徳永写真美術研究所 Column


徳永写真美術研究所(TIPA)の日常コラムです。

美術鑑賞&セミナー参加の予定が・・・

2015-07-29 | 美術に関するお話



「 戦後70年記念 20世紀日本美術再見 1940年代 」展

この三重県立美術館のフライヤーにひとめぼれしました。

銀の特色インクで一刷りした印刷のため
光にかざすとネガ像とポジ像が混在し
ソラリゼーションがおこっているように見えます。



写真は1940年に制作された小石清氏の写真。
シルバーの光沢具合が
白黒写真の銀が浮き上がったようにも見えてきます。


フライヤーに心惹かれ美術館を訪れることに・・・
展示内容が動機でなかった点がお恥ずかしい。
(´・ω・`)



大阪の我が家より車で3時間程。



初めて訪れる三重県立美術館

本ブログに以前も記しましたが
私は日本全国の国公立美術館を制覇したいと思っています。
なので
この美術館に来れたことは嬉しい。

美術館の正面の風景はこのような状態。



住宅街に位置する美術館でした。



初めて訪問する時、まず注目するのは椅子。
美術館では素敵な椅子に出会う事が多いのです。
今回は大きな木製椅子。ゆったりくつろげそうー。

展示会場入り口はコチラ



実は来館した日は展覧会初日。
しかも
9:30オープンの会場に9:27に到着しました。
本展の入場チケットを最初に購入したのは私たち。
入場したのも私たちのはず。
まるで
展示関係者かのような張り切り具合で観覧しました。

展示内容については



繰り返しになりますが
展覧会名は
「 戦後70年記念 20世紀日本美術再見 1940年代 」

1940年代という括りが重要です。
1940年代は
戦中、戦後、そしてGHQの監視下であった時代を含みます。
この動乱期に
芸術家は表現活動をどのように進めたのか
様々な事例を挙げて検証した展覧会でした。
「表現する事」への姿勢を
厳しく自問自答した時代であったのだろうな・・・と
展示会場に滞在中
私は作品の内容より作家の姿勢に意識が向きました。
 


美術館でゆっくりしたいところですが
午後から
名古屋大学でのセミナーへの参加を予定していたので
急ぎ気味で高速道路を使い名古屋に向かいました。

ところが
あと数十分で名古屋に入るくらいの場所で渋滞。

渋滞の最後尾に着いた頃
ため息をつきながら
ぼんやりサイドミラーを見ていたら・・・
サイドミラーが突然折れた!



その後
横を通った車がミラーを引っかけて持っていった。
そして
路上にミラーが転がった。
続く車はミラーをかろうじて避けて走行していった。
うまく避けれてヨカッタネ・・・と、一瞬、安堵。
しかし
次の車は避ける事ができずミラーを踏んだ。
そうしたら
部品が飛び散り粉々に!

あらためて周囲を見渡すと
車の部品やガラスが路上に散乱。

なんと!我が車は
追突事故に巻き込まれたのです。
(>_<)

昔、歩行中にバイクにひかれた事はあるのですが
乗車中の事故は初めて。



車の側面が凹んだので
助手席に座っていた私には
そこそこの衝撃があったはずですが・・・
接触した時の記憶がない。
まるで他人事のように
サイドミラーと隣を走行する車を観察していました。

接触した車の角度が違っていたら
私、危なかったよね・・・と
この写真をあらためて見て怖くなってきました。
ちなみに
車を運転していた夫・Takayuki も無事です。
念のため。 



事故後は
警察が到着するまで炎天下のなか
路上で立ちぼうけ。
この待ち時間が辛かった!

もちろん
大学のセミナーには参加できず・・・。
高校時代の先輩が登壇するということで
この機会を楽しみにしていたのですが・・・。
 (τ_τ)

残念な日となりましたが
その後もタイヘンで





かろうじて
車は動いたので自走して帰ろうとしたら
この状態で高速道路を走行してはダメだと言われ
一般道を走ることに・・・。
走行中は哀れな姿の車に視線が集まり
恥ずかしく辛い帰路でした・・・。

* 

事故から半月が経ち
おととい
何事もなかったような姿で車が戻ってきました。



キレイに修理できるものだなぁと感動する仕上がりです。

おかえりー。


記:徳永好恵


<徳永写真美術研究所の活動>




2015年に開催する講座は4講座。

<作品制作研究講座:表現活動の土台を作る>

< 銀塩写真講座:銀塩写真作品の制作>

<古典印画技法講座:サイアノ&ヴァンダイクプリント>

<シルクスクリーンプリント講座:写真作品として制作>

 

ご関心のあります方は下のフォームよりご連絡ください。




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徳永写真美術研究所
大阪・鶴橋にて、写真・写真表現・シルクスクリーンの研究活動をおこなっています。


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VIEW OSAKAシリーズ、 ミッション完了

2015-07-01 | 写真に関するお話


東松至朗氏の
VIEW OSAKAシリーズ3作目となる写真集
「 HOUSES 」

本日
2015年7月1日付けで発行されました。



同じ装丁で
「 THE DOME」
「 RIVERS 」
「 HOUSES 」

進むなか
写真数が73枚、76枚、82枚 と徐々に増えています。
VIEW OSAKAシリーズの完成を迎えた今作は
 質量の重さを感じると同時に
 ミッションをやり遂げた達成の重みも感じます。



今回の表紙・裏表紙は
3階建の住宅街を写した写真で繋がっています。

私にとっては普段、目にする風景です。
しかし
生活圏が異なる人にとっては
驚く住宅街だと以前に伺った事があります。

と、言いますのは・・・

夫・Takayukiの郷里から
徳永写真美術研究所に来客があった時
鶴橋駅から研究所までの道すがら

「いや・・・驚きますね、この3階建。
都会独特の戸建住宅ですね。
車が家の中に入るんですねぇ・・・。」


驚かれました。

そう言われて、あらためて考えると
地方にはこのような住宅街は珍しい(ない?)事に気づきました。

特別な事と認識していないので
撮影しようと思わない大阪を
丁寧に記録した東松作品。

この三部作に収められた全ての写真には
緯度・経度を示すGPS情報が記されています。

21世紀初頭の大阪を写したVIEW OSAKAシリーズは
後世において私たちの生活の場を見知る記録となるはず。
 

祝・プロジェクト完遂!


記:徳永好恵

写真集はコチラでお求めいただけます。

関連記事:2作目の「 RIVERS 」には寄稿文を書いています。



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