兵庫県立美術館で開催中の
森村泰昌
“なにものかへのレクイエム-戦場の頂上の芸術”
へ
行きました。
この展覧会は
一年をかけて日本を巡回。
東京都写真美術館
豊田市美術館
広島市現代美術館
を
経て
ようやく
最後の巡回地
作者のホームグラウンドである
関西での披露です。
本展については
既に
マスコミの報道を見すぎたため
初めて見る作品には思えませんでしたが
実物を前にして
その存在に圧倒されました。
*
私は
既に知っているつもりのモリムラ作品を見る。
作者・森村泰昌氏は
既に誰もが知っているであろう映像を元に作品を作る。
“既に知っている”という感覚は
何を根拠に生まれるのだろう。
作者が引用した元映像の大半は知っていたが
ところどころ知らないものもあった。
しかし
知っていると思い込んでしまう。
私は
モリムラ作品と元映像の区別が曖昧になり
別の意味で
作品を解釈している状態に気付いた。
*
思考が螺旋状にグルグルまわる美術鑑賞でした。
本展は4月10日(日)まで。
ぜひ!
Yoshie
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徳永写真美術研究所
大阪・鶴橋にて、写真・写真表現・シルクスクリーンの研究活動をおこなっています。
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先日
晩秋の澄んだ空に感動しました。
上の写真は天王寺公園で撮影。
空とイチョウは大好きな組み合わせです。
特に夕刻の光で見る
この青色と黄色は心に沁みます。
*
久しぶりの天王寺。
目的地は大阪市立美術館です。
知り合いが
二科展に出品しているので訪れました。
余談ですが・・・工藤静香さんも出品。
二科会は1914年に結成され
今回、なんと95回目の開催であるとの事。
実は私も幼少の頃
“こども二科展”という部で
出品していた経歴があります。
展示の際には、毎回
親に連れられ美術館を訪れました。
しかし
3-5歳くらいだった私は
美術館の重厚な建築に圧倒され
また
足音しか聞こえない静かな会場を怖いと感じ
この空間から早く逃げ出したかった事を
はっきりと記憶しています。
その後
油絵を描いていた高校生の時は
毎年この美術館で
作品を展示するなどの縁があり
ホームグラウンドのような存在でした。
私にとって
大阪市立美術館は
美術に触れる原体験の場所だと言えます。
Yoshie
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徳永写真美術研究所
大阪・鶴橋にて、写真・写真表現・シルクスクリーンの研究活動をおこなっています。
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<大塚国際美術館での報告2>
この美術館に展示されている名画は
全て陶板であり、本物ではありません。
そのため
館内での写真撮影はO.K.
頻繁に展示物の前で
記念撮影をおこなう人々に遭遇しました。
日本の美術館ではありえない光景だ・・・
と思っていたところ
ふっと
ひらめきました。
「私も撮影しよう!」
と
実は
先月に当ブログで記載した
「写真とは何か」を問う記事での
作品を複写する意味について
いろいろと考えていたところだったのです。
さっそく
名画の複写を試みました。
もちろん
普通に複写する訳ではありません。
題して
「私的名画悦楽法」
画面の中で美意識が反応する部分を切り抜き
別次元で
新たに絵画を生み出すという手法です。
例えば
・
・
・
ゴッホの「種をまく人」の場合・・・
クロード・モネの絵はこのように・・・
パウル・クレーは・・・
マーク・ロスコは・・・
お気づきでしょうか。
名画を元に生み出したこれらの図は
すべて
橙・黒・白・青
の
色で構成されています。
しかも
言葉では表現しきれない中間色。
私が最も心惹かれる色面世界です。
絵筆を持たずして
描いたような錯覚に陥り
高揚感に包まれました。
十数年ぶりに本気で油彩画を描きたい気分になりました。
*
本日、最後の写真です。
今日のブログの流れでこの写真を見ると
某写真家の作品を複写したかのように見えますね。
いえいえ
こちらは私が美術館を後にしての帰宅中
車中から撮影した写真です。
