とねり日記

とりことや舎人(とねり)の
どげんかせんとの日々

しばらくお休みです

2015年11月15日 | 山里から
11月8日、餅つきのお客さんがやってきた。

ヨイショ


コラショ


前々日の6日に籾すりしたばかりのマンゲツモチ(白もち米)や大師黒(黒もち米)の新米でついた。

つきたての餅を食べて、大皿に盛られた料理をアテにお酒を飲んで、おしゃべりして、少しまどろんで、夕方近くに帰られた。
来るたびに私たちを励ましてくれる人たちだ。

そしてこの日を最後に、こかげカフェはしばらくのお休み。
翌々日の10日から農家民宿開業のためにトイレと風呂の改修工事に入った。

古い便器をはずし、床と壁を新しくする。


この小便器、舎長が「かわいい」というので、取り外した後、処分せずに置いておくことにした。
でも、どこに置こう。


このトイレの戸も味わいがあったのだが、処分する(燃やす)ことにした。
トイレッ戸、なんちゃって。


代わりにサッシが入る。
常連のお客さんたちの多くが、「サッシなんて」と残念がっていたが、保健所には勝てぬ。
農家らしさを消さないと農家民宿の営業許可をもらえないなんてねえ…

取り外した古いトイレにまたがって記念写真。
横のタンクが新しい便槽。密閉式だ。


このタンク、川下の集落の大工の棟梁の農機具小屋の二階でほこりをかぶっていたものをいただいた。今までは便槽もオープンだったから、ときどき臭ったが、これからはだいぶましになると思う。

何十年もトメさん、ナガちゃん、私たちのうんちやおしっこを溜めてきた便槽のなかに入って工事してくれている大工さんや配管工の人たちには頭が下がる。
仕事ってこういうことなんだ。
私たちもできる限り手伝う。
ほんとうに「社会勉強」になる。

工事が済めば、11月末ごろにはカフェを再開し、保健所の営業許可が下り次第、民宿を開業する。
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着物のお師匠

2015年11月13日 | 山里から
10月は良い天気が続いた。
カフェもそこそこ繁盛した。
そして、こんな着物姿の一団も…


一行を率いて来てくださったのは、着物の着付けを教えているHさん。
山一つ隔てた集落の茅葺き屋根の家に住んでいる。
私たちの結婚式のときの着付けもこの方がしてくださった。

青い着物姿で舎長の帯を締めているのがHさん。
ン年前の写真。


Hさんは日常的に着物を着ている。何ということもない用事でわが舎に見えられるときでも着物姿だ。川向かいの道路に軽自動車を停めて、降りて歩いてくるのだが、そのときの立ち姿が美しい。100メートルほど離れていても、車を降りた直後からその所作の美しさが見て取れる。

着物は普段着るものというポリシーなので、わが舎の前の石がごろごろしている坂道も苦にしない。雨の日も平気である。
みんなにも着物を奨めるが、よいものではあっても高額なものではない。近所の方々を集めて定期的に着物のリサイクル市などを開き、各家庭のタンスの肥やしになっているような着物を出品してもらい、その中の状態のよいものを多くは数千円程度で着物初心者の方に橋渡ししているのだ。

2014年元旦のブログで私が着ているのも、Hさんの家のタンスにしまわれていたもの。


上の写真の舎長の着物や帯も、舎長の実家の近所の家のお祖母さんが、お嫁入りの時に着たもので、その後タンスの奥に大切にしまわれていた古くて良い着物。
古い着物が再び命をよみがえらせることにHさんは喜びを感じているようだ。

そしてこの日は、着物リサイクル市のメンバーを引き連れてくださった。
多くは着物初心者の方々の様子。


私も少し緊張し、門に「熟柿落下注意」札をかけた。


前々回のブログで紹介した句にあやかったもの。
裸婦像の乳房に落ちるのなら洒落にもなるが、晴れ着を直撃したら洒落になりませんから。
幸い悲惨な事態には至らず、皆さん晴々とした表情で、着物のお出かけを楽しんで帰られた。
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