St. John of the Crossの生き方に憧れて

受洗後、最初に買ったカトリックの本が「愛への道」。相応しい生き方をしてない。彼に倣う生き方が出来るよう心がけたいです。

日記(11/12)

2009-11-13 01:31:39 | Weblog
日記(11/12)

徒歩の通勤時間に・・・

午後10時までの雨はもうあがっていた
夜空が綺麗だ
星が瞬き 瞬間流れ星
理由も無くセンチになって
坂道を駆け上る 一気に
吐く息がリズミカルに氷になる

氷柱の枝が逆さにぶら下がっている
子犬が小さな甘い声で鳴いている
大空がここから見晴かせる
高台に乗って上昇気流を探す

鉄道が見渡す盆地の中央を走り
静かにやがて霧の中に消て行く
田舎列車に乗客は少ない
車両が変に油染みて見える
視界がボヤケて認識に手間取ってしまった

稲妻だ

「あの先に何があるのだろう」
そう思った憧れ多い時代はとっくに捨てた
老いか貧困か ・・・時代の所為?
森繁翁の逝去のニュースを脇に出て来た
町全体が翁の顔に見えた
その非凡さと この町の凶器のような叫び声と
交差する

まるで悲観のように
突然、雨が降り出す
傘を置いて来たことに気付き暫く雨中で後悔する
タチスクム

俯きながら歩く
履き掛けのスリッパが片方だけ歪んでいる
排水溝の入り口からネズミが覗く

日にちを跨ごうかという時間
段丘の景色は色づいて蠢いて
ただの黒と淡々とした淡い青
茶色の点滅する信号
夜の3時に一気に滑り込む程せっかちか?

火傷しそうな闇
舵の取れない時代
何事も無かったように時計台の時が刻む