吉本ばなな:自選選集2、Love
白河夜船の書評:1.一読して言葉の魔術師と感じました。同じような情景や心理の際に、種々の違った言い回しで表現しています。語彙の豊富さに圧倒されました。どのようにして蓄えたのか・・。学習か、読書量か、感性か、
吉本ばなな:自選選集2、Love
白河夜船の書評:1.一読して言葉の魔術師と感じました。同じような情景や心理の際に、種々の違った言い回しで表現しています。語彙の豊富さに圧倒されました。どのようにして蓄えたのか・・。学習か、読書量か、感性か、
今日は。
三寒四温で春のぽかぽか陽気が間も無くですね。
どうやら腰痛も一週間で治り、ホッとしたところです。原因は、寄席鑑賞で4時間座っていたことや冷えだと考えられます。温湿布を張り、風呂では腰のマーサージをしました。キャスター付きの椅子を購入し、腰への負担を減らしたいと思います。
腰痛は侮るなかれ! 従兄弟の長男が大学生の頃、腰痛で悩み、医者を転々としましたが原因は不明で、1年後大学病院で精密検査をした結果、前立腺癌で、半年後に亡くなりました。近所の大工の奥さんも腰痛で、1年後の検査で子宮癌が見付かり、亡くなりました。それ以来、私はこれらを教訓に何かの症状が出たら最悪の癌を疑い、1、2週間で治らない場合は医者に癌の可能性を伝え、チェックしてもらうことにしています。昨年の健診で、前立腺癌マーカーのPSA血中濃度は正常でこの癌の可能性は低いと思っていました。人間、第1に肉体の健康、第2に心の健康、第3に経済の健康です。この三つが揃えば豊かな人生が送れますね。この内、1と2はこのブログの健康コメントと小説、詩、歌謡詞でお役に立ちますが、いかんせん3は鳩山首相や母上のように年間数千万円の配当を受け取る身分でないので、おすそ分け出来ませんが・・。これら3点を目指してお互い頑張りましょう。
2007年6月にこのブログを始めて早や3年近くになります。当初のアクセスは平均1日1人位でしたが、今では、楽天ブログは毎日知らせてくれて9人、他の24のブログで推定計6人として1ヶ月の合計は450人となり、月2回の書き込みですから、1回当たり225人位の方が読まれている計算になります。また、ポシブル堂書店のサイトで、毎月購読ベストテンが報告され、私の癌シリーズ3冊、『北京の月季』『生かされて華開くー新薬開発の裏窓ー』の5冊の立ち読み版が読まれている由。大いに元気付けられました。やはり、皆さん癌には関心があるようです。ところが、20から40歳の女性に、子宮頸癌と乳癌の無料受診クーポンを配布しても、利用者は16%と放送され、唖然としました。個人ではあらゆることを経験できません。そこは知恵を働かせ、見聞したことから自分は何を取り入れたらベター、ベストなのかを十分に考えましょう。
さて、政治面では普天間基地移設問題が課題ですが、四方八方がうまくいく案など無いのです。負担を強いられた人達にはそれ相応の対策をして欲しいですね。第二段の仕分けがあるそうですが、無駄を洗い出して下さい。経済では、インド、中国、ブラジル、インドネシアが活況を呈しているようで、国内産業も進出しているとの事。自動車、電機を旗頭に景気回復を願い、政府の援助、対策が待たれます。
スポーツは正に花盛りで、ジュニアフィギュアースケートの世界選手権では、羽生君と村上さんが男女ダブル優勝との事、驚きです。名古屋女子マラソンでは加納選手が言行一致の栄冠に輝きました。パラリンピックも始まり、大日方さんが銅メダルで都合9個目のメダルとか、5回連続出場での栄冠、ただただ感服するのみ。入賞の方々もお芽出度う御座います。もしも自分が若いときに障害を持ってしまったら彼らみたく頑張れるかと考えてしまい、応援しています。相撲も始まり、日本人の奮起を促します。
