くせじゅ文庫

久世樹(Que sais-je?)の画文集です。

称名寺スケッチ行

2019-05-16 00:03:52 | 作品
今日のスケッチ行は、画友3人で三浦半島・金沢文庫の称名寺へ。深い森に囲まれた荘厳な浄土庭園に絵心を誘われて、崎陽軒の焼売弁当を食べて夕方まで描き続けました。

湖畔のベンチで描くあいだ、木の間からは鶯や四十雀のさえずりが、湖面からは東蟇の壮絶な蛙合戦が、地上ではご同輩のスケッチグループやカメラサークルのお喋りが、終日賑やかでした。

鎌倉時代の古刹は、この時季池一面黄色い絨毯を敷き詰めたような華やかさが人気のようですが、帰化植物のキショウブが、いつの間にか在来種の菖蒲や綾女や杜若の紫や白を追いやってしまった結果なのだそうで、多摩川の芒を駆逐したセイタカアワダチソウやセイヨウタンポポと同じ黄一色は、描いていてどこか落ち着かないものがありました。