「リケジョの星」から一気に転落してしまった小保方リーダー。約4時間に及んだ理研の会見で浮き彫りになったのは、才女とは思えないずさんさだった。
〔関連トピックス〕STAP細胞
新型万能細胞「STAP細胞」をめぐる問題で、論文の筆頭著者である理化学研究所の小保方(おぼかた)晴子・研究ユニットリーダーが絶体絶命の窮地に追い込まれた。理研側は14日の会見で、論文の画像流用やデータの切り張りの事実を認め、「未熟な科学者で、あり得ない」と断罪。調査委員会の最終報告を待って処分などが下される見通しだが、“リケジョ(理系女子)の星”の人生は完全に転落してしまった。
「やってはいけないとの認識はなかった。申し訳ない」「どこから引用したか覚えていない」
約4時間にわたる記者会見で浮かび上がったのは、博士号を持つ才女とは思えないずさんさだ。細胞のDNAを分離する「電気泳動」の実験データの一部を切り張りした問題や、別の論文の記述の一部を引用した問題について調査委に問われると、こう答えたという。調査委は、実験結果を示す重要な画像が、小保方さんの早稲田大の博士論文の画像と同一だったとも認定、STAP細胞の存在にも疑念が広がる。
ノーベル化学賞受賞者でもある野依(のより)良治理事長は「古い時代に研究生活を送ったので、こういうことはあり得ない」と語るのが精いっぱい。
小保方さんが所属する発生・再生科学総合研究センターの竹市雅俊センター長は「STAP細胞にインパクトを感じて採用に至った。過去の調査が不十分だった」と肩を落とした。
博士論文からの画像流用が明らかになった今月10日朝、竹市氏から論文の撤回を求められると、小保方さんは消耗した様子で「はい」とうなずき、現在は精神が不安定な状態に。竹市氏によると「申し訳ない」「反省している」と繰り返しているという。
ただ、小保方さんの米留学時の指導教官でSTAP論文の共著者の一人である米ハーバード大のチャールズ・バカンティ教授は撤回に難色を示しており、関係者によると「小保方さんはハーバード大と理研の板挟みになって、今も非常に迷っている」との情報もある。
“疑惑の女王”となってしまった小保方さんは千葉県の出身で、近隣住民によると「3人姉妹の末っ子。父親は元商社マンで有名企業の役員も務めた。母親と姉も大学で教えており、インテリ一家として有名だった」。
中学2年の時には、読書感想文コンクールで最優秀賞を獲得。大人びた文体で青春期の葛藤をつづり、《本当の永遠の命とは、自分の血が子供へ、またその子供へと受けつがれていく》などと再生医療にかかわる現在の姿につながるような記述も見られる。小学校の卒業文集でも「弁護士になるゾ~!」と夢を語るなど、幼少期から強い上昇志向を持っていた。
早大理工学部応用化学科に人物本位のAO入試で合格し、博士号まで取得するなど順調にステップアップ。「微生物の研究に励んでいたが、博士課程から再生医療分野にくら替えし、ハーバード大に留学。ここで出会ったバカンティ教授からSTAP細胞に関する着想を得たのが転機となった」(関係者)
2011年に理化学研究所に着任。研究者として成功する一方で、「思い込みが激しい」「不思議ちゃん」といった評判も出ていた。一部週刊誌には、高校時代の同級生の証言として、意中の相手に一方的に思いを寄せて周囲を困惑させたエピソードが紹介された。
STAP細胞で脚光を浴びた後も言動をいぶかる声があり、トレードマークとなった白衣代わりのかっぽう着について「医学や研究の現場ではありえない。首もとが大きく開いていることから、衣服の繊維や何らかの菌などが実験対象に紛れる恐れがあるため、研究者は注意をはらって襟付きの白衣を着る。細かいところに注意が向かないタイプなのかなとも思った」と指摘する医療関係者も。
