とねり日記

とりことや舎人(とねり)の
どげんかせんとの日々

伊野波島物語(4)イラブチャー

2020年03月29日 | 山里から
今回登場する「イラブチャー」は和名をブダイ、あるいは南洋ブダイというらしいのですが、沖縄では最もポピュラーな魚の一つです。本文中にも出てくるのですが、さっぱりとした白身の魚で、酢味噌で食べると絶品です。
沖縄の魚というと、他に、グルクンとかミーバイとかありますけど、私はやはりこのイラブチャーの刺身が大好きです。あと、クブシミ(モンゴウイカ)も酢味噌で最高。そして、写真のスクガラス。
全長3センチほどの可愛らしいアイゴの稚魚の塩辛です。
猛烈に塩辛いので半分ほど囓っては泡盛を飲む。たまりません。
これも本文中に出てきますが、ウチナーグチでは魚をイユと言います。鮮魚の事はイマィユー。今取れたばかりの魚という意味です。私の子どものころは頭に大きな金だらいを乗せたハーメーター(おばちゃん達)が「イマィユーグヮーコーラニ(新鮮な魚いりませんか~」と言いながら村の辻々を売り歩いていました。
伊集(イジュ)という地名の由来は「イユが集まる所」です。魚たちの集まる地で、これからどんな物語が展開していくのか、私もワクワクしながら書いています。
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ハッピバースディ・クリちゃん

2020年03月24日 | 山里から
3月20日、クリが満6歳の誕生日を迎えた。
この日を挟んで、たくさんのお客さんがお祝いしてくれた。
とりこと舎「こかげカフェ」開業(2012年)前からのお客さん。

農家民宿開業(2016年)直後からのお客さん。


一人ひとりが、タラヨウ(ハガキの木)の葉に、メッセージを書いてクリちゃんにプレゼント。


「スターウォーズのフィギュアがほしい」???
きみ、ちょっと勘違いしてません?


あの時1年生だった子が、この春から5年生。

お付き合いを始めた直後から年に何度も来てくれたお二人。
先月、令和2年2月22日、晴れてご結婚されました。
おめでとうございます。

東洋医学の安藤庵ご一行。手技の達人、安藤先生と、ひろへちゃん。そして一風変わったスペシャルな個性と技を持ったお友だちも一緒に、変顔で「クリちゃん、おめでとう!」

クリは私たちの支えです。
いつまでも元気で、みんな一緒に仲良く暮らしていこうね。


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伊野波島物語(3)アンダギー

2020年03月22日 | 山里から
「サーターアンダギー」、言葉を分解すると、サーター=砂糖、アンダ=油、アギー=揚げ物で、「砂糖天ぷら」と直訳している商品もたまに土産物屋の店頭などで見かけます。でも「砂糖天ぷら」では、十分に風味が伝わらないように思います。
確かにシンプルなお菓子ではあるのです。卵を割って、砂糖を少しずつ入れすり混ぜて、サラダ油少々を入れ、小麦粉とベーキングパウダーを入れ、混ぜ合わせた後、生地をピンポン球くらいに丸めて、低い温度でゆっくり揚げる、だけですから。
しかし、この何の変哲もない焼き菓子に対する、ウチナーンチュの「アンダギー愛」とでも呼びたい愛着をどう説明したらよいのかなあ。
昨年3月、私は数年ぶりの里帰りをして、あっちの叔母さん、こっちの叔父さんと、できる限りの親戚めぐりをしてきたのですが、どの家へ行っても必ず、コーヒーやサンピン茶とともにサーターアンダギーが出てくるのです。
「これは首里の安室養鶏場のアンダギーで、うちでは毎朝、食べている」とか、「これは牧志公設市場の近くの**という評判の店で買ってきたもので」とか言いつつ勧められ、口にほおばって喉に落ちるまで、こちらの表情をじーっと見ているのです。
で、そういうプレッシャーを感じながら食べるのですが、悔しいことに美味しいのです。静かな滋味とでも言いたいような味わいが静かに口の中に広がるのです。
子どものころ食べた、というか、「カメーカメー(食べなさい食べなさい)」と言われて、いやいや食べていたアンダギーとどこか違うんだな。きっとこの何十年かの間に、アンダギーも進化したのだろう。
写真は舎長が作った黒糖アンダギー。ごま入り、きな粉入り、ココナッツミルク入り、プレーンの4種類。連載3回目に出てくるあんだぎー屋の娘になりきったように、せっせと作っています。
ミルクティーと小さめのアンダギー1個、バナナ半分、ヨーグルト少々が最近の私の朝食の定番です。

