黒じぷたの漂流日記

Withうつ病で暮らしているらしい。

十年ぶりの女子と山へ行く

2016-10-19 21:46:56 | 日記
十年ぶりの女子たってこのところ頻繁に会っているので、

十年の頭文字を取って、J子さん、と表記することにする。


山に行きたい。言い出したのはJ子さん。僕に主導権はない。

列車に揺られること約2時間。緑濃き見事な山間部の駅に降り立つ。

個人的感想。海沿いより山沿いに方が、思えば遠くへ来たもんだ感が強い。

山と言ってもロープウェイである程度まで行ける山。ちょっとしたハイキングコース。

ロープウェイの山側の駅から山頂までは徒歩。この徒歩を見くびってはいけない。

以前、小学生のころ遠足で行った山に大人になってから行ったことがある。

お気楽に思っていたら結構本気の山で、山頂に到着する前にへこたれた苦い経験がある。

なので、かなり覚悟を決めてきたのだけれど、J子さんはへらへらしている。

「山をなめるでねえ」そう忠告するも、聞く耳を持たない。

しかしながら、J子さん、案の定途中でへばる。

「だから言ったのに」そんな僕の発言が悔しかったのか、ぴょんぴょん跳ねるように歩きだす。

負けず嫌いというか意地っ張りというか。

やっとこさ山頂に着く。とはいえこれといってなにかあるわけではない。

紅葉もまだなので景色だってかなり地味だ。

「飽きたから帰る」J子さんの鶴の一声で、とっと下山。

ふもとの蕎麦屋に入店し、もりそばと共にビールをかっくらう。

ひきぐるみ、というのだろうか?黒い蕎麦だ。太くて腰があって、食べ応えがある。

ビールは瓶ビールを発注。そしたらきんきんに凍らせたグラスが出てきた。

久しぶりに飲んだスーパードライがより美味しく感じる、粋なはからい。

観光地にありがちな仏頂面でぼったくり飲食店のつもりだったので、感動する。

大当たりの蕎麦屋だった。また食べたいな。

帰路の列車で、僕は爆睡。

山を登って下りて、酒には弱いのにスーパードライをグラス2杯飲めば眠くもなる。

その間、J子さんは起きていたらしい。

「あんまりしゃべれなかったね」終着駅で目覚めたとき、睨みつけられた。

「ねえ、次はどこへいきたい?」

僕は寝起きで働かない頭で早急に返答せねばならない状況に立たされ、

「水族館」とっさに脊髄反射。

「ガチでいってる?」J子さんは僕がふざけているように見えたらしい。

「ガチで」行って見たいのは噓ではない。

「じゃあ水族館ね」やや不満みたいだった。

J子さんのストライクゾーンはまだ見えない。

というか僕はJ子さんと試合をしているのかどうかも謎だったりする。











コメント
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