プロ野球はオープン戦も後半になり、開幕はパリーグが3月20日(土)から、セリーグは26日(金)からですね。巨人は開幕投手予定の内海投手がまあまあで、坂本選手はホームランを2本打って気を吐いています。新人の長野外野手もヒットを打っています。新人が出てくるようだと、ベテランにも緊張感が漲り、良い方に回転するでしょう。大リーグにも日本人が多く進出し、目が離せません。
今回の書評は吉本ばなな作品です。
『吉本ばなな自選選集3、Death(デス)』(2001年、新潮社)は全4巻の内、第6回海燕新人賞を取った『キッチン』が掲載されている3巻目です。
『キッチン』の感想は、
1.あらすじとしては、この世で台所が一番好きだという女主人公は、お婆ちゃんが亡くなって天涯孤独になる。花好きなお婆ちゃんが花を買いに行っていた店でアルバイトをしていた彼の家に仮住まい。そこは父子家庭で、父親が妻を亡くした直後からオカマになって、主人公と同じ大学の男の子を育てていた。奇妙な同居生活が始まる。やがて、ゲイバー経営者のそのオカマは熱狂的なファンに・・されてしまう。
2.主人公やオカマの心理がかなり細かく描写されている。孤独感や死生観をしっかりと見詰めているようだし、その時々を精一杯生きている息吹を感じた。。
3.軽快軽妙な文章で、すらすら読め、先が楽しみになり、読破した。
4.独特な表現がある。例:涙があんまり出ない飽和した悲しみにともなう、柔らかな眠けをそっとひきずっていって、しんと光る台所にふとんを敷いた。いくらでもあげられる面倒を思いついては絶望してごろごろ寝ていたら、奇跡がぼたもちのように訪ねてきたその午後を、私はよくおぼえている。天を、星が動いてゆく音が耳の奥に聞こえてきそうなくらいに、しんとしている孤独な夜中だ。私の心の奥底が雄一に会えた事を素直に喜んでいる。
5.読後、『袖擦りあうも多少の縁』『人生とは人の出会い』なる言葉が脳裏に浮かんだ。
5.途中のフラッシュバックが目に付く。
6.次の小説『ムーンライト・シャドウ』の出だしを読んで、高校生の恋人の死を回想しているので、また死が出てきて、同じような文体であり、気分が欝になってしまった。ハタとここで思った、Deathなる意味が・・。そうか、死をテーマの一つにした自作を集めたのが、この巻だったのかと。自分で笑ってしまった。死を極めたい、死の哲学を知りたい、また推理小説が好きな輩には大丈夫だろうが、一般人が連続しては読めないのではと思った。自分が自選集を出版する際には注意したい。
7.何故、こんなに多くの死を描いているのだろうか? この3巻には残り、『N・P』『ハードラック』『野菜スープ』が掲載されて計五編であるが。そう思いながら、あとがきを覗いた。
そこに、「人間の最大の弱み、最大の神秘、最大の悲しみ・・それが死です。私はそれと向き合うことも、探求もしていません。ただそのはじっこをちらっとのぞいて書いているだけです。私の小説で誰かと死別した人の気持ちをまぎらわせたい・・」とありました。
私は現在WEB上で12冊出版紹介していますが、その内7作のテーマが『愛と死』です。生あるものは必ず死を迎えますね。祖父母の死、親族の死、両親の死、兄弟姉妹の死、友人の死、恋人や好きだった人の死、後輩の死などが身近な死です。年齢別では若死に、60歳前の死、60歳以降の死、また死因別では老衰死、病死、自殺、事故死(火災、交通事故、事件)、災害死などがありますが、これらの因子の関与度により悲しみの度合いが異なりますね。私が『愛と死』を書くのは、吐き出すことで悲しみを過去のものと捉えたいからです。また、読者には死に関する小説を読んで、悲嘆に暮れているのは自分だけではないと感じて頂きたいからです。そこから、乗り越える術を読み取って下されば、或いは悲しみが少しでも和らいでくれたら幸いです。仮題『カメレオン人生』の次は、先輩の自殺を自分だったらと仮定して執筆する予定です。還暦までは生かされているのでしっかり生き抜くこと、還暦からはここまで生きてきたご褒美として、自殺の自己決定権が世の人に認められたらどうかとを提示したいと思います。
8.次の略歴が示すように、吉本ばなな氏の作品は非常に高い評価を得ていて、羨ましい。
吉本ばなな氏略歴:1964年(昭和39年)東京生まれ。日本大学芸術学部卒業
1987年「ムーンライト・シャドウ」日本大学芸術学部長賞
1987年「キッチン」第6回「海燕」新人文学賞
1988年「キッチン」第16回泉鏡花賞
1993年「キッチン」スカンノ賞(イタリア)
1988年「うたかた」第99回芥川賞候補
1988「サンクチュアリ」芸術選奨文部大臣賞・第100回芥川賞候補
1989年「TUGUMI つぐみ」第2回山本周五郎賞
1996年「N・P」フェンデッシメ賞(イタリア)
仮題『カメレオン人生』は210枚を終了し、あと3割くらいとなりました。250から300枚の長編小説にして投稿しようと考えています。今は主人公が新婚旅行先のオーストラリア、ニュージーランドで楽しんでいますが、帰国の飛行機の中で将来を暗示する事故が発生します。
ここで、恒例の『小説歌謡詞』の12作目を、これから創作して書き込みます。現時点での出版作品は12作ですので、一旦ここで中断し、次回からはテーマを決めた『歌謡詞』を連載します。最初は『一生歌謡詞』の予定です。ご期待下さい。
ナナカマド (戦争シリーズ③)
九(八)五調
一. 隣のあなたは 日本人
北京語流暢 好男子
生まれた月日も 同じとは
機内で誘われ 初デート
北京の名所 そぞろ歩く
地元上海 手を繋ぎ
世界はバラ色 バラ色よー
二. 妊娠バツイチ 耳に入れ
あなたの心が 凍りつく
一途な熱意で 溶け出した
あなたの二親 受け入れず
爺様一言 助け舟
ホテルの手伝い 日本行き
見習い合格 合格だー
三. 白無垢姿で涙ぐむ この私
あなたの爺様と 私の祖母
婚約交わした 二人だと
中日戦争 仲を裂く
孫同士が出会い 結ばれた
感慨深しの いいなずけ
中日の架け橋 架け橋よー
四. 祖母一人思う この秘め事
孫娘は誰 あなたの子
運命のいたずら 耐え忍ぶ
神仏のみぞ知る この秘め事
いいなずけの兄が 処刑人
相手の夫を 手にかけた
戦争は真っ平 真っ平だー
今日は。
早くも3月となりましたね。気温の変化が激しく、体調管理には十分留意して下さい。寒さからこの2、3日腰痛になり温湿布をしました。
政治面では、予算案が衆議院を通過し、年度内成立が確実で、無駄を排除した執行をお願いします。政治と金では、民主の小林議員の会計責任者が逮捕された由。真相解明が待たれます。
経済は1ドル88円台と円高が進んでいます。トヨタの社長が米国公聴会や中国でリコールに関して謝罪をしていますが、早急な対処が望まれます。
ハイチ地震に続いてのチリ大地震が太平洋沿岸に津波の恐怖をもたらしました。日本同様の地震国チリでは耐震建築が多いそうで、倒壊建築は少ないが、津波による死者が多いとの事。国際的な救援活動を期待します。
