とねり日記

とりことや舎人(とねり)の
どげんかせんとの日々

8月の雲、夏休み

2017年08月20日 | 山里から
この夏は雲が多かったなあ。
見上げるとツバメの五線譜。
ミミミレソ ミファミレド♪


お盆を挟んだ8月5日~20日まで、定休日を除いてすべて宿泊で埋まった。それで舎長と相談して8月のランチはお休みすることにした。ランチまで受けると舎長の負担がハンパじゃない。

そして、このお盆期間のお客さんから新サービスとして、当舎オリジナル・バスタオル登場っ!
進化し続けるとりこと舎っ!


さて、この夏は農家体験や本格的援農を希望されるお客さんが多かった。

7月半ばには東京からIさんご夫妻が3連泊。
5月の連休にも連泊して畦はつりをし、2か月後にまた来てくれた。
今回はだんなさんに田草取りを手伝ってもらった。
奥さんは出産1か月前で、産休に入ったばかり。もうそろそろ出産予定日のはずですが、お元気ですか~。


7月末には香港からサンディーと娘のサブリナがやってきた。
ヤギ乳搾りを体験してもらった。


日本に来るのは10回目だそうで、外国人旅行者が行きそうにないところを探してうちを見つけたようだ。
予約時のやりとりは英文のメールで、来てからはスマホの翻訳ソフトで補いながらコミュニケーションした。舎長も「何とかなるもんやね」とちょっぴり自信をつけたようだ。
それにしても早いこと英文のホームページを作らなくては。

8月11日から2泊してくださった4人家族(お父さん、お母さん、お兄ちゃん、妹さん)。妹さんが農作業をしたいというので、2日目の午前中2時間ほど、畑の草引きをしてもらうことにした。
娘一人にさせるわけにはいかないと思ったのか、お父さんも付き合うという。
お兄ちゃんとお母さんは最初、柵の外から見物していたが、お兄ちゃんが「僕もやる」といって中に入り、続いてお母さんも…、結局一家揃っての草むしりとなった。


作業前の草ぼうぼうのイチゴ畑が…


作業後は、埋もれていたイチゴの畝が姿を現した。
草引きする間がなく、畑のことを苦にしていた舎長も大喜び。


8月14日に来舎した4人家族(やはりお父さん、お母さん、お兄ちゃん、妹さん)は、動物大好き一家。
ピーコ(にわとり)をだっこしたりクリ(やぎ)の乳搾りをしたり…


まずはお兄ちゃんが搾る。


次は妹さんの番。
クリが後ずさりしないよう、みんなでクリのおしりを押さえている姿が、この家族の結束力を表しているような…


8月19日の二人連れのお客さんは午前中いっぱいかけて鶏小屋掃除をしてくれた。
このお二人、前に来たときは田んぼの草取りをしてくれた。
来るたびに「何かお手伝いできることないですか?」と聞いてくれるので、ルーティンワークを覚えてもらうことにした。
助かるなあ。


ああ、きれいになりました。


この他にも、この夏はたくさんのお客さんが訪れてくださり、わが舎の夏を楽しんでいかれた。ありがとうございました。

<追記>
お盆期間中に2泊された若いご夫婦がおられた。
滞在中、動物たちと触れあうでもなく、農作業するでもなく、川遊びをするでもなく、1時間ほど周囲を散策されただけで、あとはずっとお部屋で静かに過ごしておられた。
正直なところ「あまり楽しんでいただけてないのかな」と思っていた。
だが後日、奥さまからお礼のメールと2枚の絵が送られてきた。




ああ、いろんな滞在のしかたがあるんだなあ。
それぞれの夏休みがあったんだなあ。

見上げれば、やはり8月の雲。お盆過ぎの空を寂しく感じるのは人の心の投影か。


夏が過ぎ風あざみ 誰の憧れにさまよう♪
青空に残された 私の心は夏もよう♪
(井上陽水『少年時代』)

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

good bye!タブ

2017年08月16日 | わが舎の動物たち
お久しぶりです。
長いことブログを書かないと各方面から「生きてるか~」とか「病気してるんちゃうんか~?」とか心配する声が聞こえてくるので、生きてる証として筆を執る、なんちゃって。
なんやかや忙しかったんすよ、7月後半から8月にかけて。

さて、8月8日、タブがもらわれていった。
5月7日に生まれて3か月と1日。もう乳離れしてもよい時期になったからね。

ひとつき前の7月3日、クリが足首を痛め、タブとカヤへの直接ほ乳ができなくなった。


それで、私たちが乳を搾ってほ乳びんで与えることにした。
薬局で人間用のほ乳びん(ピジョン)を買ってきたのだが、結構高い。2000円もする。付いている乳首はMサイズ。クリのビッグ&ロングな乳首を考えるとLLサイズでも…なくらいなのだが、これは別売で、やはり結構な値段がする。
まあ、とりあえず付いてるやつでやってみようや、ということになった。
「出るのなら私の乳を飲ませたいくらい」といいながら、授乳初体験の舎長、幸せそう。


ところが、舎長が口を尖らせて「こう飲むんでちゅよ~」と教えるが、なかなかうまくいかない。少し吸うけれど、2~3秒で乳首から口を離してしまう。


試しに私が吸ってみたが、ちょろちょろしか出ない。やはりLL買うべきだったか…
ならば、と洗面器にあけて飲ませると、二人が首を突っ込んでグビグビ、5秒で空になった。


以来、洗面器ほ乳で1か月。

今日からはお母さんともお乳とも離れて生きてゆかねばならないのだよ。
家族揃っての最後の晩餐は大好物の柿の葉。


ほれ、タブ、たんと食べなさい。


最後にあんたのタブを触らせて。


いよいよ出発の時がやってきた。
「タブ、達者でな~」とクリも泣く?


行く先はお隣の美山町で乳牛を飼っている今井牧場。
月に一度、ヤギのエサの干し草を買わせてもらっているところ。
雌ヤギを1頭飼っているし、牛もたくさんいるから寂しくない。
牧場の子どもたちも一緒に迎えに来てくれた。


タブを抱えるのもこれで最後。


元気でな。可愛がってもらえよ。


さあ、戸が閉まるぞ。


舎長、泣くな。


バイバ~イ! 今度、干し草取りに行くとき、会おうな~!


コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする