自著の小説・詩の紹介(巨人戦)

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高木徳一の小説の執筆状況と4作目の『病気ソング(痔血)』(小島信夫文学賞受賞作の紹介)(巨人戦)

2010-06-16 11:12:59 | 小説

 今日は。

 1ヶ月半前に葛飾区から無料のゴーヤの苗2本を入手し、植えました。普通は5、6枚の葉が出てから芯を切り、子や孫のつるを育てますが、ややひょろひょろしてたので、8、9枚目で芯の幹を詰めました。現在子つるが脇芽から伸びてきました。また、先日信用金庫祭で苗を1本頂きましたので、追加します。朝、晩の水遣りの際、その成長に目を細めています。

1.政治・経済

  政権交代で菅内閣が発足し、庶民宰相に期待を込めて内閣と民主党への支持率がV字回復しましたね。菅首相も経済を勉強した由。経済の舵取りをしっかりして、景気回復をお願いします。国内の企業業績もやや上向きかけてきたそうです。インド、中国、インドネシアのアジア勢が健闘しているようですが、ギリシャ、イタリア、スペイン、ポルトガルなどの財政破綻が気になるところです。

  無駄を削っても、どうしても財源不足になるなら消費税率の増加も止むを得ないと考えます。その際、先日テレビで見たドイツの消費税率が参考になるのではと思いました。住宅には0%、食品には7%、その他の消費財には確か20数%となっていました。日常品は低くして、高級品やぜいたく品には高い税率にすればと。専門家などを交え、十分な議論を!

2.スポーツ

  サッカーでは、カメルーンに1対〇で勝利し、日本中が沸きに湧きましたね。今後強敵オランダ、デンマークにも善戦し、予選突破を願っています。私は100米走が得意で、サッカーのように長時間、運動量が多い競技は苦手です。1点を取るのに四苦八苦だと、学生時代の授業で知りましたので。当時は野球が全盛でしたが。

  相撲界は日本人最高位の大関琴光喜関がやっと野球賭博を認め、口止め料を暴力団に払ったそうで、また不祥事が発覚しました。その他に二十数名が野球賭博に関与していた由。協会理事長も変わったので、しっかりと自浄能力を発揮するなり、出来ないなら外部機関に依頼するなりして、子供達にも見本となるような法律を守ることや倫理観を持って欲しいものです。

 さて、セ・パ交流戦もほぼ終わり、我が巨人は情けなくも勝率5割の、12チーム中7位の低迷さです。打撃陣は最近の梅雨空の如く湿りっぱなしで、気を吐いたのは坂本選手と阿部選手くらいですかね。贔屓の長野外野手も打球は正面を突くとかして、打率がグンと下がり、最近はベンチを暖めています。もう少し球の見際目を良くし、外れたボールは打たず、狙い球を絞って欲しいです。四球も安打と同じ価値ですから。

それにしても、パリーグが上位独占で、勝ち越しが確定とのこと。セの応援者としては、悲しく、屈辱的な事実です。幸いセの中ではトップで、通算でも36勝24敗であり、阪神に3ゲーム差をつけているのは微かな望みです。再度好調時の投球フォームや打撃フォームをビデオで確認して、再出発を切望します。そして、最後は日本一へと!

3.執筆状況

  『カメレオンで何が悪い!』はやっと脱稿しました。350枚になっていますので、300枚以下にして、太宰治賞に応募予定です。観光地案内(日光、浜松、三渓園、熱海、ニュージーランド)が多いので、少し省き、心理描写を多くしたいです。人生は人との出会い、別れの連続ですね。山あり谷ありで、谷の時にそれをどう乗り越えるのか・・。自分の力だけで出来る場合もありましょう。また愛する人や友人の力添えであるかもしれません。この小説は周囲の人の人生模様を絡めながら、夫が亡くなった後、誹謗中傷にもめげず必死になって3人の子を育て上げた女の物語です。