夕暮れの海を撮影しようとして
ピント位置がズレてしまっただけです。
<追記>
お時間がありましたら
上の某写真家のリンクページを
お読み下さい。
なかなか興味深い記事です。
Yoshie
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徳島県鳴門市にある
大塚国際美術館へ行きました。
1998年のオープン当時
陶板名画の美術館として
話題になりましたが
訪れる機会がありませんでした。
この度、12年を経て
やっと
訪問のチャンスが巡ってきました。
機会を得たのは
仕事先の学校にて。
遠足に同行したのです。
道中のバスでは
最前列の教員席に座りました。
なかなか良い眺めです。
しかし
・
・
・
あいにくのお天気。
明石海峡大橋を走行中
雨のため
鳴門の渦の見学が中止となり
11時から早々と
お弁当を車中で食べる事に・・・。
支給されたお弁当の彩りがすばらしく
どんよりとした気分が一掃されました。
*
12時ちょうどに目的地に到着。
音声ガイドを手にして
美術鑑賞の旅に出ました。
館内に足を踏み入れると
まず
エントランスの向かいの
システィーナ礼拝堂に吸い寄せられます。
天井にはミケランジェロの絵画世界が広がり
想いはヴァティカンへ。
目の前にあるのは
実物ではないと理解しつつも
厳かな気持ちになりました。
*
絵画の複製だけでなく
壁画の他、お墓、洞窟など
絵画が存在する環境ごと
再現した展示も随所に存在。
モネの睡蓮の絵があるエリアには
もちろん
蓮池がありました。
*
私は音声ガイドにより
展示品の理解を深めていましたが
専属ガイドの存在に気がつきました。
ガイドさん名前は
“大塚アート君”
ガイドロボットです。
展示壁面の間をうまく通り抜け
作品の前に来ると解説を始めます。
そこそこ多くのお客さんが
大塚アート君に寄り添い
解説に聞き入っていました。
ラファエッロの薄暗い空間にいたカップルに対して
解説をしている様子を目にした時
ゾクッとしました。
SF映画のワンシーンのよう・・・
*
展示点数は1000余点。
音声ガイドを聞きつつ
全ての展示を見尽くすことを
目標に頑張った4時間半。
名画の海に溺れました。
Yoshie
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京都に行ってきました。
*
仕事では定期的に往復していますが
今回は観光客の視線で
京都の街をぷらぷらと歩きました。
写真は鴨川から見た比叡山。
学生時代
この付近に住んでいたので
見慣れた風景のはずですが
ゆっくり歩いていると
様々な発見があり、楽しいひと時でした。
*
ここは紙問屋さん。
店先にハンパモノの紙片が
50~150円程度の値段で販売されていました。
写真の女性のように
私もワゴンに吸い寄せられ
・
・
・
こまごまとした品を購入しました。
左から・・・千代紙
オニオンペーパーのような薄紙
金粉が漉き込まれた和紙テープ
ブロック状のメモ紙(?)
硫酸紙
全て異なる質感。
手触りの魅力にこだわる私には
しびれるラインナップです。
しかし
紙の用途が思い浮かびません。
こうして
捨てられないモノが増えていきます。
*
今回の京都行きは
幾つかの展覧会を廻る事も兼ねていました。
そのひとつが
masaco.さんの展示に立ち寄ること。
展示は
恵文社一乗寺店にて。
「pepper」Three Brand Exhibition2
masaco.さんは
遊び心を日常にとり入れることをコンセプトに
衣服を制作されています。
“遊び心”とは・・・こんな感じ。
こちらは服ではなくiPhoneケースです。
あまりにカワイイ仕立てだったので
思わず購入してしまいました。
<裏面>
細かな部分まで良く考えられています。
私はiPhoneケースとしてではなく
デジカメケースとして使用する予定。
今回の展示は20日で終了しましたが
来月、10月21日~25日に
東京での展示があります。
ぜひ!
Yoshie
先日、徳永写真美術研究所にて開催した
シルクスクリーンプリント1dayワークショップに
masaco.さんご夫妻が参加してくださいました。
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