イラストレーターあらいしづかのblog『トナカイのヤカイ』

イラストレーターのあらいしづかが、お仕事・近況・展示などを書いています。
(かつての子育て日記は、爆笑ものです)

両画伯にクラクラ

2023年11月03日 | 美術館探訪

先週末、大ファンの山口晃画伯の展示&講演会へ。



展示会場入ると、20度傾斜の部屋でクラクラ。
不思議な感覚のまま作品を見る。パラリンピックの仕事の裏話など文字での情報も満載。苦笑しつつ見る(読む)展示。

講演会は、1時間半。
両側にホワイトボードがあり、話しながら描きながら、そして話すという忙しさ。
やんわり毒を吐きつつ、そこはかとなくおかしみをたたえつつ話す画伯。
かわいくおちゃめ。

東京 アーティゾン美術館 11月19日(日)まで
https://www.artizon.museum/exhibition_sp/sensation/


東京現代美術館でやっているデビッド・ホックニー展を滑り込みで鑑賞。
1階は懐かしい手描きの作品。3階はiPad作品。









年齢を重ねて手が追いついて行かない時に、iPadは良いアイテムだと思う。
でもやっぱり間近で手描き見ていいな、と実感。
11月5日(日)まで
https://www.mot-art-museum.jp/exhibitions/hockney/index.html

【圧巻!クリスチャン・ディオール、夢のクチュール展】

2023年04月16日 | 美術館探訪
クリスチャン・ディオール、夢のクチュール展を観に、
東京現代美術館へ行って来ました!



4月に行きたいと思っていたので、
1ヶ月前の発売当日、勇んで予約!

数分後には、予約があっという間に埋まってしまう、話題の展示。
残念ながら、もうすでに会期中の予約は完売とか💦

入場すると、もう夢のようなドレス、ドレス、ドレス…。





ため息と震えが止まらない。
そして、展示方法がすごく凝っているんです。




真っ白い仮縫い中のドレスは、線やまち針の跡などあって、
アトリエに迷い込んだよう。





下が鏡で、スカートの中のパニエが何十にもなっているところがよく見ることができて、
ついつい覗き込んでしまい、吸い込まれそうになってしまったり・・。




吹き抜けに、各ドレスがくり抜かれた空間に置かれている展示。
プロジェクションマッピングで、背景に桜や雪が刻々と移り変わる光景に
じっと立ち尽くしてしまうほどの迫力!




色のグラデーション順に、ドレスと小物とミニチュアのドレスが横一面に並んでいる展示。
少女の頃の「こんなドレスを着てみたい」「こんなバッグを持っていたい」と
絵に描いていた物もの物・・がずらりと並んでいる。
もう、ずっとこの空間に居たい、住んでしまいたい!と胸のドキドキが止まらないお宝の山でした。




最後は、星空の下、実際に映画祭などで
女優さんたちが来ていたというドレス達。



そして、片側一面に色々なアーティストがデザインした、
ディオールのバッグの山々。失神寸前でした・・。

まだまだまだ・・本当にすごい数のドレスと凝った展示方法で
充実感マックスでした!

当日券の販売もあるようなので、Twitterの状況も見つつ、
ぜひぜひ、早く行って確保する価値ありです。

東京現代美術館 2022年12/21(水)〜5/28(日)まで
10:00-18:00(展示室入場は閉館の30分前まで)
5/13(土), 14(日), 20(土) , 21(日) , 27(土) , 28(日)は20:00まで臨時夜間開館を実施。
https://www.mot-art-museum.jp/exhibitions/Christian_Dior/

イラストレーターあらいしづかのHPも日々更新中です。
「Sun Shine Smile 」https://araishizuka.jimdo.com

お休みのしあわせ

2022年01月14日 | 美術館探訪
車で美術館に行く。
いつもは夫の助手席で、ふふんと乗っている車。
たまには自分1人でお気に入りラジオを聴きながら、気ままにドライブ。
電車では行きづらい美術館にGO。

