今年の夏を振り返ると
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日傘をさすようになりました。
(正確には雨傘を日傘代わりに使用)
一晩中エアコンをかけて寝るようになりました。
植木を枯らしてしまいました。
と
暑さに絡むことばかりの初体験。
その他に
美術館・アートイベント巡りを
あまりできなかった事が残念でした。
特に
金沢21世紀美術館で開催されていた
「ヤン・ファーブル×舟越桂」展を
見逃した事は致命的。
春先から“必見展覧会ファイル”にパンフを入れていましたが
日帰りで行こうか
一泊しようかと悩んでいるうちに
会期が終了してしまいました。
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私にとってヤン・ファーブルは特別なアーティストです。
過去に最も感銘を受けた展覧会は?と聞かれると
1992-93年に水戸芸術館で開催された
「ANOTHER WORLD」展と即答します。
その理由は
ヤン・ファーブルの作品に感動したからです。
(展覧会の構成も素晴らしかったです。)
展覧会の図録
↓
図録の表紙は彼の作品
「青の時間」シリーズの一部分です。
絹の布に青いボールペンで描いた巨大なドローイング。
画面の細部を見ると
線の中から十字架と昆虫の形を認識できます。
それは
夜の虫たちが寝静まり、昼の虫たちが目覚め始める間の
一瞬の静寂の時を意味しています。
この作品を見た時
私は人生の節目を意識する時期であったため
自分を重ねて
作品を鑑賞した記憶があります。
18年も前の事ですが
その時の感動は今も鮮明に覚えています。
今回は彼の作品から
どのような刺激を得れるのか
とても楽しみにしていたんですね。
なのに
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昨日のこと。
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虫の音色が響く静かな夕刻でした。
東の空には
暑さの象徴・入道雲が力強く存在していましたが
西の空には
秋を感じるほうき雲。
今、まさに季節が移行してゆく瞬間だと思いました。
この瞬間をファーブル流に解釈すると
夏が寝静まり
秋が目覚め始める間の
一瞬の静寂の時
と
言えますね。
補足
「ファーブル昆虫記」のジャン・アンリ・ファーブルさんは
ヤン・ファーブルの曾祖父にあたります。
Yoshie
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