4月に入ると苗作りを始める。
塩水で種籾を選別し、積算100度になるまで水に浸け、発芽間近になってからもみ箱に振り入れ、苗床に置く。
その2週間ほどの間に、桜は咲いて散る。
何度も書いたことだが、「さ」は田んぼを表す接頭語、さつき、さみだれ、さおとめ、さなぶり…、そして「くら」は神が宿る場所。すなわち、さくらは田んぼの神の依り代となる木。
だから桜にはすこしだけ思い入れが強く、毎年花見は欠かさない。
今年は二度、花見をした。一度目は大堰(おおい)川の土手。毎年恒例の場所。
咲きも残らず散りも始めず
艶やかな里の桜。
そして二度目はわが舎の山桜(A)。里の桜より10日ほど遅れて咲く。ソメイヨシノと違い、上へと伸びる姿が清々しい。
夕暮れ、土間の外にテーブルを出し、鍋を囲んで花見。
そして山桜(A)が散り始めるころ、その奥の山桜(B)が咲き始める。
田んぼの神様に見守られて苗たちもすくすく育ってゆく。
(写真は去年の5月1日時点の苗)
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