板橋区立美術館「つくる・つながる・ポール・コックス展」へ。



最終日滑り込みで。
ちょうど駐車場も1台空いていて、「ラッキー」と駐車。

さすが最終日。午前10時にしてワイワイと人がいる。
入り口に入ると立体的なマップとあいうえお順に並べられた駒のようなイラスト。






子供たちはうれしそうに、駒を棚から持ってきて、マップに並べたりしている。
みどりと赤が効いたイラストは、みているだけで楽しい。ワクワク。



展示スペースは左右に分かれて、
「今までの膨大な仕事」と「手書きの抽象的な作品群」。



こんな作品たちをみていると、自分もどんどん描きたくなってくる。
そんな気持ちにさせるイラスト、いいな。




ウキウキのまま帰路へ。

もう10年以上も乗っている国産ワゴン車。
車高が高くて、景色が見やすいのが取り柄。
家に着くと、ホッとして狭い駐車スペースを何度も切り替えして
やっとこさ駐車完了。

週末のちょっとした一人旅、(旅というほどでもないけれど)
なんだか「やった感」あり。ほんのちょっとしあわせ感じました。

巡回展があるそう。オススメです。
イルフ童画館(長野県岡谷市)
2022年3月26日(土)〜6月6日(月)

ドロドロの人間模様に興奮_King&Queen展

2020年12月04日 | 美術館探訪
行ってきました、King&Queen展。
平日にも関わらず、混んでましたこの展示。
王室人気健在なり。
王室好きな私も事前にチケット購入し、オーディオガイドも当然借りていざ出陣(笑)。


巨大な美術館横のポスター。パノラマじゃなくちゃ撮れませんでした。

入場するとどどーんと家系図。
下の方にQRコードがあり、若めの人はそれをスマホで読み込み、
ジョージにヘンリーにチャールズに・・名前が重複しています。
エリザベスも1世と2世がいるし、なんとも分かりにくい。
そんな時にこの家系図、解説文と交互に見て理解を深めるのにオススメです。

奥さんを取っ替え引っ替えしたり、斬首したり離縁したり
英国王室、ほんとドロドロです。

でもそこがまた魅力的。

芸術的な絵画展・・を期待しちゃダメ。
歴史的物語を楽しみましょう。

いつも展示会では借りないオーディオガイド。
今回はあえて借りました、なんて言ってもこの展示会場はさながら劇場。
宝塚の元トップスターの大仰な解説やセリフは舞台を見ている気分にさせてくれます。

豪華絢爛な王や女王達。肖像画の背景や衣装も権威や地位をひけらかすための小道具です。
ほーほーすごいな、英国王室、とにんまり。

さてさて少しづつ進んでいき、
今の女王、エリザベス2世の時代になるとちょっと失速。
写真の時代になって、自然な家庭的な王室となってしまうからです。


上、左からヘンリー8世。16世紀の絶対君主。おびただしい数の処刑をしたとか。怖。
真中エリザベス2世。在位最長。
右エリザベス1世。生涯未婚を通した。
↓おなじみの顔ぶれ
下左ダイアナ妃。右キャサリン妃・ジョージ王子・ウィリアム王子。

長い英国王室の歴史。
映画もあります。気になる方はどうぞ。
「ビクトリア女王最期の秘密」
「ふたりの女王メアリーとエリザベス」

「King&Queen展-名画で読み解く 英国王室物語-」
2020年10/10(土)〜21年1/11(月祝)
10:00〜17:00(金曜日は20:00まで)
上野の森美術館

イタリア・ボローニャへ〜世界の絵本原画展

2020年09月14日 | 美術館探訪

可愛いチケット!2017年入選のオオノマユミさんのイラスト。折り曲げて立体になります。

週末、毎年恒例となった「イタリア・ボローニャ国際絵本原画展」へ。気分はイタリア旅行気分。
猛暑から一転、そぼ降る雨涼しくてホッとしつつ行って来ました。

「イタリア・ボローニャ国際絵本原画展」
2020年8/22(土)〜9/27(日)9:30〜17:00
板橋区立美術館 東上線成増駅からバスで15分。都営三田線西高島平より徒歩15分。



日本人では貴重な入賞者の山本まもるさん経由で、招待券にてありがたく鑑賞。

コロナ禍で展示も危ぶまれていたのに、世界の入選作品の原画を間近に見ることができてラッキー。
先日絵本のグループ展に参加したばっかりなので、ギラギラした目で原画をガン見。

