東京リサーチ日記

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スウェーデンとベラルーシの関係・・・

2017-02-15 00:00:00 | 情報・日記
 2017年2月15日、2012年8月、スウェーデンの人権活動家が無許可でベラルーシ領空を飛行し、テディベア数百個を投下して言論の自由や人権を訴える抗議行動を行ったことをきっかけに、スウェーデンとベラルーシの関係が急速に悪化しているのだ。ベラルーシのアレクサンドル・ルカシェンコ大統領は国境警備責任者と空軍司令官を解任した。2012年8月3日には両国関係の「破壊」を試みたとして、スウェーデンのステファン・エリクソン大使を国外追放したのだ。これに対しスウェーデン政府も、エリクソン大使の後任としてベラルーシ側が指名した新大使の承認を拒否するとともに、ベラルーシ人外交官2人の在住許可を取り消し国外退去を求めたのだ。何故、報復合戦になったのか。事の発端とされるのは、前月初めにスウェーデンの活動家が同国の広告会社と組み、軽飛行機でベラルーシ領空に侵入、数百個のテディベアを投下したことだ。小さなパラシュートを背負ったテディベアには、言論の自由や人権の改善を訴えるビラが付けられていたからである。ベラルーシのルカシェンコ大統領は2010年の大統領選で4選を果たしたが、不正選挙だとして国内外から非難や抗議が相次いだのだ。以降、スウェーデン政府は民主主義、人権、平等に重点を置いた対ベラルーシ政策を取っていることあり、対立が起きていたのである。4年以上経った現在は・・・(井森隆)