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夢音(ゆのん)~風のおるごーる~ atelier JUNON

~想いをかたちにするために~
天然木を使った、オルゴール作家

自分の木

2023-09-17 18:59:07 | つれづれ
自分が弱っているときや

困った時

そんなときこそ

色んな人の温情に触れて

心があたたかくなるものですね。

あまりにもクタクタになると判断も鈍り

やがて精神的に破綻をきたします。

若い頃にそんな経験した私は

同じ轍は踏むまいと想っています。

適度に休み適度にバランス取って行きたいです。

何もかもがむしゃらに進められる年齢ではなくて

それならば智慧が必要ですね。

そんないろんなことを人様から教えてもらうように

温情を感じ

ありがたさにじんわりします。

がむしゃらにできてた私を知ってる方からすれば

なぜそうしてくれないのか?と思われるかもしれない。

人生このような地点にいますと

色々削ぎ落として行き

やがては本当にやりたいこと

本当に必要なことだけになる気がします。

あれもこれもと欲張れる若い頃に思い切り欲張ること。

もちろんそれはお金とか特定の、欲ではなくて

自分が向上するための欲ですね


けれども人生山を越えたら

今度は本当に必要なこと

やりたいこと

大切なことを取捨選択している気がします。

歳を経ると人を見る目も出てきます。

自分の大切に想う事はもちろんですが

自分のことを本当に大切に想ってくださる方々とのお付き合いに絞ることも必要ですね。

あれもこれもじゃなくて

できることを。

そしていい種を

次の世代に引き継ぎたいです。

別に息子だけじゃない

血が繋がらなくても

本気な方なら伝えます。

というより

本気な方は何も言わなくてもします。



私の世代は

木工というと女性に真剣に向き合う方は少なかったですし

指導してくださる方もおられない。

でも独学だからこそ今の自由な表現が得られました。

昭和は何でもまだ

後継はやはり男性でないと

という

口には出さないいろんなことがありました。

今は昔。

女性にはどうしても上司が部下に優しくしている、みたいな感覚があり

抜きん出ると言葉では言われないがその空気は凄まじい事になります。

昭和が残る世界。

しかし美術の世界は無限。

表現は多岐に渡ります。

そこには男も女もない。

経験年数さえ関係ない世界。

だからこそ泳いで行けます。

窮屈感がありません。

簡単なことではありませんが

私はようやく住む場所が見つかりました。

応援してくださる様々な皆さん

そして不思議なくらい繋がる木やいろんな設計の御縁。

無から生み出すデザインや物語は筋書きがないし型もないけれど

そこには愛が入る余地がある

愛は大きなエネルギーで

作品達に命を吹き込むことができますね。

それはもう事物、ではなくて世界。

そんなのを目指しています。

だからこそ

いろんな枝葉は先まで目が届きません。

真ん中の自分の幹が病に冒されないように

伸びていくように剪定していくことも大切なのかもしれません。

もちろん義理は欠けさせる事は辛い

けれどもいろんな方面に義理を感じいい顔をすると倒れてしまう。

新たなステージで創作の世界を広げることをどうか許してくださいと祈る。

もちろんそれは何でもかんでも過去を切り捨てることじゃない

けれども人としての情愛のあるいろんな付き合いを優先したいです

みんな先ずは自分の仕事が大事なので

それはもう

当たり前のこと。

でも

それに何に対しても、相手のためと従順になるのとは少し違う。

自分の大切なものを優先するのは自分も同じなのです。

人のための自分も大切ですが

自分のための自分も大切ですよね。

立て分けなきゃ。

自分の軸を大切にしたい。

幸い私には

そんな軸を強力に支え

まるで土を耕し植え付けて

まっすぐ伸びるよう基本を整えてくださる出会いがありました。

真剣に叱り

褒め

支えてもらえるありがたさ。

厳しいけれどそれをやるかやらないかは自分の問題で人のせいではありません。

さて

そこまでしてもらったら真剣。

そこに強力な丈夫な根を伸ばして張りめぐらし、

大風吹いても大雨降っても簡単には倒れないわよ、という地盤にするのはわたし。

右を伸ばし必要な枝葉繁らせ

花を咲かせ実をつけるのもわたし。

誰かの結実を頂くのではないです。

どんな人にもそんな幹があり枝葉もあるし花もつけられます

でも、ある程度伸びるまで必死で努力するのは誰しも同じ気がします。

逆に土を耕し肥料入れてもらいある程度自立するまで育ててもらったならば

今度は自分が花をつけ結実した時に

その実を味わってもらえるよう

恩を受けた皆さんにはお返ししたいですね。

できるように努力します。

自分で発案し発想しデザインし

表現する材料も、人任せじゃなく自分で色々考えて試してゆく

それはとてもしんどいこと。

それでもその基盤がなければ作家としてグラグラするのでがんばるわけです。

これは自分の心だけの問題で

誰にでも当てはまるわけでもないです。



今日は少ししんどくて休みましたが。(笑)




しかしさっきから庭で何か鳴いてます。

虫じゃなくて何か動物の声。

何がいるの?

うちじゃなくてお隣の広い庭かも。

鹿かなあ?牝鹿かも。

お隣の庭はうちよりジャングル。

みんな大変ですね。(笑)

もうすぐ牡鹿が鳴く季節になる。

牡鹿の声はよく通りさみしげだ。牝鹿とは違う声。

季節は移ろいますね。

まだまだ暑いですけど。










コメント
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