手描きもミックスメディアも混在。今やどちらでも見分けがつかないほど。
韓国の作品多し、日本はちと寂しい。

選考している映像も放映されていて。興味深い。

入選作品の絵本も販売していて、
ジャック・タチの「ぼくのおじさん」を絵本にしたキレイな絵本を購入。
「こんなの、こんなの描きたい〜〜」と悶絶。
雨に濡れないように、大事に抱えて帰宅。


https://www.davidmerveille.com



ボローニャは、子供向けだけではなく大人も鑑賞に耐えられる作品も多く、
日本の絵本市場との差を感じつつも、私もどんどん描いていかねば・・と鼻息荒くなりました。

9月27日(日)まで。ちょっと行きづらい場所だけど、オススメです。(駐車場あります)

あらいしづかHP 「Sun Shine Smile」
https://araishizuka.jimdofree.com

偵察目的の美術館探訪

2020年07月17日 | 美術館探訪
東京では連日200名を超える陽性者が出ている新型コロナ。
それに加え、17日連続の雨続きと来ている・・。

お仕事も納まり、なんだかモヤモヤイライラが募っている。

都心はダメそう。
人が少ない場所ですこ〜しリフレッシュせねば、前に進めないほど弱って来ている。
と、長い前置きをしつつ、行って来ました立川のニュープレイス。



2020年6月にできた新街区GREEN SPRINGS
その一帯がまたも、軽井沢!(そこしか知らないのかいっ)
モノレール立川北駅すぐ。突き当たりにはIKEAもどどーん。





Play!MUSEUMでは、2つの展示をやってました。

・企画展「tupera tuperaのかおてん.」
2020年6月10日(水)-12月29日(火)
・常設展「エリック・カール 遊ぶための本」
2020年6月10日(水)-2021年3月28日(日)





色々なモノがかおに変身〜。気持ち上がる〜。



↓tupera tuperaのかおてんでは、空いた時を狙って
顔作りに挑戦。
自分でパーツをえっこらさと持って来て
天井に設置してある鏡に映った自分をパチリ。
子供連れを横目に、こそこそ、でもほくそ笑みながらトライ。
(自分の写真は・・載せてません)



エリック・カール展の方は、懐かしい本の原画がずらり。
あの「はらぺこあおむし」の制作映像に釘付け。
うっすいあらかじめ着彩してある紙を下書きに当てて、
カミソリでちょいちょいっと切って貼って、なんの迷いもない。さすが。

tupera tuperaもエリック・カールも
遊び心と意外性が子供の心をわしづかみにするんだな、と
ふむふむ。

来月の絵本のグループ展はもうすぐ。
焦りつつ、絵本て楽しいなと思いつつリフレッシュ。
さて、また明日から手を動かさなきゃと自分に喝!

平日の立川。
自衛しつつさっと立ち寄るには、広々してオススメです。
………………………………………………………………
8月28日(金)ー 9月2日(水)表参道Opa galleryにて
「物語りが生まれる一枚の絵vol.15」に参加します。

感染対策をしつつ、オープンする予定です。

ミナのテキスタイルにドッキドキ!

2020年02月10日 | 美術館探訪
「ミナ・ペルホネン/皆川明 つづく展」へ。







ものすごい数の洋服が入ってすぐの展示室にこれでもか!と展示。
記憶しようとじーっと見ていたけど、頭に入りきらない量。
この中でどれかを着ていいよ〜言われたら、どれを選ぼうか、としばし妄想。

テキスタイルのスケッチと布地がセットで展示。
伸びやかなスケッチはもはやアート作品。

皆川さんが使用していた黒い柄の鉛筆がものすごく使いやすそうだったので
検索したら、これを発見↓
グラファイト鉛筆/REMBRANDT TITAN
https://www.bundoki.com/?pid=12496504



布地を織っていく映像もとても興味深い。

最後に洋服と記憶のエリアが。
実際に着ている人の思い出と洋服が展示。

かつては良いものをずっと着ていきたいと思っていた私も
ファストファッション波にもまれ、そんな気持ちも薄れつつあった・・と反省。
今後、ちょっとがんばって渾身の一枚も持っていたいなと、願望芽生える。

ミシン、久々に出してちょっとした小物でも作ろうと心に決める週末。
オススメの展示!

東京都現代美術館 「ミナ・ペルホネン/皆川明 つづく展」
2020年2月16日(日)まで10時〜18時
14日(金)は夜間開園10〜20時
https://www.mot-art-museum.jp