疾走!千マイル急行 (ソノラマノベルス) (ソノラマノベルス)小川 一水朝日新聞社このアイテムの詳細を見る |
読むならば、甘いと言われ様が、やっぱり最後には希望に溢れたものが良い。
それがどんなに夢物語だろうが、その夢物語があるから最後にほっとできる。
頑張る男の子がいて、頑張る女の子がいる。
頑張る男がいて、頑張る女がいる。
どんなに苦難があっても、手を取り合える仲間がいる。
黙々と努力する姿に、付いてきてくれる人はいる。
裏切りがあっても、それ以上に強い絆もある。
小川一水氏の本には、何時もそれがある。
彼の題材とする世界は、どこか状況が硬質な世界なのに甘い。最終的には、甘っちょろいぜっ!って言われてしまうかもしれないけど、経緯がかなり硬質なのだ。
だから私は彼の描く硬質な長い世界を、安心して歩いていける。希望を見据えながら、一ページ一ページじっくりと読んで行けるのだ。
ただ今、小川一水祭りです。
一月に読んだ「天涯の砦」で、また火がついた。
とりあえず既読の「第六大陸全3巻」「復活の地全2巻」「老ヴォールの惑星」を読み、この本と「不全世界の創造手(アーキテクト)」を読んだ。
この後には、「レスキューウィングス ファイナルシーカー」と「導きの星」の1巻と2巻が手元にある。
「導きの星」3巻4巻と、「こちら、郵政省特別配達課! 新版」「グレイ・チェンバー 」をポチッとしてある。
しばらく、この人の世界で遊んでくる。
少し前に初めて小川一水さんの小説、「天涯の砦」を読みました。本当に面白いですよね。
今は「復活の地」を読んでいます。(1日で1巻を読んでしまいました。)最後がどうなるのか、とても気になります。
「復活の地」は、最後まで頑張って読んで下さい。やっぱり甘っちょろいかもしれませんが、こうあれたらいいという希望がいっぱいでした。
小川一水祭りは終了しました。
私の感想としては、
「レスキューウィングス ファイナルシーカー」
まあまあ……かなぁ。「復活の地」とかに比べると、色んな部分で薄い。今、もう一度この手の話に手をつけたら、面白そうだなぁ。
「導きの星」
カタカナの苦手な私は、歴代歴代の異星人の名前が覚えきれずに、混乱してしまいました。あと表情が想像しにくいのも、ちょっと困った。長かったわりには、カタルシスが少なくて、残念。
「こちら、郵政省特別配達課! 新版」
無茶苦茶さは良いけど、意味付けが弱くて納得がどうも出来ない。一つの出来事から派生する、周囲への波紋がなぁ……あんまり無いんだよ。プラス面でも、マイナス面でもね。無茶苦茶で面白い。ただ、それだけ。
「グレイ・チェンバー 」
これは……小川一水さん、読んでごめんって思っちゃった。多分、本人はさっさと抹消してしまいたい「本」なんじゃないかなぁ。私なんかがそう思うんだから、本人なら小学生の頃の作文音読されるぐらいな気分だろう。
とりあえず、この四作は多分もう読まないなぁ。
他のは、私にとっては、また読みたくなる時がくる本だな。