goo blog サービス終了のお知らせ 

とねり日記

とりことや舎人(とねり)の
どげんかせんとの日々

春うらら(2)

2025年04月21日 | 山里から

4月に入ると苗作りを始める。

塩水で種籾を選別し、積算100度になるまで水に浸け、発芽間近になってからもみ箱に振り入れ、苗床に置く。

その2週間ほどの間に、桜は咲いて散る。

何度も書いたことだが、「さ」は田んぼを表す接頭語、さつき、さみだれ、さおとめ、さなぶり…、そして「くら」は神が宿る場所。すなわち、さくらは田んぼの神の依り代となる木。

だから桜にはすこしだけ思い入れが強く、毎年花見は欠かさない。

今年は二度、花見をした。一度目は大堰(おおい)川の土手。毎年恒例の場所。

咲きも残らず散りも始めず

艶やかな里の桜。

そして二度目はわが舎の山桜(A)。里の桜より10日ほど遅れて咲く。ソメイヨシノと違い、上へと伸びる姿が清々しい。

夕暮れ、土間の外にテーブルを出し、鍋を囲んで花見。

そして山桜(A)が散り始めるころ、その奥の山桜(B)が咲き始める。

田んぼの神様に見守られて苗たちもすくすく育ってゆく。

(写真は去年の5月1日時点の苗)

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 春うらら(1) | トップ |   
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

山里から」カテゴリの最新記事