徳永写真美術研究所 Column


徳永写真美術研究所(TIPA)の日常コラムです。

2018年 園芸レポート その2  藍栽培&藍染

2018-10-24 | 日常生活のお話


藍栽培&藍染の報告を記します。



藍栽培は3月に種まきして苗を育てることからスタートします。



パンパンに膨れ上がった苗トレイ。
4月半ばに植え付けました。



植えた直後は水が足らず枯れることもあるそうですが
今年は雨天が続いたので大丈夫。



例年よりも早く葉が繁りました。
今年は桜も早く開花しましたが、藍は1ケ月くらい早い感じ。





藍のお世話をする時期は
カマキリの赤ちゃんと至るところで出会います。



みかんの木にいたカマキリです。
蟻に背後から追い抜かれビビっている様子。



藍染めができる頃には私の作業を見守ってくれます。



たぶん
蟻に驚いていたカマキリ君でしょう。
きっと



反り上がったおしりがカワイイ。
私を見守る視線が気になり作業が進まない・・・。



今年は自宅で藍染会を3回おこないました。
いずれの日も天候に恵まれました。
・・・いえ、恵まれ過ぎました。

藍の生葉染体験は巷でよく開催されますが
葉の摘み取りからの体験は多くはないはず。
藍がどのように育つのか観察する事も大切と考えています。
しかし
今年のような猛暑の中での作業では
簡略化しても良かったかも?と頭をよぎりました。



昨年も参加くださった皆さんを交えての作業だったので
摘み取った葉の選定、水洗、染液作り・・・と
一連の作業を手早く進めることができました。



下に染色中の様子を紹介します。



葉をミキサーで砕いた染液はもちろん緑色。



布を染液に漬け・・・空気に触れ・・・を繰り返すなかで
緑から青へと変化していきます。



布全体を染めるだけでなく
後半は図柄を考えて染めることにも取り組みました。





水に漂う藍の様子は作業工程の中で最も美しい瞬間です。



私には水中で揺らめく藍は神聖な事象のように思えます。



藍染会の後はBBQタイムに移り
終日のイベントとして楽しい時間を過ごしました。



それから・・・



皆さんと一緒に作業をする以外にも
個人的に秋口まで藍染実験を繰り返しました。



今年は正絹に染める実験を幾度となく繰り返し
染める回数や手順を変えながら
いろんな藍の色をコレクションしました。



来年も藍栽培と藍染めに取り組む予定です。
だんだんとスキルアップさせていきたいと思っています。



次のレポート3では
夏野菜の収穫についてを予定しています。

Yoshie


私のホームグラウンド

徳永写真美術研究所
大阪・鶴橋にて、写真・写真表現・シルクスクリーンの研究活動をおこなっています。