薫のよもやま話

森山かおる
市原市議会議員
重度障がいの息子を育てながら、日々感じる事を想いのままに

帰省中の大阪 「息子のリハビリ」

2016年12月29日 | 障がい

1週間の大阪での滞在を満喫し、明日は夫の実家(岡山)に移動します。

まー、いろんなことがありました。

昨日は書ききれなかったんですが、担任の先生が来られた後は、お世話になった理学療法士の先生に来てもらい、息子のリハビリをお願いしました。

市原市に転居してからはリハビリの回数が激減して、一気に股関節の状態が悪化してしまいました。

これは小児のリハビリを担える病院が少ないことにありますが、河内長野市にいた頃は病院でのリハビリだけでなく、学校で受けらるという恵まれた環境にありました。

河内長野市は肢体不自由児の受け入れ体制が整っていて、小学校、中学校においてはセンター校方式をとっていました。

市内の一校に設備を整え校区外からでも通学できるようにタクシー送迎をし、ナースを配置して医療ケアを行い、一月に2回くらい理学療法士を呼んでリハビリを行っていたのです。

小・中学校でずっと診てもらってきた先生は、抜群の手技で息子の身体の緊張を落としてくださったのです。

今回も、あれよあれよと言う間に、緊張が落ちていく。

いつも左側の腰が浮き、右足を内転させていた身体が左右対象に!

こんな姿を見るのは久し振りのことで、感動です。

呼吸状態が悪く胸郭が硬かったことも知っておられるので、私が何も言わなくてもちゃんとチェックしてくださる。

この効果は数ヶ月続くのです。それだけ素晴らしい手技ってこと!

身体の緊張が落ちると、抱き上げることもラクになります。

リハビリは自身の力を発揮して体をコントロールしていくことも重要ですが、筋肉の緊張が高くてガチガチに硬くなった体では変形を増進させてしまうこともあります。

まずは身体の緊張を落とすことが息子にとっては必要なのです。

こんなリハビリが受けられるのは、本当に有難いとしか言いようがありません。

現在、河内長野市はセンター校だけでなく、校区の学校に通学している肢体不自由児に対しても理学療法士によるリハビリを行っているようです。

この背景は障害者差別解消法の合理的配慮によるものかと思います。

市原市の教育における合理的配慮はどのように取り組んでいるのか、気になりますね。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする