宮城内陸地震で被災 嫁ぎ先に津波 でも前へ 東松島の阿部さん

2011-06-27 18:27:10 | 農業
2008年6月14日の岩手・宮城内陸地震で宮城県栗原市花山切留の自宅が全壊し、その後嫁いだ先では東日本大震災の大津波で家と農地が被災した。東松島市大曲の農業阿部麻衣子さん(26)。花山では避難生活を送りながら果樹園を守り抜いた。今度は東松島の地で、イチゴ生産者として震災からの復活に挑む。

 3月11日、民家やビニールハウス、水田が広がる大曲地区に、どす黒い津波が押し寄せた。
 「車が流され、まるで地獄絵図のよう」「家族みんながバラバラ。無事を祈るばかりです」
 麻衣子さんは、避難先の大曲小から実家の母三浦喜美枝さん(57)へ何度もメールを送った。
 家族は全員無事だったが、2日後、海から約2キロの自宅に戻ると無残な姿が目に飛び込んで来た。周囲に車やがれきが散乱。母屋は1階天井まで浸水し、ヘドロにまみれた。何よりも、本格的な収穫期に入ったイチゴが全滅し、植えたばかりのポットの苗も流されたことがショックだった。
 「何でこんな時に…」。収入の8割を生むイチゴの惨状に、先のことを考えるのが怖くなった。

 3年前の内陸地震。築150年の自宅は全壊し、避難勧告が出た。父の三浦俊郎さん(56)が農業の傍ら営んでいたそば店は休業に追い込まれ、果樹園や原木マイタケの手入れもできなくなった。
 宮城県農業実践大学校(名取市)を卒業し、果樹栽培を任されていた麻衣子さんは弱音を吐かなかった。「山に戻ってリンゴをやる」。避難所からの一時帰宅。わずか1時間しかなかったが、果樹園に向かった。
 昨年11月、大学校の同級生広樹さん(26)と結婚。イチゴ栽培に情熱を注いだ。自慢の「とちおとめ」は仙台市の高級果物店に卸され、市場でも高い評価を受ける。
 新婚生活はわずか4カ月で2度目の避難生活に変わった。今月、仮設住宅に入った。

 津波の3日後、俊郎さんと喜美枝さん、弟の俊輔さん(20)が水や食料などを持って駆け付けた。花山も激震に見舞われた。麻衣子さんは俊輔さんに「おう、大丈夫そうじゃない」と強がったが、自分も両親も涙で言葉が続かなかった。
 「娘さんを2度も震災に遭わせ、すみません」。義父の阿部仁一さん(51)が目を潤ませ頭を下げた。
 内陸地震での避難生活は1年4カ月だった。今回は行政の土地利用計画が定まらず、先が見通せない。生活のため、夫と義父は慣れないがれき運搬を始めた。
 生来の負けん気が頭をもたげてきた。義母の恵美子さん(52)が塩害を避けられるイチゴの水耕栽培を提案した。ハウスは電気系統が駄目になったが、幸い骨組みは残った。仲間の農家も苗の協力を申し出てくれた。定植が9月に間に合えば、12月には収穫できる。
 花山では果樹園を引き継いだ俊輔さんが4月、内陸地震の崩落土砂で埋まった水田跡30アールにリンゴの苗木91本を植えた。子どもと思っていた弟が、傷跡が残る古里の山で生きる覚悟を見せる。
 「いつまでも沈んでいては前へ進めない。絶対にイチゴを復活させる」
 山の崩落地で赤いリンゴは実り続けた。麻衣子さんの目には、津波の地にも真っ赤なイチゴが実る光景が見えている。
(宮田建)



長女は東京電力務め カツラずれるからセックスでも肌着脱がない西山英彦審議官

2011-06-27 16:12:29 | 報道
東京電力とズブズブ さっさと原発の被災者にまとまった補償金を払えよ

ジャーナリスト黒岩涙香は、自らが発行する「萬朝報」で、表向きは紳士然として、裏で妾を囲うような「怪物」を徹底的に批判した。明治31年7月から9月まで「蓄妾実例」として、医師、前法相、豪商、軍人から作家・森鴎外にいたるまで、実名でその裏の顔を告発して話題を呼んだ。

その黒岩の批判精神を受け継いでいるのは「週刊新潮」である。綺麗事を並べ、天下国家を論ずるエセ紳士の化けの皮を剥ぐことをやらせたら、新潮に敵う週刊誌はどこにもない。先週号では、民主党の高橋千秋外務副大臣(54)が、震災2日後の3月13日夜、そのあと職務があるにもかかわらず、20代の女性を呼び出し、浴びるほど酒を飲んで、その女性の体を触りまくったと報じた。当然ながら、上司の松本剛明外相から厳重注意を受けたが、なぜ辞任ではないのかと、その大甘な処分に対しても批判が噴き出している。

 
「カツラずれるからセックスでも肌着脱がない」
その新潮が今週は、原発事故以来、原子力安全・保安院のスポークスマンを務め、顔だけは日本中に知れ渡ってしまったあの西山英彦審議官(54)が、「経産省の美人職員を弄んでいる」という仰天スクープをやってのけた。相手の20代後半と思しき清楚な女性と西山審議官が、ホテルオークラのオーキッドバーに現れたのは6月17日の23時過ぎ。女性が飲んだのはアマレットなどのカクテルで、彼はテキーラや赤ワインを注文したとある。

2人がそこを出たのは午前0時半過ぎ。ホテルを出てアメリカ大使館の前を通り、細い坂を歩きながら、西山審議官は彼女の手を握り、腰に手を回す。そして、とあるマンションのオープンスペースで、嫌がる彼女に迫り、唇を2度3度奪ったというのだ。しかし、そこからは期待に反して、彼女はそそくさとタクシーで帰ってしまうのである。

一夜の御乱行なのかと読み進めると、実は2人の仲は経産省の仲では知る人ぞ知るで、1年前から「特別な関係」が続いていると、2人を知る経産省の関係者が打ち明けている。デートの回数が増えたのは昨年11月くらいからで、11月7日から14日まで開かれたAPECの高級実務者会合で、議長を西山審議官が務めていた超多忙の時も、彼女とは6回も夕食を共にしたという。さらに、翌12月のデートの回数は10回程度で、1日、3日…27日、28日とある。ここまで読んでくれば、読者はこの情報を新潮にたれ込んだ人間が誰だか気づくはずだ。過日、彼女がキスされるのを嫌がり、タクシーで逃げ帰ってしまったのは、西山審議官と何らかのトラブルが起きていて、彼女の心は彼から離れていたからだろう。カラオケに行っても歌も唄わず、ラブホテル代わりにしていたという。さらに、こんなことまでバラされてしまうのである。

「西山さんは、古いカツラを使っているので、激しい動きをすると、カツラがズレてしまうとか。だから、ゴルフとかはやらない。笑っちゃいけないけど、セックスする際、上の肌着を脱ぐと、カツラが引っ掛かってズレてしまう。そのため、パンツは脱いでも上は着たまま、しちゃうそうです」(消息通)

西山審議官は経産省のスーパーエリートで、原発事故以来、そつのない答弁で、次官の目も出てきていたのだそうだ。長女は東京電力に務め、清水正孝社長とも昵懇で、東電ベッタリだった。 その西山審議官は新潮の取材に対して、「いつもの冷静さを失い、当初、中村さんと(愛人の仮名=筆者注)カラオケ店に行ったことを認めたものの、なぜか直ぐに前言を撤回。最後は『ノーコメント』を連発し、開き直るのであった」そうだ。

当然ながら彼女のほうもノーコメント。西山審議官も、原発事故さえなければ、全国的に顔を知られることもなく、新潮に愛人問題をたれ込まれることもなかっただろう。人徳がなかったといえばそれまでだが、何となく滑稽でありながら、うら悲しい話しである。


中国を信用するな日独が技術供与 中国版新幹線を米で特許申請

2011-06-27 11:41:13 | 報道
【上海=河崎真澄】23日付の中国英字紙チャイナ・デーリーは、中国の鉄道車両メーカー、南車集団が中国版新幹線の車両「CRH380A」の技術特許を米国で申請する方針だと報じた。将来の車両輸出をにらんだ作戦とみられる。南車集団は独自開発を主張しているが、実際は川崎重工業など日本企業が開発した新幹線「はやて」の技術供与を受けて改造した。中国版新幹線には手抜き工事などの指摘もあり、北京-上海線の7月1日開業は“見切り発車”だとの声が高まっている。

 中国鉄道省は23日、北京と上海を最短4時間48分で結ぶ高速鉄道「京滬(けいこ)線」を中国共産党の創立90周年記念日の7月1日に正式開業させると発表した。南車集団が特許の申請を予定している「CRH380A」型車両も採用されている。

 同社は、営業運転時の最高時速を引き上げるため車両の車台部分やロングノーズ(先端部)などが、中国の独自技術で作られたなどと主張して特許申請する。

輸出は契約違反 

 しかし、中国鉄道省の元幹部、周翊民氏が証言したとして21日付の中国紙、21世紀経済報道が報じたところによると、中国の高速鉄道車両は日本やドイツからの導入技術がほとんど。欧州系メーカーから「技術供与はあくまで中国国内での使用に限定している」として、車両輸出は契約違反と警告されているという。

川崎重工は「どのような技術が特許申請されるか確認が取れないので、回答を差し控えたい」としているが、欧州も含めた特許紛争に発展する可能性もある。

 一方、周氏はそれ以外にも、中国版新幹線の営業時の最高時速が当初計画の350キロから300キロに引き下げられた問題に関し、汚職で2月に失脚した劉志軍・前鉄道相が「世界一」にこだわり、安全性を無視して最高時速を350キロに設定するよう命じていたと暴露。技術供与元の日独企業から時速300キロ以上の営業運転は設計上も乗客の安全を保証できないと指摘され、前鉄道相の更迭後に方針変更したという。

手抜き工事横行 

 周氏は、路線の安全設計や工事が不十分で、地盤沈下による走行支障が起こり得るなど土木工事の問題も告発している。また、香港紙は、高速鉄道の建設に携わった技術者が、工事代金にからむ汚職の結果、手抜き工事が現場で横行したと証言し、「自分は絶対に乗らない」と、不信感をあらわにしていると伝えた。

 京が北京、滬が上海を意味する京滬線は全長1318キロの専用路線で、所要時間は在来線の半分以下に短縮される。2008年4月に着工し、強制的な土地収用が可能な共産党政権下ながら、わずか3年あまりの突貫工事で建設された。国威発揚の期待も高い京滬線は安全性を置き去りにしたまま動き出す懸念がある。