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徳永写真美術研究所 Column


徳永写真美術研究所(TIPA)の日常コラムです。

私的名画悦楽法の試み-大塚国際美術館-

2010-11-03 | 美術に関するお話


<大塚国際美術館での報告2>

この美術館に展示されている名画は
全て陶板であり、本物ではありません。
そのため
館内での写真撮影はO.K.

頻繁に展示物の前で
記念撮影をおこなう人々に遭遇しました。

日本の美術館ではありえない光景だ・・・
と思っていたところ
ふっと
ひらめきました。

「私も撮影しよう!」


実は
先月に当ブログで記載した
「写真とは何か」を問う記事での
作品を複写する意味について
いろいろと考えていたところだったのです。

さっそく
名画の複写を試みました。

もちろん
普通に複写する訳ではありません。

題して
「私的名画悦楽法」

画面の中で美意識が反応する部分を切り抜き
別次元で
新たに絵画を生み出すという手法です。

例えば





ゴッホの「種をまく人」の場合・・・



クロード・モネの絵はこのように・・・



パウル・クレーは・・・



マーク・ロスコは・・・



お気づきでしょうか。
名画を元に生み出したこれらの図は
すべて
橙・黒・白・青

色で構成されています。
しかも
言葉では表現しきれない中間色。

私が最も心惹かれる色面世界です。
絵筆を持たずして
描いたような錯覚に陥り
高揚感に包まれました。

十数年ぶりに本気で油彩画を描きたい気分になりました。



本日、最後の写真です。



今日のブログの流れでこの写真を見ると
某写真家の作品を複写したかのように見えますね。
いえいえ
こちらは私が美術館を後にしての帰宅中
車中から撮影した写真です。
夕暮れの海を撮影しようとして
ピント位置がズレてしまっただけです。

<追記>
お時間がありましたら
上の某写真家のリンクページを
お読み下さい。
なかなか興味深い記事です。



Yoshie

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徳永写真美術研究所
大阪・鶴橋にて、写真・写真表現・シルクスクリーンの研究活動をおこなっています。
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