4.小島信夫文学賞受賞作の紹介

 14日(月)の朝日新聞の夕刊に、第6回小島信夫文学賞受賞作が4段抜きの大きさで掲載されていました。80歳の千田佳代さんが『猫ヲ祭ル』(作品社)で受賞された由。ご高齢での受賞に拍手。最高齢新人賞を目指している自分に勇気を頂き、80歳以上での受賞をせねばと痛感したのです。老いの自覚と小さな命(猫)と生きる喜びを描いているとのこと。1年半掛けて書き上げて同人誌に発表し、友人の紹介で出版社に持ち込み、刊行が決った。それが受賞。当人や友人は大興奮。64歳まで楽譜出版社に勤務し、少女雑誌に短編を書いたり、40代から俳句を始め、同人誌に小説やエッセイも書いてきた由。

 当該文学賞は知らなかったので、ネット検索した結果、岐阜市出身の芥川賞作家小島信夫氏に因み、県関係者らが創設。隔年募集。小説100から300枚程度。応募数は200から300編で、50代以上が5割近い由。受賞者も高齢者多し。ここにも投稿したいと思った。

 

 

5.執筆できない苦しさ

 上記4の隣の欄に、『悩みのレッスン』があり、女子大生が『小説家を目指していて、懸賞に応募したいと思って書き始めるが、書くことが苦しくなっている。部活動で詩や文章を書いていた時はそんな事はなかったのですが。何かを書きたいけど、何も生まれてこない。才能が無いのでしょうか?』との悩みです。哲学者森岡正博さんは、『書く作業は辛く苦しい。若い頃応募のために小説を書いていたが、面白い小説にはならなかった。小説を断念した後、本当に書きたかったのは小説ではなく、哲学なのだと気付き、霧が晴れた。それまでの文章修行は、哲学の執筆に生きてきた。書きたい気持ちは捨てず、懸賞の事は一旦忘れ、書きたいことだけを書きたいように書いてみませんか』とアドバイスしています。自分も短編しか書けなかったり、題材が見付からなくなった時に、神田の本屋を1日中梯子して、立ち読みしました。その結果、作者や作品名は忘れましたが、『プロでない人は、時間を気にせずに、書きたいことが浮かんだ時に書けばよい』との箇所を読み、スーッと気持ちが楽になったのです。長編にするにはエピソードを増やせばいいし、また年代を追って書けば引き伸ばせるとの単純なことが自分で分かりました。

今は、題材が新聞、テレビ、ラジオ、散歩などから浮かんだら直ぐにノートに書き留めています。早く次のテーマが書きたいと思うくらいになっています。逆に、1作品ごとの練り直しも大事だとのジレンマがありますけど・・。

6.作家デビュー88歳

  16日の朝日の朝刊(6ページの『ひと』欄)で、五重塔に恋した作家、久木綾子さん(90)が目に入りました。彼女は80歳でパソコンを覚え、五重塔を建てた職人を描いた『見残しの塔』がNHKラジオ深夜便で放送され、1万6千部売れたと。いつも締め切り3日前から、ご飯も食べず徹夜して一気に書いていますと言うから開いた口が塞がらない。そのバイタリティーに。『五重塔』と言えば、小学時代に読んだ幸田露伴の大工の『のっそり十兵衛』を思い出します。重厚な文章に惹かれ、夜遅くまで読んだものです。職人気質で無口な十兵衛に亡き父を思い浮かべます。サラリーマンの傍ら、黙々と本箱、台所や親戚の物置を造った父を。

彼女は娘時代に比叡山で1年修行し、戦時下松竹大船撮影所報道部で上原謙さんや高峰三枝子さんの談話などの原稿書きに追われたそうです。この経験が専業主婦だった彼女に花を咲かせたと。6月末には歴史小説『禊の塔ー羽黒山五重塔仄聞(そくぶん)』を刊行予定。あと3冊書ければ嬉しいとのこと。

            

7.『痔血ソング』の4作目

             (40代の頃に発症、不定形)

  一. 東京発の新幹線     神戸に着いた

      階段降りて        トイレに走る

      目にした下血      パニックきたす

      紙を何度もあてがいて  

      血が止まる

      どうする癌なら      不安がよぎる

      医者の前で        講演終えた

      ああ   夜が長い   長い夜

   

  二. 旭を拝む新幹線     東京着

      家に戻りて         事情を話す

      急ぐタクシー        大橋渡る

      女医さんが検査して

      内痔だと

      ホッと一息         不安が去った

      家族の前で         歓び顔に

      ああ   命長らえ   夜は更ける