学生の頃
趣味は?と聞かれ
「美術鑑賞」と答える芸のなさを
恥ずかしく思っていましたが
やはり
美術館巡りは楽しい。
専門外の展示は常に楽しい。
その理由は気軽に見れるから。
第六感が反応するままに
館内を彷徨う自由さがたまりません。
*
先日
専門外の展覧会に行ってきました。
靴のファンタジーを追い続けた41年間の奇跡
高田喜佐 ザ・シューズ展
3ヶ月半もの長期間の展示でしたが
最終日、しかも、閉館時刻の50分前に入館。
駆け込み鑑賞となってしまいました。
高田喜佐氏についての予備知識はなく
靴の知識もなく
目の前に存在するたくさんの靴との出会いを楽しみました。
カラフルで遊び心に満ちた靴が出迎える
入口の展示構成が圧巻でした。
まるで
キャッキャッ
と
若い女性で華やぐ空間のよう。
歩きたくて
履き主を待っているようにも感じました。
チラシ裏面には
喜佐さんのポートレイトが掲載されていました。
自分がデザインした靴たちに向けて
微笑む姿、とても素敵。
この写真は
写真家・高木由利子さんの撮影との事。
高田喜佐(たかだ・きさ=靴デザイナー)
1941年東京に生まれる。
多摩美術大卒業後、1966年に靴ブランド「KISSA」を設立。
日本の女性靴にデザインの概念を持ち込んだと評価され、
以後靴デザイナーの草分けとして活躍。
はきやすく美しい大人の靴として、多くの女性の支持を集める。
「靴を探しに」(筑摩書房)が1999年の日本文芸大賞自伝優秀賞を受賞したほか、
エッセーなどの著書も多い。
2006年2月16日肝臓胆管がんで死去、64歳。
記:徳永好恵
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徳永写真美術研究所
大阪・鶴橋にて、写真・写真表現・シルクスクリーンの研究活動をおこなっています。
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