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なぜ釈尊の仏教がインドで滅んだのか?

2018年04月09日 17時29分41秒 | 社会・文化・政治・経済
釈尊は人生の教師

仏陀の天才は、あくまでも仏陀が人間であるという事実にもとづいていた。
しかし仏陀の神格化が行われたとたん、仏陀その人はこの神々と同列にくわえられ、姿を没してしまった。
釈尊は、あくまで「人間」として生き、神々にも強く訴えた。
神にすがるのではなく、<妙なる法>をもつ「人間」として、神を動かされたのである。
本来、仏教は<人間の生き方>を説いたものであった。
釈尊は「このように生きよ」「人生をこう生きよ」と、わが身で教えた。
そこには師弟の道があった。
しかし、いつしか「人間・釈尊」は権威化され、人間を超えた神になった。
今でもインドの多くの人々は、釈尊を尊敬しているものの、ヒンドゥー教の神々のひとりのように、あがめている。
「仏」とは、ありがたく礼拝する対象であっても、<その生き方に続く>存在ではなくなった。
師弟の道も見えなくなった。
仏教が<人間の生き方>でなくなったとき、インドでは、仏教は死んでしまった。
これがインドのネール元首相の結論であった。

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