東京リサーチ日記

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スマートフォン(多機能携帯電話)の特許・・・

2017-01-10 00:00:00 | 情報・日記
 2017年1月10日、米アップルと韓国サムスン電子の間で2012年7月30日始まったスマートフォン(多機能携帯電話)の特許に絡む訴訟には、別に当事者が隠れている。やはりスマホの基本ソフト(OS)をめぐりアップルと争っている米検索大手のグーグルである。つまりアップルとサムスンの法廷闘争は、スマホの動作をコントロールするソフトについてともにシリコンバレーに本社を構えるアップルとグーグルの代理戦争なのである。2007年にiPhone(アイフォーン)を投入して携帯電話市場を一変させたアップルは、その後グーグルのOSであるアンドロイドを使うサムスンや他の携帯電話機器メーカーに対し訴訟を世界規模で展開してきた。つまりカリフォルニア州サンノゼの連邦地裁で同日始まったサムスンとの訴訟の結果は、グーグルのアンドロイドはiPhoneのOSを不正にまねたものであるとのアップルの主張が、認められるのか否かの試金石となる可能性があるのだ。具体的にはサムスンのアンドロイドを使った携帯電話がアップルの特許を侵害しているとの判決となれば、他の世界で起きている訴訟に影響しサムスンはもちろん世界中のアンドロイドを使う携帯電話メーカーに問題となりかねないのだ。逆にこの訴訟でアップルが敗訴すれば、現在スマホのOSとして世界一のアンドロイドの市場がさらに広がり続けることになるが、あれから4年以上経つが現在は・・・(井森隆)