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徳永写真美術研究所 Column


徳永写真美術研究所(TIPA)の日常コラムです。

小名木陽一展のご案内

2017-01-13 | 展覧会案内


あけましておめでとうございます。

2017年を迎えた最初のブログ記事では・・・

大学時代の恩師の展覧会
小名木陽一展をご案内します。



展示1) 「補遺Ⅱ どこでもいいわ」 
2017年1月14日~29日 ギャラリーギャラリー 
http://web.kyoto-inet.or.jp/people/kictac/Gallery2/index.html


展示2) 「補遺Ⅲ どこへ行くの」  

2017年1月24日~2月5日 アートスペース虹 
http://www.art-space-niji.com/

今回、立体織りでの織物作品2点を
二つの会場で展示されます。
両会場とも京都市内のギャラリーです。
ぜひとも
2作品併せてご覧いただきたいと思います。

両展示を1度に見る事ができる時期は
1月24日(火)、25日(水)、27日(金)、28日(土)、29日(日)

5日間です。



小名木先生は、これまで
東京国立近代美術館に収蔵されている作品のように
鮮やかな色使いの
織物作品を制作されてきましたが
今回は白一色で
2作品とも240cmもの高さとのこと。
ポリプロピレンロープで織った立体織物の重さはどれくらい?
相当な重量でしょう、きっと。

ちなみに
小名木先生は1931年生まれ。
・・・という事は、今年86才!

力の限りを尽くした作品である事に間違いありません。

会場を訪れた際には
ぜひ、制作意図を読み取る事に
挑戦いただきたいと思います。
ヒントはサブタイトルが
ギリシア語とイタリア語の表記になっている点です。



案内状の開催要項部分を下に掲載します。
訪問の際にお役立てください。
 





最後に・・・
先生から案内状が束で届きました。



案内状を希望される方には私よりお送りしますので
下のコンタクトフォームにて送付先住所をお知らせ下さい。


http://www.tokunaga-photo.com/contact-2


小名木陽一展が多くの皆さんに見ていただけますように!



追記
2011年の小名木陽一展の記事

記:徳永好恵



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徳永写真美術研究所

大阪・鶴橋にて、写真・写真表現・シルクスクリーンの研究活動をおこなっています。

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新たなTIPA蔵書:写真集「みつめる写真舘」

2015-04-22 | 展覧会案内


この度
徳永写真美術研究所の本棚に
新たな写真集が加わりました。

その写真集とは





20年来の友人である林直さんの写真集です。

写真館を営む家に生れた林直さんが
家業の肖像写真を撮るように
人々の「大切なもの」を撮影した写真集。

見開きの構成で
右ページには写真
左ページには持ち主によるショートコメント

なっています。

ページをめくるたびに
見知らぬ人の思い出に触れる事ができます。


写真集詳細・お求めは下の画像をクリックしてください。







現在
この写真集出版に際し写真展も開催されます。

ブルームギャラリー 大阪・十三 ~4月26日
ギャラリー猫亀屋 大阪・岬町 5月9日~17日





・・・という訳で
先日、ブルームギャラリーへ。




展示については・・・

8×10カメラで撮影したシリーズゆえ
大きなサイズの写真かなと勝手に想像していましたが
16×20インチサイズの額が一列に並んでいました。

遠目に密着プリント?と思いましたが
ネガフィルムより
ひと回り大きく伸ばされたプリントでした。

プリントサイズについて質問すると
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このシリーズは
大きなサイズで仕上げるつもりはなく
被写体の質感を捉える事が目的で
8×10カメラを使っている。
写真サイズについては
密着プリントでは
細部を見るには若干見にくい。
鑑賞者が「大切なもの」に心を寄せて
写真を覗き込む姿勢で鑑賞してもらえるようにと
検討した結果、このサイズに至った。
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返答いただきました。

絵画とは異なり
写真は
必要に応じて
作品サイズを可変できる技法。
最近では写真は情報と認識し
作品サイズを問う事もなかったり・・・。
このような時代に
見せるべき作品サイズを熟考されている姿に
身が引き締まりました。





