夕方の散歩で出会った蒼鷺の番(アオサギのカップル)。
大学・職場の大先輩Y.S.さんが、米寿を記念してイタリア旅行の思い出を新たに描いてFBにアップされたのを拝見し、その瑞々しいイタリアン・カラーに感動しました。
ちょうど10年前、私も初のイタリア旅行で、寸暇を惜しんでスケッチして歩いたことを懐かしく思い出しました。持ち歩いたスケッチ・ブックはハガキを縦に2枚繋げたパノラマ・サイズで、鉛筆と水彩で、どれも15〜60分ほどの走り描きでした。それでも10年振りに手にしたら、時計塔の下でたった今結婚式を終えてライスシャワーを浴びながらオープンカーに乗り込む新郎新婦の姿が、鮮やかに甦ってきました。(時間も技量も足りなかったので人物は描いていませんが・・・)
Y.S.さん、これからも『かしょうの絵と雑記』を楽しみにしています。私も生涯現役で追いかけ続けます。
《ポンペイの円形競技場(アンピテアトロ)》
《ジミニャーノの城壁からトスカーナを望む》
《ピサの斜塔》
《ビツェンツァの時計塔》
《ヴェネツィアの大運河》
浸水したサンマルコ広場に佇む娘の娘(当時2歳)
〈暑さ寒さも彼岸まで〉は、死語?
『酷暑の実り』を2点描いて、去年10月から始めた《久世樹画帖・六巻》を描き了えました。一〜五巻をわずか1年半で描き上げたのに比べて、ペースダウンは否めません。残り4冊、第4コーナーを曲がり終えてこれからホームストレッチで出会う景色を最後まで描き続けます。
いつも《絵をかく笛吹きじいさん》にお付き合いいただいてありがとうございます。
国が決めた「後期高齢者」という呼称はやめて、「中期年長者(Middle-Old)」と自称しようと、同輩たちに呼びかけています。とはいえ、いよいよ第4コーナーを曲がり終えて最後の直線コースに入ったことは間違いないので、あとはゴール目指して日々進むのみです。これからも、絵日記代わりに《久世樹画帖》を描き続けて行こうと思いますので、引き続き偶にご覧いただければ幸いです。
「過去は減塩未来はレシピ
今日を噛まずに丸呑みにする」
(谷川俊太郎の「どこからか言葉が」、『和室』より。9/15朝日新聞)
久世樹画、2024終わらない夏の日に。
山梨から届いた巨峰の箱の隅に、ほとんど無傷な一房が残っていたと、家内がそっと渡してくれました。夕食後、その麗姿を描いて、今秋の葡萄騒動の締めくくとしました。