何気無く大切な一日が、かけがえ無く今日も過ぎてゆく 高橋忠史・多系統萎縮症と生きる・唄い屋。

難病の多系統萎縮症に侵されても音楽を諦めない男のライヴ報告や日々の思い・命のメッセージ

月見

2020年12月12日 03時38分08秒 | Weblog
春野町勝坂に一人で住んでいた時、よくとなりといっても離れていたが、得さんの家に出かけては風呂に入らせてもらった。
タオル一本ぶら下げて、学校に暮らしていたときはしたに下って家を借りてからはあぜみちをあるいて、こんばんはと玄関に入った。
すると何も言わずに、今は亡き奥さんの秀子さんが晩御飯を食べさせてくれて風呂を沸かせて入れてくれた。
得さんは、何時ものように焼酎を飲み、僕のために日本酒をコップにこぼれるように入れてくれいろんな話を聞かせてくれた。
雪の降る日に二人で外に出て、畑にしょんべんしたのを思い出すなー。
その後俳句も詠みあったっけ。
そんな時、山で聞いた話だ。



  月見

月の光りを 水に浮かべ
みんな集まり 隙を狙ってた
貧しい人も 金持ちも
同じ景色を 楽しんでいた

季節の風に なみだって
浮かんだ月が 笑い出す
貧しい人も 金持ちも
同じ景色を 楽しんでいた
 
 どうでも良くて つまらない事
 うわさ話の 小さな世界
 だけどそこには人が生きていた
 いつも笑顔があふれていた


汚れた水も 綺麗な水にも
浮かんだ月は 輝いて
貧しい人も 金持ちも
同じ景色を 楽しんでいた

 どうでも良くて つまらない事
 うわさ話の 小さな世界
 だけどそこには人が生きていた
 いつも笑顔があふれていた