ジェニファー・アッカーマン, 鍛原 多惠子の鳥! 驚異の知能 道具をつくり、心を読み、確率を理解する (ブルーバックス)。
鳥類学者・川上和人氏(『鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。』の著者)、推薦! 「『鳥頭』はもはや悪口ではない。褒め言葉だ。鳥を知ることは、人を知ることにつながるのだ。」 ・鳥はなぜ成功できたのか? 鳥類は現在の地球で大成功をおさめていて、あらゆる場所で出合うことができる。ある科学者の見積もりでは、「人間一人につき30~60羽の鳥がいる」という。鳥たちの成功の要因はなんだろうか? 近年の科学研究は、彼らの高度な心的能力をつぎつぎに明らかにしてきた。鳥は道具をつくって操り、他者の心を ...
現在の地球に生きる恐竜の子孫、すなわち鳥たちが持つ小さな脳には、とんでもない力が秘められている。
道具をつくり操るカラス、芸術的建築をつくるニワシドリ(庭師ドリ)、 人間が騙される確率のトリックを見破るハト、数千キロの距離を迷わず旅する渡り鳥。 それらを可能にするのは、単なる本能ではない。
記憶や学習など優れた心的能力である。
世界中の鳥たちの驚異の知能を明らかにしてきた最新研究を紹介する、知的興奮の一冊。 定価1300円(税別)
本書では、鳥の驚異的知能を示す興味深い事例が紹介されるだけでなく、その知能を可能とした進化的・生物学的背景についても紹介されている。
次々と突きつけられる鳥の知能と人間の知能の類似性に、私たちの知能が私たちだけの特権ではなく、収斂進化の賜物だと痛感するはずだ。
3億年も前に進化の道を違えた鳥と人類だが、2014年の研究では「ヒトが言葉を覚えるときと鳥がさえずりを習得するときの遺伝子の活動に驚異 的な類似性が」確認されてもいる。
鳥の知能を理解するために、研究者たち ...
今年の『ナショナル ジオグラフィック』誌は鳥特集を続けている。
二月号は「鳥の知能」 だった。
シアトルに住む八歳の女の子がカラスに餌をあげていたら、そのカラスが毎日のように「贈り物」をするようになった。
死んだトゲウオ、ペンダントやきれいな石もある。
瓶のふたに乗って雪の斜面を何度も滑り降りるカラス、段ボールで道具を作るオウムなど。
いまや鳥によっては、脳とその働きは大型類人猿並みかそれ以上と考えられている。
三億年以上前に恐竜と哺乳類に分かれた鳥とヒトが、それぞれ脳を大型 ...
鳥!驚異の知能道具をつくり、心を読み、確率を理解する』ジェニファー・アッカーマン/ 講談社ブルーバックスを読み終えた。
サブタイトルの「道具をつくり、こころを読み、確率を理解する」などということを本当に鳥ができるのか・・・。
世界中の多くの研究者(日本の研究者も含まれている)が行ってきた鳥の能力に関する実験的研究をいくつも紹介して、 鳥がいかに優れた能力の持ち主であるかを説いている。
これだけの研究成果を集め、鳥 の能力を縦横に論じるのは大変な労力を要しただろう。
「第6章鳥は ...