トジハジ日記

日記代わり、家族への発信用として利用させていただいてます。内容はいろいろですが登山が趣味で、公開は山行記録がメイン。

2021年10月27日 白山山系、鳩ヶ湯 - 赤兎山 - 杉峠 - 鳩ヶ湯 周回

2021-10-28 15:28:13 | 日記

赤兎山頂上から白山方面

白山周辺の山を訪れる機会は年に一回くらいだが、それでも今までいろいろなルートを歩いてきた。今回は経ヶ岳から白山まで続く稜線の中で、唯一足跡が残せていない赤兎山から六本檜の間を歩いてみることにした。前夜、鳩ヶ湯温泉でテント泊し、翌日に日帰りする計画。相変わらず左足の調子が悪い状態なので日没までに戻れるかどうか少々心配でしたが、何とかそれまでに戻ることができました。

10月27日
いい加減にテントを張ったのでフライ内側の結露が本体テント内に漏れてきてシュラフの上が濡れてしまい4時頃からゴソゴソしていた。
6時に登山口をスタート。古い林道を忠実に辿れば林道終点の登山口に着くのだが、時々、林道に交叉する踏み跡をたどってしまい、完全に間違ったことに気づいて林道まで引き返すヘマを出だし早々にしてしまった。ここでの30分程度のタイムロスに出鼻をくじかれる。再び林道のあるところまで戻ってからは順調なペースで高度を稼ぐ。途中、尾根を回り込むところの登山道崩壊地点は、その前でロープにより通行止めになっており、その手前から尾根を乗り越して迂回する踏み跡が出来ていた。増水時通過不可と昭文社の地図に記してあった渡渉箇所も飛び石で通過でき、気になっていた2か所を難なく通過できて一安心。渡渉後、しばらく休んだ後、奥ノ塚峠に向かう。標識くらいはあるだろうと思っていた峠らしきところは何もなく、期待していた視界も全くなくて、休憩には居心地が悪過ぎるところだったのでそのまま通過(9時頃)。そして9時40分頃、我慢して苦しい登りを続けると突然、前が開けて見覚えのある赤兎山の全容が現れた。雪化粧し始めた三ノ峰方面も見える。10時過ぎ、赤兎山頂上に到着。ここまで標準ペースより遅い。やはり齢には勝てない体力の衰えか。去年の10月20日に経ヶ岳から赤兎山を日帰りピストンして以来の頂上は懐かしかったが、その時の体力はどこへやら、この1年で体調が大きく変わってしまったことを思い知らされた。到着時の頂上は誰もいなかったが、さすがに人気の山だけあって小原峠経由でどんどん登山者が到着してくる。峠経由なら1時間30分もかからずに、360度の大展望を手に入れることができるので赤兎山はハイカーにも人気の山だ。堂々とした白山が目の前に聳え、白く雪化粧した様は初めてここをお訪れた人には神々しくさえ感じられることだろう。頂上からほんの少し進むと、眼下には広々とした台地状の笹原がどこまでも続いていて、その美しさに感嘆の声がハイカー達からあがっていた。その笹原の中にポツンと小さく避難小屋が建っているのが見える。その風景はメルヘンの世界。そして、その広い笹原の中を白山まで続くトレースが伸びている。今日はその一部を歩けることが嬉しい。さて、人が増えてきたので頂上の休憩を早々に切り上げて縦走を開始する。避難小屋を過ぎ、裏赤兎山に向かう。縦走中、唯一注意しなければならないところと感じたのは裏赤兎山登り口までの下降中の転倒だろう。転倒すれば急なガレ場を滑落することになり大けがは免れない。また、裏赤兎山の登り口は進んできた方向と90度左に折れるので、そのまま直進して道迷いになりやすい。余程多くの人が間違えたのだろうか、まっすぐの方が明瞭な踏み跡になっている。下ばかり見て歩いく人は九分九厘間違えるのではないかと思ってしまうほどだ。裏赤兎山の頂上まではそこから一投足。赤兎山からここまできて戻る人も多いようだが、見晴らしも何もなくわざわざ来るようなところではない。裏赤兎山から杉峠までは樹林帯の中で、のんびり歩くには楽しいと思うが、小刻みにアップダウンがあり、思いのほか長く感じた。12時50分頃にやっと杉峠着。ここには白山登山基地の市ノ瀬方面と三の峰、それにほぼ廃道だが上小池へ下る3方向の分岐点で、まだ新しいと思われる標識が建っていた。ここで休んでいるとトレラン風の2人が追い付いてきた。しばらく言葉を交わす。2人もまだ40歳台で、バリバリの年頃だ。彼らは鳩ヶ湯とは全く反対側の市ノ瀬へ通じる三ツ谷川方面に下っていった。たっぷり休んでから三ノ峰方面へ向かう。ここから鳩ヶ湯への下山口となる六本檜までの途中に別山、三の峰が眼前に展開する場所が一か所あった。赤兎山を過ぎてからは全く展望の無い道続きだったので、その突然の現れ方が強烈だった。14時頃、六本檜に到着。ここで三の峰へ向かう道と分かれ紅葉で有名な刈込池方面へと下る。15時半頃、刈込池近くの三の峰、別山登山口に降り立ち、実質的な周回登山は終わった。刈込池に寄り道したかったが時間切れ。それに刈込池周辺の紅葉は今年はまだ始まってもいなかった。ここから駐車地まで2時間、チンタラチンタラと林道を歩き、17時過ぎに鳩ヶ湯温泉着。

*軌跡などはYAMAP(クラハイ名)にアップしました。