とねり日記

とりことや舎人(とねり)の
どげんかせんとの日々

稲刈り2019(2)タツ

2019年09月29日 | 田んぼ・野良仕事

イノシシ除けの電柵を9月15日に設置。去年より1か月早い。おかげで今年は無事に稲刈りができそう。去年は大師黒(黒米)がイノシシに荒らされた(こちら)。

下は緑米。漆黒の穂が鮮やかさを増してきた。

緑米の向こうが大師黒でその向こうに香米とイセヒカリ。イセヒカリは刈り取り間近。

天気予報をにらみながら稲刈りの日を10月4日と決めた。

9月27日、稲木(タツ)作りにかかる。まずは地面に太い杭を打ち込み、引っこ抜いた後に 

長さ4メートルの支柱(タツ)を立てていく。

支柱が立ったら、6メートルの長木(ナガキ)を4段に渡していく。

秋の雲。

舎長に手伝ってもらったのだが、私には写真を撮る余裕もなく、今回は舎長の写真は一枚もない。

ああ、こんなにも空は高く雲は寂しげだったのか…

稲木を組むにはわら縄が一番。稲の重みを支え風に揺さぶられる稲木は「固定」よりも「摩擦=擦れ合い」が大事。しっかりと木と木を結びながらも、強い風に吹かれた場合はギシギシと木が擦れあって力を逃がす。そして重みがかかればかかるほど、その重みによって結び目がよりしっくり、よりしっかりしてくる。日本建築の軸組と同じ原理だ。鉄よりもわらの方が場合によっては強い。稲木を解体した後のわら縄は乾燥した場所で保管すれば3年は十分に使えるので経済的。

 夕方までになんとか組み上がった。去年よりもがっちりできた。

さあ、安鳥のオールブラックスが鬨(とき)の声を挙げるぞ~

カ マテ! カ マテ!

カ オラ! カ オラ! 

ア ウパネ! ア フパネ!

フィティ テ ラ! ヒ!

私は死ぬ! 私は死ぬ!

私は生きる! 私は生きる!

(略)

一歩はしごを上へ! さらに一歩上へ!

(略)

そして外へ一歩!

太陽の光の中へ!

(『ウィキペディア』「ハカ」より)

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稲刈り2019(1)秋晴れ

2019年09月16日 | 田んぼ・野良仕事

1年1作の稲作は何度やっても慣れることがない。緊張のしっぱなし。苗作りから田植え、そして稲刈りまで、天候と生育状況を見ながら、お客さんの来る土日をはずし日程を決める。誰かが決めてくれてその指示どおりに動くのならこんなに緊張することはないのだが…

9月6日、もち米(ヒデコモチ)と赤米(夕やけもち)の稲刈りをした。わが舎では7種類の米を作っているが、そのトップバッターだ。

バインダー(稲刈り機)のUターンスペースを作るため、舎長が隅刈りをする。

さあ、刈り取り開始。

最後の1条はわが舎で一番偉い人が刈る。

刈り取った後の一服。この日は暑かった。最高気温35度。でも日陰に入るとどことはなしに秋の空気が…

長雨が続くよりも、秋はやはり日照りがよい。これから稲木(ウマ)を組み立てて干す。

足もとには赤とんぼ。

カマキリも。

無事、全部干せました。稲木に架かった直後の稲藁はとても美しい。これから水分量16%台へもっていくために2~3週間干す。

はい、恒例の記念撮影。

さて下はもう1枚の大きな田んぼ。わが舎の主力品種「イセヒカリ」の刈り取りは9月末から10月初めころを予定。いまが最終登熟期。

9月15日、イノシシに荒らされないように田んぼを電柵で囲った。かのちゃん親子が手伝ってくれた。気になってはいても忙しさにかまけて毎度、後手後手に回る。その結果、荒らされたことも何度か。今年はイノシシの先手を打てた。ありがとう。

コメント (2)
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