その他

私が今回の展示で注目したのは
別コーナーに設けられた小さなサイズの展示。

それらは引伸機を使って
引伸ばすのではなく縮小した写真です。



縮小プリントの現場を見せていただくと・・・



こんなに蛇腹を伸ばして!
天井高がないと
8×10の縮小プリントはできない事を確認しました。





ブルームギャラリーでの展示は今週日曜日まで。
ギャラリーの前は淀川の河川敷
ピクニックを兼ねて
もよいかもしれません。
今週はお天気続きのようです。 

また、ギャラリー猫亀屋は
大阪湾の南端、海辺まで徒歩1分という立地
みさき公園の近くです。
こちらも行楽を兼ねて、ぜひ。 
 

記:徳永好恵


追記
徳永写真美術研究所の研究員が
写真展の取材をおこなう活動の初回は
2008年に開催された「みつめる写真舘」でした。
よろしければ、ご覧ください!

星印をクリック




<徳永写真美術研究所からのご案内>




2015年に開催する講座は4講座。

<作品制作研究講座:表現活動の土台を作る>

< 銀塩写真講座:銀塩写真作品の制作>

<古典印画技法講座:サイアノ&ヴァンダイクプリント>

<シルクスクリーンプリント講座:写真作品として制作>

定員はこれまで通り5-6名とし、少人数で進めます。
個々の状況にあわせて対応できますのでスキルは問いません。
意欲的に関わっていただける方の参加をお待ちしています。
どうぞ、よろしくお願い致します。

ご関心のあります方は下のフォームよりご連絡ください。




*作品制作研究講座は定員に達し、受講受付を終了しました。

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現在、2015年度講座、受講受付中!

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闇と光:春を待つ

2015-03-17 | 展覧会案内



昨夜
日没頃から始まるという作品展に伺いました。

『トバリニヒカル』



会場はマンションの一室。

展示会場のドアを開けると
闇の世界が待っていました。

しかし
そこは完全なる闇ではなく
ほのかな光で充ちており
視覚が暗順応するにつれて
目の前に存在する事象を
鑑賞できる作品でした。

 互いの顔を認識できない薄暗さのなかで
作者とポツリポツリと会話を重ねること
2時間半・・・。

長編映画を見たような時間が経過していました。 




翌朝
昨夜の薄暗い美術鑑賞と対極にあるような
光あふれる朝を迎えました。

 

なんて気持ちのよい朝だろうと、何度も深呼吸・・・ 。




鳥を呼び寄せるために作った餌場は大賑わい。

切株に取り付けたカップに
いくら餌を入れても
2時間ほどで空っぽになります。

それから






現在、3本の桜は
日に日につぼみを膨らませています。

大阪の桜の開花予想は3月26日。
4月4日には満開の予定であるとの事。

お庭が桜の園となる日を心待ちにしています。




屋内では・・・



梅の花は散りましたが
芽吹く様子も美しく
しばらく
そのままにしておこうと思います。


記:徳永好恵
 


<徳永写真美術研究所からのご案内>

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今期、開催する講座は4講座。

<作品制作研究講座:表現活動の土台を作る>

< 銀塩写真講座:銀塩写真作品の制作>

<古典印画技法講座:サイアノ&ヴァンダイクプリント>

<シルクスクリーンプリント講座:写真作品として制作>

定員はこれまで通り5-6名とし、少人数で進めます。
個々の状況にあわせて対応できますのでスキルは問いません。
意欲的に関わっていただける方の参加をお待ちしています。
どうぞ、よろしくお願い致します。