スポーツでは、バンクーバーの冬季五輪が終了し、参加選手の皆さん、感動を有難う御座いました。実力を出せた人、出せなかった人、思わぬアクシデントに見舞われた人がおりますが、これを糧に更なる飛躍を目指して下さい。日本人の銀メダルは500Mの長島選手、フィギュアーの浅田選手、女子スピード団体追い抜きの田畑、穂積、小平選手、銅は500Mの加藤選手とフィギュアーの高橋選手です。それに4位から8位までに入賞された方々、お芽出度う御座います。選手団最年少の高木美帆選手は長い合宿で調子が落ち、残念ながら実力を発揮出来ませんでしたが、この貴重な経験を同僚や後輩に話し、次回のソチ大会には頑張って下さいね。モーグルの上村選手が開催ごとに順位を上げ、4位入賞は敢闘賞ものです。フィギュアー織田選手の靴紐切れのアクシデントは残念でしたね。しかし、フィギュアー陣6名の全員入賞は特筆ものです。カーリング娘、ジャンプ陣、ハーフパイプ陣、距離陣、そり陣なども奮闘しましたね。
プロ野球もキャンプが終わり、オープン戦が始まっておりますね。巨人の新人長野(ちょうの)外野手は先日8試合連続安打で絶好調と新聞に出ていました。外野はラミレス選手のみが当確で、残りの2枠は松本、亀井、谷、高橋の各選手が競っていて、二浪までして憧れの巨人に入った彼はその一角に食い込まねばなりません。私も二浪して大学に入り、準公式野球の外野手でしたので、彼を応援したいです。西武の雄星投手は2軍スタートだそうですが、焦らずじっくり調整して上がってきて下さい。
ゴルフの宮里藍選手は海外ツアーで開幕戦から連続2勝として天晴れですね。男性陣の奮起を望みますよ。
テレビの『今日は何の日』で、『中国残留孤児の第1回日本訪問』を放映しており、思い出しました。昨日ニュースで、中国南京市に日本が800万円を補助し、柔道場を建設し、東海大山下教授(ロサンゼルスでの柔道金メダリスト)が現地の子供達に技を指導したと知りました。私は約10年前に北京駐在の時、南京市内での病院訪問を終えた後、日語の出来る部下と『日本軍による大虐殺の記念館』に誘われて見学しました。その際、日本人には現在も悪い感情を持っているので、館内に入ったら日本語を喋らないように言われました。月日の流れと共に南京との交流が進んでおり、嬉しい限りです。この時の壁に塗り込められた人骨や日本人の訪問団の鎮魂の幟などを見た経験を、自著小説『赤い笹舟、戦争シリーズ①』に挿入しております。
今回の書評も吉田修一作品です。
『パーク・ライフ』(2002年、文藝春秋)と『静かな爆弾』(2008年、中央公論新社)の読後感
1.『パーク・ライフ』は(パーク・ライフ)と(Fflowers)の二編収載。
1)(パーク・ライフ)
(1)書き出しの文章に度肝を抜かれました。それは、『日比谷交差点の地下には、三つの路線が走っている。この辺り一帯を、たとえば有楽町マリオンビルを誕生日ケーキの上飾りに譬(たと)え、上空から鋭いナイフで真っ二つに切ったとすると、スポンジ部分には地下鉄の駅や通路がまるで蟻の巣のように張り巡らされているに違いない。地上のデコレーションが派手でも、中身がかすかすのケーキなど、あまりありがたいものではない。』です。
上空からナイフで切るという発想が、過去に読んだ小説には無かったです。中身がかすかすというのは、現在の人間関係の希薄さや危うさを指しているのではと思いました。
(2)地下鉄で先輩が先に降りたのも気付かずに、窓の向こうの日本臓器移植ネットワークの広告を眺めて、後ろの先輩に話しかけたが、相手は見ず知らずの女性。その後、彼女と日比谷公園で再会する。互いに昼休みに公園に来ていて、彼女は彼を意識していた由。名を告げぬまま会話が弾む、不思議な距離感である。
(3)最後の文は、余韻を残すやり方と感心しました。
