とねり日記

とりことや舎人(とねり)の
どげんかせんとの日々

蝋梅

2019年02月27日 | 山里から
今年は春が早い。というか冬の底が浅く、寒い期間が短かった。
やれやれ、今年もなんとか冬を乗り切ったな。
その短い冬の終わりごろから、舎長が裏庭を覗いては嬉しそうにしている。
今年初めて、蝋梅に花蕾がついたのだ。
舎長の実家から15年くらい前にやってきたのだが、これまで一度も花を咲かせたことがなかった。
毎年、毎年、春が近づくと、舎長は蝋梅の枝先を見てはため息をついていた。


蝋梅より一足早く梅の花がほころんだ。例年、3月半ばにならないと開花しないのだが、今年はひと月ほど早い。


2月25日、まだいくぶん冷たいが、春の風が吹いた。日射しもようやく中庭に届くようになった。
今年初めて洗濯物を外に干した。「洗濯番長」の私は毎年、毎年、この日を待ちかねている。2月に外干ししたのは、この地へ来て初めてではないだろうか。くすんだ色のくたびれた服たちだけれど、冬の間中、私たちを寒さから守ってくれた服たち。ありがとう。

おや? 洗濯物の向こうで誰かがうずくまっている。

シンチャだ。目を閉じ日向でじっとしている。鶏冠が赤黒くしぼんでいる。春は命が膨らむ季節であると同時に命が尽きる季節でもある。


春の日射しの中でヤギたちが反芻しながらうたた寝している。

ヤギたちの穏やかな表情を見ていると何とも言えぬ安心感が心の中に広がる。
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届け!アンドロメダパワー

2019年02月14日 | 山里から
東洋医学の安藤庵ととりこと舎の5回目のコラボイベントのお知らせですよ~
題して
「こころとからだ もちつもたれつ もちつき大会!&症状から紐解く手当て~経絡とお灸」
長いタイトルだね~

安藤先生が描いてくれたイベントのイメージ図?

ヤギのトチくんがお灸をしてもらいながらつきたての餅をパクパク「ウメ~」

もちつきイベントは去年の3月以来。
無農薬で育てたもち米(コガネモチ)と黒米(大師黒)をブレンドし、計3升を3回に分けて石臼でつく。

写真は去年のもちつき風景。

黒米は中国で「薬米」と呼ばれ、滋養食として知られる。紫黒色の色素に含まれるアントシアニン(ポリフェノールの一種)は活性酸素の発生を抑え、動脈硬化、眼精疲労の予防や種々のアンチエイジング効果がある。また身体を温め、胃に優しく、ビタミンB、Eやミネラル分を多く含み、食物繊維は玄米の数倍にもおよぶ。

その黒米のつきたてを、その場でいただき、残りは丸もちにしてお土産に。


もちろん野山のめぐみ満載の里山料理も。


午後からは身体のケアに役立つお灸の活用法と実践を学ぶ。


あなたにも届け!
アンドロメダパワー


メエエエ~(届け~)!


開催日:3月10日(日)
時間:11時~15時くらい
場所:農家民宿とりこと舎
人数:15名(お子さまはご遠慮ください)
参加費:7000円(当日現地でお支払い)

*現地集合です(交通手段はとりこと舎ホームページをご覧ください)。
*当日JR嵯峨野山陰線・日吉駅(10:47着)への送迎は可能ですが、人数に限りがありますので、なるべく車でお越しください。
*イベント前後の宿泊はできません。ご希望の方は近所の宿泊施設をご紹介します。
*もちつきの際、汚れが気になる方はエプロン等ご持参ください。
*マニキュアはない方がよいと思います。
*お灸をするので手足の出しやすい服装でご参加ください。

お申し込みは下記アドレスまで。
yukotg@gmail.com
代表者さまの電話番号、メールアドレス、参加されるかた全員のお名前を添えてお申し込みください。

*お電話や安藤庵へのメール、FBのコメント等では受付できませんのでご注意ください。
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雪のキャンバス

2019年02月04日 | 山里から
2月に入ってすぐ、かのちゃん一家が来た。
赤い蛇を捕まえて得意そうだった子(こちら)も、4月からはもう4年生。
単身赴任先の中国から春節休暇で帰ってきたばかりのお父さんも交え久しぶりの家族旅行。さっそっくお父さんを連れだし雪遊びを始めた。
しばらくすると半楕円形の雪の壁を作り、木の枝で壁画のようなものを描き始めた。


お母さんは舎長と一緒にかき餅を切ったり並べたり、


お疲れ気味のお父さんが部屋に戻りコタツでウトウトしている間にも、雪の上に何やら描いている。


ナスカの地上絵のような…


「これ何の絵?」と聞いても
「なんか」としか答えてくれない。
かの画伯はイメージの世界のなかで時空や野山を駆け回る。


絵を描くことが大好きなかのちゃん。うちのピーコをモチーフにした作品「めざましニワトリ」は、現在、市のホールに図画展入選作として展示されているそうだ。画伯の目にはうちのピーコがこんなに色鮮やかに映るのか。


道の脇にも何やら描いてある。


キャンバスはとりこと舎、モチーフもとりこと舎。


さて冒頭の壁画は…
ラク。


うちに来る前、お母さんから「ラクが死んだ」と知らされたかのちゃん。
「じゃあこれからは誰がとりこと舎を守るの?」と聞き返したそうだ。
ラクの墓標のつもりで作ったのか、とりこと舎を守るシーサーや道祖神のつもりなのか…。
これからはかのちゃんも一緒にとりこと舎を守ってね。
コメント (2)
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