イラストレーターあらいしづかのblog『トナカイのヤカイ』

イラストレーターのあらいしづかが、お仕事・近況・展示などを書いています。
(かつての子育て日記は、爆笑ものです)

擬似人形遊び

2006年08月09日 | 子育て日記
   うちには無数のぬいぐるみ達が生息しています。

   息子の時は、無数のミニカーが狭い家にひしめき合って
   存在していましたが、
   女の子が生まれた途端どこからか引き寄せられるように、
   ぬいぐるみ達が集まって来ました。

   それはそれで微笑ましい風景なのですが、
   最近娘は「お姉さん」に憧れ、長い髪の「人形」が
   欲しいらしいのです。

   ところが、私が生粋の「人形嫌い」。
   小さい時から当時流行っていたリカちゃん系のちまちました人形や
   (リカちゃん達ごめん・・)、少しリアルな寝ると目が閉じる
   抱き人形の類いも、どうも魂が入って来そうでだめ。
   だから、娘には今まで「人形」を買ってやっていませんでした。

   なので、彼女の無言の抵抗なのでしょうか、100円ショップとかで
   売っているホコリを払うアクリルの毛が付いたはたきを
  (わかってもらえます?)
   擬似人形化して「インクレディちゃん」と名前までつけて
   遊び始めたのでした・・・。

   インクレディちゃん=とは、ピクサーのアニメの
  「Mr.インクレディブル」に出てくるお姉ちゃんの事らしく、
   発音が難しいのでこう呼んでいるようでした。

   ほこりを払う「毛」の部分をかわいいリボンで止めて、
   昨晩はマジックで顔まで描いていました。
   お兄ちゃんのお弁当を包むバンダナで、布団を掛け、
   よいよいよい・・と寝かし付けまでする徹底ぶり。

   単なるはたき相手に優しい言葉で話しかける娘。
   「ママ、スカート作って」と言うので、はたきちゃんの柄に
   端布でスカート作ってやりましたよ、せめてもの母の愛で・・・。

   泣きました。泣かせられました。
   ドリフの貧乏長屋でもそんな遊びはしてないのでは、
   というほどのあわれっぷり。

   娘の擬似人形遊びを目の端で見つつ、インターネットで
   「人形」を検索してみましたが、
   目がピカピカのフリフリもいやだし・・・と、
   結局は手作りしかないのかと途方に暮れる母でもありました。