黒じぷたの漂流日記

Withうつ病で暮らしているらしい。

知らない人が傘をくれた

2016-08-10 23:51:16 | 日記
出社228日目。実力のなさをとことん痛感する日でした。

そんな嫌なことを忘れようとジムで一汗かいた後、表に出たら豪雨。

そういえば、気象情報で一時的な雨が降る、なんて言ってたことを思い出す。

しばらくしたらおさまるだろうとジムの軒先でiphoneいじって雨宿り。

すると

「どうぞ使ってください」

濃紺のスーツを着た青年が傘をを差し出す。

30前後だろうか?営業感のない自然体なスマイルで佇んでいる。

「へっ?」

あまりにも突然の出来事に対処しきれない私。

「雨宿りしているんですよね?だったら使ってください」

私がきれいなおねーさんとか紅顔の美少年なら話はわかるが、残念ながら貧相な中年男。

傘を渡すにはもったいなさすぎる。

「いやいや、そんな悪いですから」

「いや、僕もうそこが家なんで。使ってください」

傘を私に手渡し、走って行ってしまった。

「ありがとうございます~」

彼の背中に声をぶつけるのが私の精一杯のお礼だった。

手にしたのはビニール傘。とはいえ作りはかなりしっかりしている。骨が太いし、ワンタッチ式。

買えば¥1000超だと思う。

見ず知らずの人に親切にしてもらったなんて、ほぼ記憶にないくらい久しぶりなこと。

物をもらったからってわけではないけど、こんなこと自分にはできない。

生きていればたまにはささやかな良いこともあるのだなあ。

ややうれしげ。





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする