を進めることであると論じている。
第 10 章では、現代の世界を知り豊かな世界像を築くためには、個々の国や地域について認識
してこそ、国と国との関係や地域の結びつきが理解できるという『人生地理学』のメッセージを
学び取ることが大事であることを述べている。また牧口の地理教育への貴重な成果を活用するた
めにも、「社会科」から「地理」と「歴史」を「地理歴史科」として独立させることが先決であ
ると主張している。
本書は、既刊の斎藤毅著『探検教育で子どもが変わる―フィールドワークで築く世界像』(農
山漁村文化協会、1996 年)、同著『発生的地理教育論―ピアジェ理論の地理教育論的展開』(古
今書院、2003 年)、前掲「現代世界像の形成と郵便切手―その地理教育論的一考察」などでも
披瀝されている「世界像の形成」という著者の重要なテーマによって貫かれている。本書の特色
は著者の地理学・地理教育の研究成果、経験を踏まえて、「世界像の形成」という視点から『人
生地理学』の現代的意義を導き出していることにある。切手の記述に多くのページが割かれてい
る印象も受けるが、第 2 部は著者の「世界像の形成」の得難い標本と位置づけることが出来るし、
切手収集家としても有名な著者のコレクションが披露された貴重な資料である。特に関連する第
1 部第 6 章の切手の収集、分類から「世界像の形成」にいたるプロセスの叙述によって、「世界
像の形成」を具体的にイメージすることができるだろう。
著者はあとがきで「人間を取り巻く世界の多様な自然環境や社会の諸形態と諸活動を、とりわ
け人生(人間生活)との関わりで地理学的な視点から見つめつつ示された、牧口師の豊かな世界
像こそが『人生地理学』。」と述べているが、牧口の世界像そのものである『人生地理学』を現代
の我々はどのように受け止め、継承・発展させていくのか、その一つのアプローチを本書は描い
ている。現代において『人生地理学』を捉え直し、その思想を継承・発展させるための方途を示
した好著といえるだろう。
(鳳書院、2021 年)

創価教育 第 15 号

 

 

牧口常三郎 (著)


自分の子どもの命と健康を支えてくれた乳製品や綿着を見る時、スイスの牧童や、炎天下で汗を流して働くインドの人々の存在が目に浮かぶ。

その眼差しは何より、<世界の見知らぬ人々の労苦>に向けられていた。

そうした人々に対する感謝の思いを、世界認識の基軸に据えていたのである。

目に見えない結びつきを通して日常生活に恩恵をもたらしてくれる人々をはじめ、同じ地球の上で暮らしている誰もが、共に平和で安心して生きられる時代を築かねばならないと考えた。

そして、その一心で「人生地理学」において、自他共の幸福を目指す「人道的競争」のビジョンを提唱したのではないだろうか。

その思想の基盤には、世界は「共同生活」の舞台にほかならないとの認識があった。

出会ったこともない世界の人々への尽きぬ感謝の思いが示すように、「共同生活」という言葉を世界のあるべき姿としただけではなく、見落とされがちな世界の現実(実相)として位置付けた。

世界は本来、多くの人々の営みが重なり合い、影響を与え合う中で成り立っている。

それにもかかわらず、その実相が見失われる形で競争が続けられることになれば、深刻な脅威や社会で生じた歪の中で苦しんでいる人々の存在が目に映らなくなってしまう。

だからこそ、「共同生活」を意識的に行うことが重要となる。

「自己と共に他の生活をも保護し、増進する」生き方を社会の基調にする必要がある。

その源泉には、仏教の「万人尊厳の思想」がある。

 

これからの人生で
 
学ぶべき基礎基本が書かれています。人生をより深くより広く生きたい方、おすすめの一冊です。
人生哲理を学びたい方、必須アイテムです。
 
 
 
牧口常三郎氏の地理学書。後の地理学研究に多大な影響を与えている。


本書は、1903年(明治36年)に、当時32歳だった牧口常三郎氏が、新しい地理学の書として発刊しました。

従来、川の長さや山の高さを測って記録することに重点を置いていた地理学を、著者は、人間生活とその周囲に存在する地理的条件とを観察して、それらの間に存在する関係性を発見しようと考えました。

海辺に住む人たちと山の中に住む人たちでは、気質が違うことは我々でも気がつきますが、環境が人間に及ぼす影響を、明治の日本で体系的に整理した発想力と行動力は、驚嘆に値すると思います。

本書では、太陽や月が与える影響、島・半島・山岳・平原・高原などが与える影響や、それらによって興る文明といった事柄について論じられています。

地理学を、太陽の放出する熱量やその変動の影響から生物の繁殖を考察したり、
山脈による地域の分断(中国地方の山陰・山陽のような)は、統合の障害となり、気候の分かれ目となって、住民の気質にも大きな影響を与えることなど、
明治期の中頃の日本で、30代の青年がこの発想をもったことにたいへん驚きました。
 
