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参照。

食道

2008-04-02 09:50:22 | 排泄・解剖生理学(消化器系・泌尿器系)
食道(しょくどう、Esophagus)は、消化管の一部で、口腔、咽頭に続き、食物が胃に送り込まれるときに通過する管状の器官のこと。食道では、食物の消化は行われない。

食道の構造と機能
ヒトの食道は、成人で25~30 cm前後の長さがあり、頸部で喉頭の後ろ側ではじまり、胸部では気管支、大動脈弓などの後ろを通り、横隔膜(食道裂孔)を突き抜けて腹部に至る。横隔膜の下で胃の噴門とつながる。

食道には3箇所の生理的狭窄部がある。
咽頭との接合部、
気管支の後ろを通る部位、
横隔膜を抜ける部位
で、食物がよくつまるのはこれらの箇所である。

食道の壁は、内腔側から粘膜、筋層、外膜と分けることができる。粘膜は、口で咀嚼されたとはいえ、まだ形を保ったままの食物が通過することで傷つかないように、力学的に強い重層扁平上皮で構成されている。粘膜のすぐ下層にある多数の食道腺が粘膜の表面に粘液を分泌することで、食物の通りをよくするはたらきがある。筋層は2層構造をしており、内側の筋は輪走筋、外側の筋は縦走筋に相当するが、長軸方向に対して筋線維は垂直/平行ではなく、いずれも斜行している。これらが順に収縮することで食物を胃に送り出すような動きをする。これを蠕動運動という。また、他の消化器官と異なる特徴として、口に近い側の上部食道の筋は横紋筋で構成されているという点がある。なお、胃に近い側の下部食道の筋は他の消化器官同様、平滑筋で構成されている。ただし、ラットなどの他の哺乳類には、全長に渡って横紋筋で構成されているものもいる。これらの筋は、自律神経の働きで無意識下で収縮運動が起こる。「喉元過ぎて熱さを忘れる」の言葉どおり、食道の粘膜の感覚はあまり鋭敏ではない。

食塊を食道に送る際は、喉頭蓋・軟口蓋共に閉じる。


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