新・tmoの今日の一発

こまかいところを、あえてつっついて楽しむところです。

「推定少女」「赤×ピンク」。

2008-11-09 21:48:44 | 今日の雑感
桜庭一樹氏の

「推定少女」

「赤×ピンク」

と続けて読みました。



正しくは後者はまだ読んでる途中ですが。


桜庭一樹氏と言えばこないだ芥川賞をとった作家の方です。

「芥川賞受賞」

というニュースで名前を見ただけであって、全く知らなかったのでした。


前も書いたことがあるのですが、そもそも俺は

「○○賞受賞」

とかいうのにめっきり弱い。

なので受賞作である「私の男」とか結構気にはなってたのですが、まだ単行本で高い。

手軽な文庫はないものかと、思ってた矢先に「推定少女」の方を見かけたわけです。

前出てたのを、最近新装版として文庫で出したようで。


当たり前に、読んでみたのですがこれが実に読みやすいというか。

芥川賞とかとるくらいだから、若干小難しいのではないかと勝手な先入観を持っていたのですが、それがさっぱり。

特に難しい単語もなければ、書かれている文体が口語というか、とにかくまあ分かりやすい文章でしたね。


物語の方はというと、奇想天外な感じの話ではあるのですが、たまにはたと考えさせられたりして。

中学校くらいにありがちな孤独感というか、悩みというか、その類の話ですが。

「ああ、俺もあの頃はそういうことを考えていたかしら・・・。」

とか考えてみたり、

「いや、いつもくだらないことばっかりやってた気がする。」

とか思い直してみたり。


まあ、総じて言えば、実にさわやかな話でしたね。


何か違う作品も・・・

と思ってオフィシャルサイトを見てみたのですが、以前はいわゆる「ライトノベル」っぽい作品を主に書かれてたようで。

今回読んだ2冊も、前に出たときはもっとこう、アニメっぽい表紙が描かれていたようです。

ああ、そういわれてみると、そんな感じの話ではあるかしら。

若干買いづらいけれども、そのうち読んでみようかと、思ったわけです。


で、オフィシャルサイトを見て初めて、桜庭氏が女性の方だったと気づく始末。

名前だけ見て、勝手に男性だと思い込んでおりましたな(汗)



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