ご関心のあります方は下のフォームよりご連絡ください。



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TAKEO PAPER SHOW 2014へ

2014-12-05 | 展覧会案内


徳永写真美術研究所では
年に一度、大阪にある紙屋さん<竹尾>の営業所を訪れ
たくさんの紙見本を見ながら
シルクスクリーンプリント用の紙を購入しています。

今年は先月に紙を購入したのですが
その際、対応してくださった社員さんより
「ぜひとも、大阪で開催するペーパーショウにお越しください。」

お声掛けいただいたので
竹尾ペーパーショウに行ってきました。



実は・・・ペーパーショウの事は
以前から知っていたものの
足を運んだ事はありませんでした。
なので、はじめての訪問。

私にとって、このショウは
原研哉さんが企画・構成をされている点も興味のあるところでした。
原さんの執筆されたコラムなどに共感する事が多く
以前から気になる人だったのです。

会場は
心地よい緊張感を演出する効果音(?)が流れ
展示台に様々な紙の魅力が紹介されていました。
しかし・・・この展示台
細い脚のため、私の鞄が脚にかすった際、
天板が大きく揺れ焦りました。
(-"-;)
天板を大揺れさせた後は
展示台との距離を見定めながら
更に緊張感を持って会場をまわりました。



会場で感じた紙の魅力はたくさんありましたが
最も私が関心を寄せたのは
各展示台に添えられた解説文。
400~600字程度の文字数の中で
簡潔明瞭にわかりやすく
紙についての考察過程が記載されていました。

ここ10数年、文章を書く仕事が多く
いつも七転八倒する私。
この場で読んだ文章のクオリティの高さに感動しました。



大阪での
TAKEO PAPER SHOW 2014

12月7日まで。
会場はグランフロント大阪北館です。

記:徳永好恵

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春の美術鑑賞ウィーク / 「約束の絵画」柏原えつとむ展

2014-04-22 | 展覧会案内


現在
スルッとKANSAI3dayチケットの通用期間。
このチケットは
関西圏の私鉄を3日間乗り放題で5200円。

私にとっては
大阪を拠点に
神戸へ京都へと移動する事が多いので
とてもお得なチケットです。

先週
このチケットを利用して
関西圏の美術館やギャラリーを巡りました。
たくさんの展覧会を見た中で
ひとつ報告します。



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《 約束の絵画 》

柏原えつとむ展
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私は氏を25年前から“えつとむセンセ”と呼んでいます。

大学生の時
えつとむセンセの授業を受講していました。

通年の授業で生徒は5人。
少人数クラスだったので
先生のご自宅での授業もありました。
賢そうなワンちゃんが居た事を薄っすら記憶しています。
また
自宅から車いっぱいに積み込んだ先生の蔵書を
教室に運んで読書会をした事も・・・
なかでも特に記憶に残っているのは
制作中の私の作品をご覧になって
意外な視点から感想を述べ
同時にトゲのない言葉で
その後の展開を警告されたこと。
当時
自分は未熟すぎ
学ぶまでは至りませんでしたが
多くの事に気付いた一年間の授業でした。

私が受講した翌年に
センセは他大学の教授職に就任され
その後、お会いする事はなくなりましたが
展覧会の開催を知った時には
会場を訪れていました。

そして
今回の個展へと



写真右側が個展の案内状です。
たぶん、ご本人の直筆の文字だと思います。
下の2枚は会場にあった出品作に対する文です。

「皮肉な企み・・・思わぬ作品が・・・」から始まる文中には
美術の本質とはほど遠い下世話な話に頭を痛めている。
溜まってしまった作品のヴォリュームだ・・・と続きます。
制作活動を長年継続する中での悩みから
今回の作品が生まれたとの事。
この制作過程の提示は
2012年に国立国際美術館で開催された
「<私>の解体へ:柏原えつとむの場合」

延長線上にあるのだと解釈しました。

私も
過去の作品で
同様の実験をしてみたいなと思いました。

この展覧会は4月26日まで。

会場は大阪・肥後橋にあるサイギャラリです。


記:徳永好恵


ご案内



現在、徳永写真美術研究所では
2014年度春夏講座の受講をお受けしています。
興味のあります方は、ご一報ください。

http://www.tokunaga-photo.com/class

講座についてのお問合せはコチラ

 http://www.tokunaga-photo.com/contact


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