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とねり日記

とりことや舎人(とねり)の
どげんかせんとの日々

ブログ&HPの引越

2025年08月21日 | 山里から

goo blog のサービス終了にともない、当ブログは8月21日をもちまして下記「はてなブログ」に引っ越しました。

とねり日記(はてなブログ)

読者の皆様、ご愛読ありがとうございました。引き続き、はてなブログに記事を掲載していきますので、これからもよろしくお願いいたします。

 

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猛暑中お見舞い2025

2025年08月04日 | 山里から

暑いっすねえ。こんなに暑いと今年もお米の出来が心配になるが、わが舎の米作りは今のところ順調に進んでいる(感じ)。ウルチもモチも7月下旬には出穂し、花を咲かせた。

籾の中にはお米のジュースが蓄えられ始め、それを吸いにカメムシたちがやって来る。

お米の中に一部が黒変した米粒が混じっているのを見たことがあるだろうか。カメムシの食害痕で、昔はよく見たが、最近は色彩選別器という機械で撥ねてしまうところも多いので真っ白いお米しか知らない人もいるだろう。着色粒が1000粒中2~3粒入っていると2等米とされ価格も下がるが、食味にはまったく関係ない。あくまで見た目。そんなことのために農薬を使うのはバカバカしいよね。

わが舎では殺虫剤だけでなく除草剤も使っていないが、今年の草取りは格段に楽だった。

ウルチ米の圃場は上の写真のようにキレイ。

それでも念を入れて田草取りに入り、7月上旬までに完了(去年は草の量が多すぎて3分の1ほど取り残した)。

以前の記事にも書いたが、代掻きや手押し除草機の回数、タイミング、水の張り具合など、さまざま工夫を重ねた結果、今期は草を抑えることに成功した。

田草取りが終わると次は草刈り。一番キツいのは田んぼに隣接する山の斜面を刈る「くろ刈り」。

急斜面で危険であるばかりでなく、ここ数年は熱中症も加わり、二重に命の危険を感じながらの作業になる。

くろ刈りが済むとようやくホッと一息つける日々が訪れる。オフの日には体を休め、昼間からワイン。

生後3か月になるチョイたちも自由に外出できるようになる。

お姉ちゃんたちは懸樋の周りの涼しいところに集まりがち。

座布団も、

パンダも、

蝉たちも、

クリも、

皆、暑さに負けず元気です。

次の時代を生きる全ての生き物たちのために、地球温暖化にブレーキをかけよう!

猛暑お見舞い申し上げます。

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ホッキッキョッ~樹上に子鶯鳴く夏

2025年07月27日 | 山里から

能(宝生流)の謡(うたい)と仕舞(しまい)の稽古を始めて4年半。今回で5回目となる夏の発表会「ゆかた会」もなんとか無事に乗り切った。

萩原周子先生以下13名の会員が稽古の成果を発表。合わせて面(おもて)を付けてのワークショップ(下の写真はしおり=悲しみの仕草をしているところ)や、

会員で面打ち師の木田秀樹さんの作品展示など、盛りだくさんの企画。

今回、舎長は西王母を謡い、

花月を舞った。初心者にとっては結構長い舞いで、稽古では苦労したが何とか間違えずに舞いきった。

私は枕慈童を舞い、

杜若(かきつばた)を謡った。

「仕舞3年、謡10年」とも言われるのだが、当初さっぱりわけのわからなかった謡も少しずつわかってきて、今回はちょっとだけ気分よく唸ってしまった。お客さんの気分がよかったかどうかは知らない。

♪花前(かぜん)に蝶舞う、紛々(ふんぷん)たる雪。柳上(りゅうしょう)に鶯飛ぶ、片々たる金♪

♪植え置きし昔の宿の杜若♪

聞かせどころでは唸り声に力が入る。

素人の謡というと、大店の旦那が番頭や丁稚、出入りの業者、職人、長屋の住人などを集めて無理矢理、浄瑠璃を聞かせる落語「寝床」を思い出す。落語では用意された酒を飲んで皆寝てしまうのだが、能の場合は「うまい人が謡うと気持ちよく居眠りできるが、下手くそが謡うと眠れない」というジョークもあるくらいで、私の謡では寝るどころじゃないわな…。

そんな発表会も終わり、土間の外のベンチで一杯やっていると眼前の桜や杉の木立の上の方から鶯の声が聞こえてきた。

ん?なんか変? ホーホッキッキョッ… なんかたどたどしくない?

