とねり日記

とりことや舎人(とねり)の
どげんかせんとの日々

キャプテンりゅうアレクサンドラメメお嬢様・クリ

2014年08月31日 | わが舎の動物たち
クリちゃんです。


生まれて5か月とちょっと。
かわいい盛り。

2か月ほど前、子やぎの「オーナー」を募集したところ、5組の方から応募があった。
オーナーになってくださった方には先日、こんな「メーメー書」と、とりこと舎のお食事・お買い物券を送らせていただいた。


メーメー書の内側には、子やぎのデータ、オーナーの特典などが書いてある。


データには、品種、性別、父母の個体識別番号(将来、交配の時に必要になる)、本人の特徴など。特典には、新たに「散歩に連れ出すことができる」という「散歩権」も付け加えた。
まだこの権利を行使した方はいないが、ヤギとの散歩、えーもんでっせ~。

これはお食事・お買い物券。10ぴよ(1000JPY相当)券11枚綴り。
「ぴよ」というのはとりこと舎の舎内通貨です。


ところで、オーナーの皆様方に付けていただいた「マイ・ファーストネーム」ですが…


クリの小屋の窓の下にパネルを掛けています。読めますか?

オーナー第1号の方の命名が「アレクサンドラ」。オーッ!ゴージャス。でも、「お嬢様」には虚を突かれたなあ。想像の世界で遊んでいた幼いころの自分に重ね合わせて名付けたのだそうです。
「キャプテン」は、いまオーストラリアで人気のアニメのキャラで、「とっても頼もしいリーダーシップのある白い熊」なんだって。「りゅう」はお孫さんの命名だとか。いまどき女子の「キャプテン」がいてもいいし、「りゅう」という名前だってありだよね。
ところで「アレクサンドラ」「お嬢様」対「キャプテン」「りゅう」…このお嬢様系とボーイッシュ系の2極を昇華・止揚(アウフヘーベン)すると…宝塚か?
さて「メーちゃん」「メメちゃん」。ほっとするなあ。これが普通だよなあ。お母さんによると、長女と次女が譲らず、二つの名前でオーナー登録させてください、とのこと。二人のやりとりが浮かんでくるようです。

想像以上の、というか想像を絶するような「マイ・ファーストネーム」を付けてくださって、私たちも楽しませてもらいました。
いま、ヤギたちは川向かいの新たな繋牧場でのんびりと草を食(は)んでいます。
ぜひ会いに来てください。そして、散歩にも挑戦してくださいね。
おもしろいですよ。
たぶん、腹の底から笑います。
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雨と畳(2)

2014年08月29日 | 山里から
座敷とその奥の物置部屋(どちらも畳の間)を今回、改修したわけだが、ああだこうだの末、座敷は畳の間として残し、奥の部屋は杉でフローリングすることにした。

その大筋は前回、書いたので、今回はディテイルやトピックスをいくつか。

壁も補修した。床をなおしたらボロボロと崩れてきて、どうしても放っておけない壁があったからだ。

この繊維壁の角のネズミ穴を塞いでいる板。「東洞院(ひがしのとういん=京都市内の通りの名前)貝屋」と書いてある。かまぼこ板だ…。


ボロボロの繊維壁にシーラー(アク止め液)を塗って、その上から珪藻土を塗る。
右がビフォー、左がアフター。


左官業は舎長がうまい。


ナガちゃんは崩れた土壁の土を篩(ふる)って、水でこねて、再度、粘土にして外から土壁を補修。


古釘があちこちに出ている。
錆びた古釘は簡単には抜けない。バールで力まかせに抜こうとしても、くぎの頭が取れてしまって抜けない。


ナガちゃんいわく「釘の頭を叩いて目を覚ましてから抜いたらええ」

言われたとおり、玄翁でこんこんと叩く。


釘がすこし中に入ってからバールで抜くと、


すっと抜ける。


座敷と内縁の間の敷居を、電動溝切りノコで削る。舎長の実家にあったものを借りてきた。昔、大工さんにもらったのだそうだ。かなりの年代物だったが、立派に仕事をしてくれた。


ほれ、このとおり。建具もすーっと開け閉めできる。


奥の間の床板も張れた。


舎長が壁を塗った床の間には三線。


床下は金網を張って通風をよくした。


ここへ移ってきて13年、これで全ての部屋が生き返った。
ただ、下部構造は盤石となったが、残るは上部構造。

とりあえずの応急措置としてビニールシートを張った。


舎長が笑った。私も苦笑した。
絵に描いたような・・・だなあ。
あまりに哀れで、貧乏神が針仕事の内職で助けてくれる…という落語があったなあ。

9月に入ったら、瓦を降ろします。
それから棟や垂木を補修し、10月までには新しい屋根を葺きたい。
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雨と畳(1)

2014年08月28日 | 山里から
雨は降る降る畳は濡れる越すに越されぬ安下宿♪
南こうせつの名曲『変調田原坂』ですね(正確には濡れるのは畳じゃなくて布団ですが)。
本歌は熊本民謡で、西南戦争の激戦地・田原坂を歌ったもの。

ということはさておき、雨と畳に明け暮れた8月だった。

わが舎の母屋には土間を除き、合計六つの部屋ある。かつては6部屋全て、歩くと足もとが深く沈み込むような床だった。これらの部屋の改修を始めたのが、このブログを書き始めた2012年1月。これまでに4つの部屋をリフォームしてきたわけだが、ついにこの夏、最後の2部屋の改修に取りかかった。
きっかけは、8月10日に20名余の団体客の予約が入ったこと。この地域を舞台にイベントをおこなってきたグループが、その一環として昨年から「恋活」を企画。今年はわが舎の庭でランチを取りたいと申し込んできた。受けて立つことにしたが、当日雨が降ったら困る。わが舎の屋内のキャパシティはせいぜい10名余。それでこの際、懸案だった座敷を修復し、キャパを広げることにした。ついでに一番奥にある物置部屋もやっつけてしまおうとなった。

6月31日着工。
例によって、畳を上げると、床板も根太も大引きも束もぐさぐさ。


全てを取っ払って、


砕石を入れ、シートを貼り、炭を敷き、基礎を据え、束を立て、大引きを渡し、根太を置き、


羊毛の断熱材を入れ、


床板を張り、


新しい畳が入ったのが8月6日。連日の雨の合間を縫って畳屋さんが来てくれた。


静かに畳を見つめる舎長。


縁側も無垢の板で張り替えた。この板も、大引きや根太も、全て3年前にナガちゃんと一緒に伐った杉や檜。あちこちに節穴があるのも、いとをかし(by清少納言)。
珍しく晴れた日に、縁側でお茶。


この家に越してきて13年になるが、縁側に座って庭を眺めるなんてことは一度もなかった。
これからは縁側ライフも楽しもう。
ニワトリというのは庭をうろちょろするからニワトリって言うのかなあ…。


だが、のどかな日は続かなかった。
明くる日からまた雨、雨、雨…
10日には台風直撃。
20名余の団体客もキャンセル。
16日には記録的豪雨。
そして雨漏り。


青い畳の上に残った焦げ茶色のシミを見て、即座に決意した。
次は屋根だ。
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