今日は。
本格的な冬に向って寒さが一段と身に染みる頃となりましたね。体調管理はしっかりと。
健康あっての日常ですから。
1. 政治・経済
野田総理が近いうちにと言い出してから100日目に実現した衆議院の解散宣言。16日に国会で宣言され、一気に選挙モードです。都知事選とのダブルですね。自分の考えと同じ候補に一票を投じましょう。十五前後の政党が乱立気味で、選ぶのが難しいですが。
消費税問題は、仕分けによって無駄を極限まで減らし、なおかつ不足するなら10%への値上げも許せる。
景気浮揚策はないのか。政府や日銀が手を打って居るのであろうが、一国の問題ではなく、世界と連動して経済は動いているので、先読みが難しいとは思う。そこを何とかするのが高給取りの幹部公務員や専門家ではないのか。
原発問題は、即座に原発を全面廃止してクリーンエネルギーで賄えればそれにこしたことはないでしょう。実際問題、それは無理なのでそうなるまでは原発の立地や機器の安全性を高め、事故時の対策も万全を期す以外にはないのでは。
被災地の復興を更に促進すべく、予算を大幅に注ぐべし。
TPP問題は、国際社会のテーブルにつかないことには経済の発展は望めない。打撃を受ける分野には当座政府の補助政策が必要で、当然生き残るための自らの創意工夫も言わずもがなである。
一票の格差と議員定数の削減問題は、格差問題は最高裁で違憲の判断だ出ている以上早急に是正すべし。また、削減問題は他の先進国と比較しても多いので、2割程度の削減は必要と思われる。
日経平均は、自民阿倍総裁の次期首相を描き、金融緩和策を期待し、9000円台に戻した。1ドル81.5円となり、やや円安に。銀行は国債などの手数料で収益を上げているとのこと。製薬業はまあまあとのこと。自動車は円高で厳しい限り。
2. 社会
大女優、森光子さんの逝去を悼む。日本のお母さんとして、92歳の生涯を閉じました。明るく前向きに生き抜いた力強さに感動を覚えています。『時間ですよ』を家族全員で見て、ほのぼのとした記憶が思い出されます。
その一方で、我欲のため家族、親族、知人の命を暴力、監禁で絶ってしまう尼崎ドラム缶詰め殺人の容疑者が居る。人間の生きる道は多岐に渡り、その都度どの方向に行くかで、最終結果が天地の差になる怖さを感じます。
3.医療と科学
慶大福田恵一教授らは、培養液からブドウ糖を抜き、乳糖を加えてヒトES細胞から作った心筋細胞は99%の純度になり、これをマウス20匹の精巣に移植した結果、癌は出来なかったと報告した(朝日、16日)。さらなる安全性の研究を経て、臨床応用への期待が大!
三菱重工業は宇宙航空研究開発機構と共同開発した技術の応用で、放射性物質がガス状に見える特殊カメラを来年2月に発売すると発表した(朝日16日)。放射性物質が発するガンマ線の方向や強さを測り、実際に景色に重ねて映し出す。視野角は180度、30米先まで写せ、重さ8キロ。価格は数千万円と高額なのでリースも検討中。自分もこのようなカメラがあればと考えていた。
4.スポーツ
巨人は、アジア選手権でも優勝し、乗りに乗っている。WBCでも山本浩二監督のもと、3連覇の原動力になるように奮闘して欲しい。ダルビッシュ、イチロー始め大リーガーは来期の自軍優勝に向け、体調管理の観点から今回は欠場するとのことで残念である。夫々の事情はあろうが。
大相撲は白鵬と関脇の豪栄道が6連勝中。贔屓の大関稀勢の里は2敗、関脇妙義龍は4敗と振るわず、がっかり。自分の長所を生かせ。
5.辻村深月氏の直木賞受賞作の書評
第147回直木賞受賞作『鍵のない夢を見る』