しばらくすると少し遠くから玉を転がすような美しい囀(さえずり)も。巣立ったばかりの子にお母さんが鳴き方を教えているのかも。

私の謡いもたぶん、ホーホッキッキョッのレベルですね。

ともあれ、これからも先生、姉弟子、仲間の皆さんとともに楽しく頑張っていきたい。

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6月の松脂~そして冷房

2025年07月07日 | 山里から

囲炉裏の間の床に松脂が落ちた。

夏の最も暑い時期になると、築110年の松の木の梁から今でも松脂が垂れ落ちる。

最も暑い時期…これまではおおよそ7月末から8月にかけて…それが今年は6月中に松脂が垂れた。

ここへ越してきて25年になるが、初めてのことだ。

週間予報を見ると、来週も猛暑が続きそうだ。「10年に一度」が毎年のことになり、「異常気象」の方が今や通常気象になっている。スペインでは46度を記録したと聞くが、日本でもあと数年のうちに40度超えが珍しくはなくなるだろう。聞くところによると、家庭用エアコンの多くは外気温が40度を超えると冷房能力がガクンと落ちるのだそう。まさに「茹でガエル」寸前。「(化石燃料を)掘って掘って掘りまくれ」と世界一の経済・金融・軍事大国の大統領が選挙で煽って当選したが、熱中症で命の危険にさらされるのは私たち庶民。あの人たちは専用ジェットで避暑地に逃げる。日本でも地球温暖化に疑問を投げかけ温暖化防止を目指すパリ協定から離脱をほのめかす人気急上昇政党もあるなかで、ムードに流されずよくよく注意して政党・政治家を選ばないとほんま、ヤバイでっせ。

という大所高所の話をしたあとでなんですが、当舎もついにクーラーを入れました(汗)。

以前は扇風機さえあれば真夏でも十分しのげたのだが、一昨年くらいから「暑くて寝苦しい」というような晩が夏の盛りのころ時おり訪れるようになった。お客さんからも予約の電話時に「クーラーついてますか?」と聞かれることが幾度かあり、「申し訳ありませんがクーラーはないんです」と答えると、「年寄りも一緒ですのでまたの機会に…」と断られることも数度。というわけでお客さんの体調管理の面からもクーラー導入を決断した次第。

そしてさらに(悪いことは重なるもので)車のエアコンも故障(前回既報)。

ちょうど車検の時期だったので、ついでに修理してもらおうと見積りをとると、12万キロ走行のせいもあるが、車検代込みで、なんと30万円! あれこれ考えた末に、この際、買い換えた方が合理的だよな、となった。

同じダイハツハイゼットだが今回は新車。今後のランニングコストなどを考えると中古よりも新車の方が結局はお得。わかっちゃいるけど生涯ボンビーな私にとって、70年生きてきて新車を買ったの今回が初めて。分不相応とは思うが、まあ軽バンだし、舎長の仕入れ、お客さんの送迎、ヤギの往診などなど、仕事でも山里で生きていくうえでも必要不可欠な車だからいいか…。

そして今日、令和7年7月7日、新車を引き取りに行った。クリの病気のときにもお世話になった旧車の前でクリちゃんとともに最後の記念撮影。10年間、ありがとう。

そして新車を引き取って帰ってきた。

とりこと舎の足としてこれからも私たちを支え頑張ってくださいね。

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青葉茂れる、夏は来ぬ

2025年06月22日 | 山里から

若葉の季節が過ぎ6月に入ると、木々の葉も畑の作物も田んぼの雑草もグングン伸び葉を広げ青みを増してくる。去年はわが舎の柿は結実ほぼゼロ、近年まれに見る裏年だった。が…

今年は実がつきすぎて、成長する前からボトボト庭に落ちてくる。

お客さんのある日は、エントランス部分だけでも手で拾い集めて掃除する。拾っても拾っても後から後から落ちてくるからキリが無いが、「せんよりマシやろ」とぶつくさ言いながら拾う。

田んぼの草も伸び始め、6月16日には今期初の田草取りに入った。動力除草機や手押し除草機を通したおかげで株間の草は激減したが、株周りの草は手で取らなければならない。

畦の草もボウボウに伸びてきて、刈りたいところだが、カエルがかえる(孵る)まで待とう。舎長が畦周りのモリアオガエルの産卵塊を数えたら29個あったそうだ。

家の周りの木々の葉も大きくなって、舎長は朴葉めしや

柏餅を作る。

近隣の友人知人たちも「ニワトリに」と言って少し形の悪い人参や大根を葉を付けたまま持ってきてくれたり、

「ヤギに」と言って、剪定したリンゴの枝葉や柿の葉を持ってきてくれる。

ヤギは草も食べるが、木の葉をより好んで食べる。以前にも書いたが英語では browser(葉を食べるやつ)と呼ばれている。パソコンのブラウザの語源なんだが、まさに行ったり来たり、あっちを囓ったかと思うとこっちに来て食ったりして落ち着かない。ちなみに牛や羊は grazer(草を食べるやつ)と呼ばれ、黙々ムシムシ草を食べる。

というわけで、苦労も多いが、動物たちや舎長には心弾む季節でもあります。

ただ、暑がりの私にはつらい季節の始まり。

先日は、エアコンの壊れたダイハツハイゼットで舎長の実家(和歌山)まで、高速道路を窓全開で突っ走ってきた。昭和の夏のドライブ、♪砂まじりの茅ヶ崎~♪

週間予報によると6月下旬ごろから「この時期としては10年に一度程度の著しい高温となる」とぬかしやがっているが、去年か一昨年の6月も「10年に一度」言うてへんかったか? だったら11年に一度やろ!責任者出てこい!と昭和のボヤキ漫才調になるが…どげんかせんといけんなあ…。

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