 
人生地理学について


地理学者にとっては研究の対象に値するすばらしい著書です。

また違った視点からでのアプローチもあり研究方法に新たな視座を与えると思っています。
柳田国男氏や新渡戸稲造氏ともご交友があったようです。
 
 
凄い
 
明治の文体でなかったら、もっと読む人が多いでしょう。内容は凄い。世界に誇れる本。
 

 

「人生地理学」からの出発-牧口常三郎先生 生誕150周年記念|斎藤毅

〇…『「人生地理学」からの出発』は、創価学会初代会長の牧口常三郎先生の生誕150周年記念出版です。
この本は、牧口先生が32歳の時、地理教育者として著した『人生地理学』に光を当てたものです。

「人道的競争の時代の到来」を予見するなど、牧口先生の先見性と世界性を分かりやすく解説するとともに、コロナ禍を生きる今だからこそ、「私たちが今いる世界をどう見るのか」を考え、豊かな世界像を自己の中に築くことは、創造的な人生観を形成することだ大事だと訴えています。
著者は、斎藤毅(たけし)・東京学芸大学名誉教授(日本地理教育学会元会長)です。

〇…1903年(明治36年)に発刊された牧口先生の大著『人生地理学』は、志賀重昂や新渡戸稲造、柳田國男など著名な地理学者から絶賛され、第11版まで版を重ねた、当時のベストセラーでした。
1世紀以上を経た今も、「自己の中にもう一つの新たな世界像を築く」ことを訴えた牧口先生の哲学が色あせることはありません。牧口先生の先見性と世界性を現代に蘇らせた、コロナ禍を生きる今だからこそ学ぶべき内容です。

〇…聖教新聞に昨年(2020年)4月から11月に連載された寄稿「人生地理学からの出発」をまとめ、加筆するとともに新たに2章を書き下ろして書籍化しました。また、「切手で築こう 現代の世界像」32回と、牧口先生の最新研究に基づく略年譜が掲載されています
更に、斎藤先生の門下で、奈良教育大学名誉教授の岩本廣美さんが、書籍の意義と恩師・斎藤先生との思い出を寄稿しています。

著:斎藤毅


 

地域性の把握の大切さが理解できた。


人々の生活の違いが地域に影響を及ぼしている。地理学の重要性が理解できた。

 


地理学は「自分がどこにいるのか」「どこへいくのか」という、より良い人生を歩むための礎となるもの。


現在では「社会科」の中に「地理」としてだけ取り込まれ、本来の「地理学」の意味を失ってしまっている。
 本書では、最近の新型コロナという出来事なども含め「人生地理学」を解説、地理学とは単に地理の知識を得るだけのものではなく、人の生き方に大きな影響を与えるもの。
 「人生地理学」に関する学術的、専門的な難しい研究書はいくつか発行されているようであるが、本書は一般人向けで、気楽に読めるよう平易な言葉で、現代的意義が解説されている。
 切手による小国や地域、国際機関、南極などの紹介も面白い。


 切手好きの方には良いかも


書籍、kindle両方を購入。牧口先生の人生地理学の世界観を現代に即して分かりやすく展開している点は評価できます。また、牧口先生の先見性も改めて再認識させられました。後半以降はすべて世界の切手のお話。賛否分かれると思いますが、切手収集が好きな人には楽しく読めるのではないでしょうか。私はすべて読み飛ばしました。kindle版だと切手がカラーで見られるので、切手に興味のある方はkindle版をお勧めします。

 


眼からウロコ


旧い話のようだが、現在にこそ必要か?


 難しい


人生地理学も難しい漢字が多く解説書かな?と思い購入しましたが難しかった


難しい内容を簡潔に表現してある


「人生地理学」は、当初は題名を「社会地理学」としたかったが、社会という言葉が当時は違う意味で使われることが多く、誤解されることをおそれ、「人生地理学」としたということです。
牧口先生の「人生地理学」は、読み始めてみたものの、難しくて途中で諦めていました。
この、斎藤毅さんの解説書が出来て、ようやく内容が理解できました。
ブラタモリの番組や、小学生の社会見学が「地理学」であるとの内容も面白かったです。
社会・地理に限らず、広い視点から述べられています。
斎藤さんの趣味である切手収集の中から、何枚かが紹介されているのも、興味があります。
牧口先生の、学者としての、また違った素晴らしさがよくわかる書籍です。


分かりやすい

現在では、どのように解釈していけば良いか書いてあるので、分かりやすい

 

 

 

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