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参照。

高脂血症

2008-03-12 15:56:03 | 疾病とその予防
 高脂血症とは、血液中の脂質、具体的にはコレステロールや中性脂肪(代表的なものはトリグリセリド)が、多過ぎる病気のこと。血液中にはコレステロール、中性脂肪、リン脂質、遊離脂肪酸の4種類の脂質がとけこんでいる。
 放置すると増えた脂質がどんどん血管の内側にたまって、動脈硬化になってしまう。ところが、動脈硬化になっても、まだ自覚症状がなく、ついには、心筋梗塞や脳梗塞の発作を起こして、やっと高脂血症の重大さに気づく。
 血液中にある4種類の脂質のうち、多過ぎると問題なのは、コレステロールと中性脂肪で高脂血症には、

(1) コレステロールのみが多いタイプ(高コレステロール血症)
(2) 中性脂肪のみが多いタイプ(高中性脂肪血症)
(3) 両方とも多いタイプ(高コレステロール高中性脂肪血症)

の3タイプがある。
 血液中の総コレステロール、とくにLDL(悪玉)コレステロールが多過ぎると、動脈の壁にくっついて動脈が厚く硬くなるため、高コレステロールが動脈硬化にとって大問題なことは明らかである。
 中性脂肪は、それ自体は動脈硬化の原因にはならないが、中性脂肪が多いと、HDL(善玉)コレステロールが減ってLDLコレステロールが増えやすくなるため、間接的に動脈硬化の原因となる。

 高脂血症は、遺伝子異常や他の病気に伴って現れるものもあるが、8割以上は多くの生活習慣に関連した原因が重なって発症してくる。
 ではその原因は、遺伝的な素因のほかに、過食、高脂肪食、運動不足などの悪い生活習慣や、それによる肥満があげられる。つまり、食事にからんだ要因がいちばん多い。だから、高脂血症を防ぐにはまず、食事に心を配って食生活を適正に保つことが重要である。
 高脂血症を防ぐための食生活では、右の6項目が重要である。
1. 偏らず「栄養バランスのよい食事」。
2. 摂取総エネルギー量を抑えて、適正な体重を保つ。
3. 飽和脂肪酸(おもに獣肉類の脂肪)1に対して不飽和脂肪酸(おもに植物性脂肪や魚の脂)を1.5~2の割合でとる。
4. ビタミンやミネラル、食物繊維もしっかりとる。
5. 高コレステロールの人は、コレステロールを多く含む食品を控える。
6. 中性脂肪が高い人は、砂糖や果物などの糖質と、お酒を減らす。

 体内にあるコレステロールの7割前後は、体内で合成されているため、食事からコレステロールをまったくとらなくても、血中には少なめだがコレステロールがある。また、食事からコレステロールをとり過ぎても、健康な人なら一定量以上は吸収されない。食事からたくさん入ってきたときには合成が減り、それでも多すぎる場合は肝臓などにためるはたらきがあって、血中コレステロールは一定に保たれている。
 高コレステロールの人はこのシステムに乱れが生じて、コレステロールを蓄積しやすくなっていているため、いま体内にある分も減らす必要がある為、食事からとるコレステロール量を減らすことは、とても重要である。

 食品中のコレステロールというと、コレステロールを多く含む食品ばかりを気にしがちだが、体内のコレステロールを増やしやすい食品もあるので、それを避けることはもっと重要である。
 血中のコレステロールを増やす食品として明らかになっているのが、飽和脂肪酸である。逆に体内のコレステロール値を下げる働きをするのは、不飽和脂肪酸を多く含む食品である。コレステロール値を上げる食品は少量でも体内のコレステロールを増やしやすいので注意が必要。下げる食品は積極的にとること。油や果物はとりすぎに注意。
 ポテトチップスは食品としては全くコレステロールを含んでおらず、チョコレートや即席麺に含まれるコレステロールもわずかだが、体内でコレステロールを増やす働きがある。 コレステロール値が正常な人は、多く含む食品は気にしなくても良いが、すでに高コレステロールといわれている人は、多く含む食品も控えめにとるようにすると良い。

 高脂血症予防のための運動の重要性
● とり過ぎたエネルギーを消費し、脂肪分が皮下や内臓に蓄積されるのを防ぐ。
● 血行を促して血管の弾力をよくしたり血管をひろげるなどして、血圧を下げ、動脈硬化を防ぐ。
● 体内での脂肪の流れがよくなるように調節する酵素の一つであるリパーゼを活性化させ、LDL(悪玉)コレステロールを減らしてHDL(善玉)コレステロールを増やす。
 ウォーキングなどの有酸素運動が良い。


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