美術館のフライヤーは
概ねクオリティの高い印刷ですが
下のフライヤーは
今年、最もステキ!と思いました。
サイズはA4、右側に折込がある仕様。
折込部分の黒は無光沢インクによるベタ面。
そこに鈍く光る赤金の文字が入っています。
そして絵画面は微光沢。
質感の違いが絶妙です。
また
折込部分を閉じると一匹の豹しか見えず
開くと二匹の豹が睨みを利かす図になります。
そして
右の豹の身体が欠けるという不安定な構図が
観る者の目を離しません。
絵の魅力を活かしたデザインに感動します。
*
フライヤーを愛でるだけでなく
先週
展示を観てきました。
*
「山口華楊展」
会場:京都国立近代美術館
会期:2012年11月2日~12月16日
朝一番に入館したため観客が少なく
展示空間を何度も往復しながら
気になる絵を繁々眺める事ができ大満足。
今展では
私のアンテナは
黒い動物の絵に反応しました。
フライヤーに使用された黒豹をはじめ
カラス
黒猫
黒鷺
な
ど
これらの動物は
展示会場において句読点のように
存在していると感じました。
句読点という表現は
自分でも不思議な形容だと思うのですが
あえて使ってみました。
*
話がかわりますが
最近、書や絵を観ると
自分も筆を持ちたいと思うようになりました。
半端な気持ちでは手を出せませんが
いつか
掛け軸の形式で
書と絵に取り組みたいと思い
昨日、この本の購入手続きをしました。
役に立つ日が来るでしょうか。
*
記:徳永好恵
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徳永写真美術研究所
大阪・鶴橋にて、写真・写真表現・シルクスクリーンの研究活動をおこなっています。
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