人生、後悔のない航海へ!(コーチ・らしんばん)  

仕事も人生も思いのまま。今日は、人生という真っ白なカンバスにどんな絵を描きますか。

自然と歴史に育まれ、豊かな食文化をもつイベリア半島エスパーニャ・ベルデを旅する。

2022年02月13日 | 日記・エッセイ・コラム

自然と歴史に育まれ、豊かな食文化をもつ
イベリア半島エスパーニャ・ベルデを旅する。

 コロナウイルスの影響でなかなか旅にも出られない今日この頃。旅の記事を読まれて少しでも旅をした気分になって下さい。

イベリア半島の北岸、大西洋のビスケー湾に沿って東西に連なる4つの州(ガリシア、アストゥリアス、カンタブリア、バスク)はエスパーニャ・ベルデと呼ばれ、西岸海洋性気候で降水量の多い、緑豊かな土地です。

アストゥリアス州を中心にその魅力をご紹介します。

歴史と自然からの恵に富んだアストリアス州
 アストゥリアス州では乳牛の放牧が盛んです。地場チーズが360種も生産されており、これはスペイン随一の豊富さです。このほかにも、山岳部に生息する高山の花々から採れるオーガニックで個性豊かな蜂蜜など、自然からの恵みに富んだ土地です。
 北スペインに古式なキリスト教建築が残されています。それをさらに遡るケルトの文化もこの地に継承されており、お祭りにはバグパイプが登場し街を練り歩きます。音楽や酒といった人々の生活に根付いた文化の継承は、アイルランドやブリテン島、ブルターニュ半島、そしてイベリア半島北部へと続く、大西洋岸のケルト文化の連続性を感じさせてくれます。
 州都オビエドはまた、サンティアゴ巡礼の発祥の地ともいわれています。フランス方面からイベリア半島西北端の聖地サンティアゴ・デ・コンポステーラを目指す巡礼路はいくつかのルートがありますが、その最古の道といわれる「プリミティボの道」がオビエドを通っています。

カンタブリア海の絶景を眺めながら新鮮な魚介類と白ワインを楽しむ
 スペイン北部海岸沿いに住む人なら「スペイン最高の魚介類はカンタブリア海で採れたもの」と言うでしょう。
 パリリャダ・デ・マリスコスで、新鮮なシーフードBBQが大皿に豪快に盛り付けられた姿は圧巻です。海岸線の小さな漁村にあるレストランのテラス席に座って、カンタブリア海の絶景を眺めながら、ガリシア産のフルーティな白ワイン「アルバリーニョ」と一緒に楽しむことをおすすめします。
 忘れてはいけないのがカンタブリア海を代表するグルメ食材「アンチョビ」です。 
 マドリードから陸路にてカンタブリア山脈を越えるルートがおすすめです。途中、古都レオンに1泊しましょう。この町はワインを1杯たのむごとにタパスがひとつ付いてくるという、食いしん坊には天国のようなバル文化があり、グルメツアーのプロローグとしても気分が上がること間違いなしです。

 美食の町レオンを訪れる際にぜひとも食していただきたいのが「セシーナ」と呼ばれる牛肉の生ハムです。長期熟成された高級セシーナはスペイングルメの雄、ハモン・イベリコ・デ・ベジョータにも劣りません。

 アストゥリアス州から大西洋岸を東へ進み、カンタブリア州、バスク州へと巡るルートがおすすめです。西のガリシア州に向かえば巡礼路の終着地サンティアゴ・デ・コンポステーラへ到達できます。これは「巡礼の旅」として次回の訪問にとっておきましょう。東へ向かう旅路には中世の面影を残す小さな町サンティリャーナ・デル・マル、グッゲンハイム美術館のあるバスク最大の都市ビルバオなど魅力的な町が点在し、旅のゴールは美食の地サン・セバスティアン!
 先史時代からケルト、初期キリスト教文化、中世巡礼路、近代のモデルニスモ建築、そして現代美術建築などなど、本当に盛りだくさんで魅力的なエリアです。

 アタマもカラダもココロ、そして胃袋も満たされまくりの旅。北スペインの魅力にどっぷりとハマってしまうこと間違いなしです。

 もっと知りたい方は、旅のバイブル「地球の歩き方 スペイン」ガイドブックが参考になります。地球の歩き方を読みながら、旅をした気分になれると良いですね。

 

 


(参考)
スペインで美食の神髄を求める旅へ、珍しい「牛の生ハム」も【地球の歩き方】
https://diamond.jp/articles/-/292636



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