<大塚国際美術館での報告2>
この美術館に展示されている名画は
全て陶板であり、本物ではありません。
そのため
館内での写真撮影はO.K.
頻繁に展示物の前で
記念撮影をおこなう人々に遭遇しました。
日本の美術館ではありえない光景だ・・・
と思っていたところ
ふっと
ひらめきました。
「私も撮影しよう!」
と
実は
先月に当ブログで記載した
「写真とは何か」を問う記事での
作品を複写する意味について
いろいろと考えていたところだったのです。
さっそく
名画の複写を試みました。
もちろん
普通に複写する訳ではありません。
題して
「私的名画悦楽法」
画面の中で美意識が反応する部分を切り抜き
別次元で
新たに絵画を生み出すという手法です。
例えば
・
・
・
ゴッホの「種をまく人」の場合・・・
クロード・モネの絵はこのように・・・
パウル・クレーは・・・
マーク・ロスコは・・・
お気づきでしょうか。
名画を元に生み出したこれらの図は
すべて
橙・黒・白・青
の
色で構成されています。
しかも
言葉では表現しきれない中間色。
私が最も心惹かれる色面世界です。
絵筆を持たずして
描いたような錯覚に陥り
高揚感に包まれました。
十数年ぶりに本気で油彩画を描きたい気分になりました。
*
本日、最後の写真です。
今日のブログの流れでこの写真を見ると
某写真家の作品を複写したかのように見えますね。
いえいえ
こちらは私が美術館を後にしての帰宅中
車中から撮影した写真です。
夕暮れの海を撮影しようとして
ピント位置がズレてしまっただけです。
<追記>
お時間がありましたら
上の某写真家のリンクページを
お読み下さい。
なかなか興味深い記事です。
Yoshie
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徳永写真美術研究所
大阪・鶴橋にて、写真・写真表現・シルクスクリーンの研究活動をおこなっています。
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