子供への暴力、許さない

2018年06月18日 14時27分05秒 | 社会・文化・政治・経済
「長くつ下のピッピ」作者ひ孫語る
2018/06/17 15:55時事通信社
在日スウェーデン大使館で、児童文学「長くつ下のピッピ」の作者アストリッド・リンドグレーン(1907~2002年)のひ孫ヨハン・パルムベリ氏(27)を招き、子供の虐待を考える講演会が開かれた。パルムベリ氏は、リンドグレーンが1978年に行った演説を引き合いに「子供への暴力を絶対に許してはならない」と訴えた。

 講演会は11日に行われた。父親からの暴行後、船戸結愛ちゃん(5)が死亡した東京都目黒区の事件が大きく報じられた直後で、定員100人の会場は満席となった。

 リンドグレーンは78年の演説で「むちを加えない者はその子を憎むのと変わらない」と説いた聖書の言葉を批判。暴力が暴力を育むと体罰を否定し「むちで駄目にされた子供が独裁者や専制君主になる」と主張した。

 叱るため、むちを持ってくるよう言い付けた小さな子供が、むちを見つけられず石を持ってきて「これで殴って」と述べたことから、泣いて体罰をやめたある母親のエピソードを紹介。
「台所に石を置いて、それを見ては『暴力を絶対許さない』と思い起こすのは自分にも子供にもいい」とリンドグレーンは演説で呼び掛けている。

 パルムベリ氏は、子供の権利を守る活動で知られたリンドグレーンについて、若き日には不倫の末、未婚のまま息子を出産、里親に一時預けていたことがあると指摘。
しかし「こうした苦い体験が子供を守りたいと願う後の考え方につながっていくのではないか」と語った。

 曽祖母が亡くなったとき、パルムベリ氏は11歳だった。
ストックホルム育ちで、同じ市内の曽祖母の家にはよく立ち寄った。
現在、リンドグレーンの著作権管理会社の一員として働いている。 
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