「ナゼ」が消えない小保方さん騒動。強い上昇志向が、疑惑の論文を生み出してしまったのか。
なんか気の毒ですね。
〔関連トピックス〕STAP細胞
新型万能細胞「STAP細胞」をめぐる問題で、論文の筆頭著者である理化学研究所の小保方(おぼかた)晴子・研究ユニットリーダーが絶体絶命の窮地に追い込まれた。理研側は14日の会見で、論文の画像流用やデータの切り張りの事実を認め、「未熟な科学者で、あり得ない」と断罪。調査委員会の最終報告を待って処分などが下される見通しだが、“リケジョ(理系女子)の星”の人生は完全に転落してしまった。
「やってはいけないとの認識はなかった。申し訳ない」「どこから引用したか覚えていない」
約4時間にわたる記者会見で浮かび上がったのは、博士号を持つ才女とは思えないずさんさだ。細胞のDNAを分離する「電気泳動」の実験データの一部を切り張りした問題や、別の論文の記述の一部を引用した問題について調査委に問われると、こう答えたという。調査委は、実験結果を示す重要な画像が、小保方さんの早稲田大の博士論文の画像と同一だったとも認定、STAP細胞の存在にも疑念が広がる。
ノーベル化学賞受賞者でもある野依(のより)良治理事長は「古い時代に研究生活を送ったので、こういうことはあり得ない」と語るのが精いっぱい。
小保方さんが所属する発生・再生科学総合研究センターの竹市雅俊センター長は「STAP細胞にインパクトを感じて採用に至った。過去の調査が不十分だった」と肩を落とした。
博士論文からの画像流用が明らかになった今月10日朝、竹市氏から論文の撤回を求められると、小保方さんは消耗した様子で「はい」とうなずき、現在は精神が不安定な状態に。竹市氏によると「申し訳ない」「反省している」と繰り返しているという。
ただ、小保方さんの米留学時の指導教官でSTAP論文の共著者の一人である米ハーバード大のチャールズ・バカンティ教授は撤回に難色を示しており、関係者によると「小保方さんはハーバード大と理研の板挟みになって、今も非常に迷っている」との情報もある。
“疑惑の女王”となってしまった小保方さんは千葉県の出身で、近隣住民によると「3人姉妹の末っ子。父親は元商社マンで有名企業の役員も務めた。母親と姉も大学で教えており、インテリ一家として有名だった」。
中学2年の時には、読書感想文コンクールで最優秀賞を獲得。大人びた文体で青春期の葛藤をつづり、《本当の永遠の命とは、自分の血が子供へ、またその子供へと受けつがれていく》などと再生医療にかかわる現在の姿につながるような記述も見られる。小学校の卒業文集でも「弁護士になるゾ~!」と夢を語るなど、幼少期から強い上昇志向を持っていた。
早大理工学部応用化学科に人物本位のAO入試で合格し、博士号まで取得するなど順調にステップアップ。「微生物の研究に励んでいたが、博士課程から再生医療分野にくら替えし、ハーバード大に留学。ここで出会ったバカンティ教授からSTAP細胞に関する着想を得たのが転機となった」(関係者)
2011年に理化学研究所に着任。研究者として成功する一方で、「思い込みが激しい」「不思議ちゃん」といった評判も出ていた。一部週刊誌には、高校時代の同級生の証言として、意中の相手に一方的に思いを寄せて周囲を困惑させたエピソードが紹介された。
STAP細胞で脚光を浴びた後も言動をいぶかる声があり、トレードマークとなった白衣代わりのかっぽう着について「医学や研究の現場ではありえない。首もとが大きく開いていることから、衣服の繊維や何らかの菌などが実験対象に紛れる恐れがあるため、研究者は注意をはらって襟付きの白衣を着る。細かいところに注意が向かないタイプなのかなとも思った」と指摘する医療関係者も。
「ナゼ」が消えない小保方さん騒動。強い上昇志向が、疑惑の論文を生み出してしまったのか。
なんか気の毒ですね。