東京電力が責任を持って大容量の自家発電装置を調達して設置するかすべきじゃないのか・・・ 2011-05-05 00:00:00 | 情報・日記 2011年5月5日、放射性物質(放射能)の拡散が懸念されるなか、被曝(ひばく)を弱める効果のある「安定ヨウ素剤」の需要が急激に高まっているのだ。主成分の「ヨウ素(ヨード)」は、日本が推定埋蔵量世界1位、産出量2位を誇る希少元素だ。増産は容易にみえるが、計画停電による工場稼働率の低下が供給の壁となっているようだ。これは米国地質調査所の推計(2010年)によると、日本のヨード産出量はチリ(1万8千トン)に次ぐ9800トンで、世界総生産(2万9千トン)の約33・8%。千葉県の推定埋蔵量は約400万トンで、世界の3分の2を占めるとされるほどだ。安定ヨウ素剤の原料、医薬用ヨウ化カリウムの国内唯一の製造会社「日本天然ガス千葉工場」(千葉県白子町)は震災後、休日を返上して生産ラインをフル稼働。製薬会社の増産要請を受け、2カ月間で通常の1年間分の生産を目指している。担当者は「事態が悪化すれば、需要はさらに増える。一日も早く準備を整えたい」と意気込んでいる。ヨードは新陳代謝の調節・促進を行う甲状腺ホルモンの主要構成成分で、人間の成長に欠かせない元素。海藻類に豊富に含まれ、日本人は十分に摂取できているが、足りていない国も多い。千葉県は県内の事業者と連携し、モンゴルやカンボジアでヨード支援事業を展開。県産業振興課は「日本が誇る重要な国際協力活動」と胸を張っている。また、ヨードは液晶ディスプレーの材料に吸着させると画質が向上するなどハイテク分野でも用途があるため、これまで安定ヨウ素剤向けの生産は限られていた。しかし、原発事故で需要が急増。原子力発電所がある自治体などが備蓄を急ぎ、日本天然ガスの親会社「関東天然瓦斯開発」の株価が高騰する事態になっているのだ。しかし、生産増の妨げになっているのが計画停電だ。安定ヨウ素剤の原料、ヨウ化カリウムは、かん水から抽出したヨードをカリウムと約20時間攪拌(かくはん)して製造する。日本天然ガスの担当者は「この間に少しでも攪拌機が止まれば原料が固まってしまい、使い物にならなくなる」。千葉県内のヨード加工会社も「計画停電で工場稼働率が50%に落ちている」のだ。ここだけでも東京電力は計画停電の対象から外すか、東京電力が責任を持って大容量の自家発電装置を調達して設置するかすべきじゃないのか・・・(佐々木和夫)