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伊野波島物語(2)カジマーイ

2020年03月15日 | 山里から
連載ブログ小説『伊野波島物語』の第2話をアップしました。
「カジマーイ」とは回る風という意味です。
旧暦2月頃に吹くカジマーイは、台湾北方の東シナ海に発生した低気圧が沖縄近海を通過するときに起こる気象現象で、風速15m~20mの風が1~3時間、風向きを変えながら吹きつづけます。
ところで上の写真は、新城が乗り込んだサバニの模型です。正確に再現されているとは言えませんが、フォルムはだいたいこのとおりです。昔は沖縄中の砂浜でいくらでも見ることができましたが、今はほとんど見かけません。
それでは、第2話、こちらからどうぞ。
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春便、そして「疎開」はいかが?

2020年03月12日 | 山里から
新型コロナ騒動が収まりそうにない。
「この1~2週間がピーク」とか、3週間ほど前に偉い人が言うてたが、「どないなっとんねん!責任者出て来~い!」と、ついぼやき漫才調になってしまう。
宿泊業、飲食業、音楽関係、スポーツ関係、その他もろもろ、シンドイでしょうね~。
とはいえ、シンドがってばかりいてもしかたがないので、ここはやはり前向きに。
ド~ンと、恒例のとりことBOX春便です。

箱の中は去年の春便とほぼ同じです。
イセヒカリ(1~2kg)、黒米(200g)、五色米(200g)、ジャム(2種)、お茶、加工味噌、甘酒、かき餅、焼き菓子(数種)、ベーコン、クリチチ石鹸など(ただし内容が変わる場合があります)。そしてお楽しみの何か。
□お値段:1万円(税込)+送料
 商品到着後、お振り込みください。
□ご注文方法:メールでお申し込みください。
 ご注文の際は氏名、住所、電話番号をご明記ください。
 イセヒカリは玄米・白米のご希望をお書き添えください。
 メール:toricotoya@gmail.com
 確認メールの返信をもって受けつけといたします。
□締め切り:無くなりしだい締め切ります。
□発送:4月15~16日
 生ものが入るため、発送日の変更はできません。発送日が変わる場合は事前にお知らせいたします。

いつにもまして静かな3月。
裏庭の梅は5分咲きに。

前庭の陽だまりにはクロッカス。

オッと、おばちゃんがカメラの前を横切った。ツブコ、わが舎で最年長のニワトリ(5歳9か月)。

陽だまりで日光浴と砂浴びをするピーコ。

クリも春の日射しを浴びに外に出てきた。


とりこと舎は、
①1日1組だけだから人との濃厚接触無し(人より動物が多い)。
②築105年の古民家だからほどよいすきま風あり(非・高気密空間)。
③免疫力を高める食材豊富(キノコ類、自家製味噌など各種発酵食品、地場の黄緑色野菜、「薬肉」とまで呼ばれる鹿肉、無農薬・天日干し古代米(玄米)、肺の健康を守るネバネバ系食品(伊平屋産モズクなど)各種、他)。
ということで、なんならいっそのこと、とりこと舎に「疎開」しに来ませんか?

英国在住の保育士でライターのブレイディみかこさんが、新聞にこう書いていた。「世界を真の危機に陥れるのは新型ウイルスではなく、それに対する「恐れ」のほうだろう」、「知らないことに直面した時、人は間違う。だが、間違いに気づく時には、「無知」が少し減っている」「(新型コロナウイルスは)開かれた社会で他者と共存するために我々を成長させる機会なのだ」と。
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