『「あの、明日も公園に来て下さいね!」そう叫んだ僕の声に、人々が一斉にこちらへ顔を向けた。人ごみの先に、ちらっと切れ長の目が見えた。一瞬、頷いたようにも見えたが、彼女はそのまま人ごみの中に姿を消した。消えた彼女に背を向けて、ひとり公園のほうへ歩き出すと、「よし。・・・・私ね、決めた」と呟いた彼女の言葉が蘇り、まるで自分まで、今、何かを決めたような気がした。』とあります。
何を決めたかを読者に想像させています。
以上の点が芥川賞を受賞した理由の一つでしょう。
『炎に死す』を自費出版した際の『鶴書院』の野口編集長さんから、余りに詳細に書き過ぎて、余韻が感じられないとのコメントを頂いた事を思い出しました。
2)(flowers)
(1)主人公の僕は幼くして両親を亡くし、婆さんに育てられ、叔父さんが経営する墓石石材店で働く。 結婚し、喜劇女優を目指す彼女と上京して運送業に転職する。そこの社長、こき使われる社長の同級生、先輩などの不倫を交えた人間関係を一部自分も関わりながら観察してゆく。忍耐の限界、そうなるにはそうなるだけの理由などの人間模様がテンポ良く展開されている。
(2)登場人物の描写が丁寧で、絵が浮かぶ。例:似ていたのは顔でなく、重さで、譬(たと)えるなら羽毛に近い。筋肉馬鹿の二代目真二さん。関節ごとに濃い毛の生えた、藤田のおっさん。
(3)独特の言い回しをする。例:不安が彼の歌う鼻歌の音符に変えて、口から出てゆくようだ。元旦と永井さんの奥さんとの情事に、まるで影のように参加してしまった。軌道を離れた人工衛星の、やる気のない後姿が目に浮かぶ。
2.『静かな爆弾』
1)ドキュメンタリーの制作スタッフの一人が、公園で小2で耳が聞こえなくなった女と出会い、筆談を交わすようになる。何時しか土日だけ同棲。彼女との距離感のじれったさが良く描写されている。そこに、多忙な出張と以前付き合った女性達との恋に振り回された回想が入り、対比される。
2)彼女を実家に連れて行き、その後母からの手紙を受け取った彼女から携帯返事がなくなり、次の展開を予測し楽しんだが、思わぬ方向へ引っ張られた。
3)ここでも、独特な言い回しがあった。例:暖かい風に、深く枕に沈みこんでいた頭が、そっと手のひらで掬い上げられるようだった。カラカラと乾いた音が、妙に風の暖かさを伝えてくる。硬い口調が膠着した状態を、ますます増幅しているように思える。
さて、仮題『カメレオン人生』は150枚ほど進みましたが、同期会やデートで訪れた名跡の紹介が多すぎる嫌いがあるので、心理描写を増やしたいと考えている所です。残りは50枚位か・・。主人公に降りかかる災難をどう乗り越えてゆくのか、周囲の援助はあるのか・・。
最後に、11作目の『小説歌謡詞』を掲載しますので、歌って下さいね。
いろはにほへと (戦争シリーズ②)
七七五調
一. 面胴小手 蝉も驚く 日本晴れ
高校剣士 全国二位に 鼻高し
上を目指すも 骨を折っては やけ酒を
改心した時 赤紙一枚 舞い込んだ
攻めし上海 友の死越えて 南京へ
城を落として 日本帝国 バンザーイ
声高らかに 声高らかに
二. 愛を感じた 強姦未遂の 娘さん
守るために 狂った女(ひと)と 殺された
青龍刀で 義弟も殺(や)られ 鬼と化す
唸る軍刀 処刑場 農民も
夫の無実 日語で訴え 妊産婦
片目の娘に 妹思う 処刑人
刀を置いた 刀を置いた
三. 逃げた婦人 赤子を産んだ 合いの子を
出張中の 処刑人の 弟と
恋し愛して 戦争前夜 身を委ね
罪無き人に 波乱の人生 引き起こす
戦後になって 処刑人も 絞首台
国や家族の 幸せ願い 一歩ずつ
色は匂えど 色は匂えど