短編集の一つ『芹葉大学の夢と殺人』
1)殺人犯は最初から分かっているような人でいいのか、最後にどんでん返しがあるのではと思いながら一気に読み終えた。
2)恋とは、愛とはを十分考えさせられた。
3)夢との折り合いをどうつけるべきかも提起されている。自分も一度は夢を諦め、再挑戦し夢の近くに辿り着いた過去を振り返った。奇しくも書き終えた『恫喝退院』には同じような自分の半生を描き、感慨深かった。
4)地の文の語彙が豊富で、独自の言葉が溢れている。
例:首筋にざわっと鳥肌が立った。目頭を熱く溶かした。猛烈な後悔に襲われた。顔立ちは、人工的に彫ったように涼しげに整っていた。胸の底を柔らかい炎でゆっくりと炙られるようだった。感嘆の溜息が落ちた。驚くほど素直な、透明に輝くような微笑みだった。顎を引いて頷く。頭の奥で、冷たい耳鳴りと全身の血が煮え立つ音を同時に聞いた。
5)心理描写が巧みで、見習いたい。
6)賞に値する出来栄えと思われた。
6.丸谷才一作『ゴシップ的日本語論』(2007年、文春文庫)の書評
1)1925年生まれで2012年10月に逝去。東大英文科卒、43年『年の残り』で芥川賞、60年評論『忠臣蔵とは何か』で野間文芸賞。
2)目次は、『日本語があぶない』『ゴシップ的日本語論』『文学は言葉で作る』『折口学的日本文学史の成立』『泉鏡花の位置』『人間の時間といふものを』『男と女が合作する小説、対談瀬戸内寂聴』『新しい歌舞伎の時代、対談中村勘三郎』『思想書を読もう』
3)『日本語があぶない』では、小学、中学での国語教育の充実(質と時間)を叫んでいる。国語の基本がなければ、文科系理科系の仕事を問わず、内容を理解出来ず、ましてや発表も不可能であるからと。私は小学生の頃、天文や偉人の本を読み漁りました。このお陰で、国語は言うに及ばず、他の教科の問題も把握出来、成績も上位でした。国語力が絶対に必須であると5、6年生の頃に体得したと思います。芸術とかスポーツなどの一芸に秀でることも重要でしょうが、そこにもある程度の国語力があるのではないでしょうか。是非とも、お子さんには読書の習慣をつけさせて下さいね。勿論、スポーツも混ぜて。
4)2週間位前に、NHKスペシャルの『漢字の起源』を中井貴一さんのナレーションで見ました。これと重ね合わせて、言葉や文学のあれこれを語ったこの本を愉しく読みました。憲法条文があいまいだったり、昭和天皇の語彙や伝達能力が不足していたのは国語力の指導が十分なされていないと一刀両断に切り捨てているのには驚きました。
7.小説の執筆状況
8. 『みる(見、覧)』の歌謡詞A.彩り(いろどり) (七七調) 一. 春の霞に 二人は浮かぶ 水戸の梅見に 肩寄せ合って 彩り冴える 紅梅白梅 湖(うみ)の青さに 白鳥映えて 染まるわ私 あなたの色に 二. 秋めく空に 二人は思う 高尾の紅葉見 彩り競う 天にも響く 薬王院の読経 心が和む リスのお出まし 染まるわ私 あなたの色に 三. 冬の木立に 淋しさ募る 草津の雪見は 手酌酒 冷めてゆくのよ 身体と心 生きる辛さに 背を向けて 流すは私 あなたの色を B. 回覧板の独り言 (七五調) 一. 春秋(はるあき)の空 爽やかな 交通安全 お知らせだ ハンドルさばき よける人 老いも若きも 脂汗 僕も交じって 車乗り 回覧板の 独り言 二. 曇り空が 怪しいな 防災訓練 お知らせだ 老いも若きも 真剣に 僕も交じって はしご車に 回覧板の 独り言 三. 晴れ渡る空 眩しいな 今日は祭の お知らせだ 神輿ワッショイ 笛太鼓 老いも若きも 汗をかき 僕も交じって 担ぎたい 回覧板の 独り言